「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
失った歯をインプラントにすることで、自分の歯と同じように噛めるようになります。また、見た目が美しいのもインプラントの特徴です。
その一方で、インプラント治療後に口臭が気になるようになったという声を聞くことがあります。インプラント治療後に口臭が強くなる原因にはどのようなものがあるのでしょうか。
今回は、インプラント治療後に口臭が強くなる原因について詳しく解説します。口臭が気になるときの対処法についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
インプラント治療後に口臭が強くなる原因について確認しましょう。
磨き残しによるプラークの蓄積は口臭の原因になります。インプラントはプラークが蓄積しやすい構造をしています。
インプラントは、顎の骨に埋め込まれるインプラント体とその上に取り付けるアバットメント、そして目に見える部分である上部構造で構成されています。これらの部品の接合部や、インプラントと天然歯の間には段差や隙間が生じやすく、そこにプラークが蓄積しやすくなります。
プラークは細菌の集まりで、放置すると悪臭を放つ物質を産生します。例えば、硫化水素やメチルメルカプタン、ジメチルサルファイドなどは口臭の原因になるのです。
インプラントのネジの緩みが口臭の原因になることがあります。アバットメントはネジ状になっており、インプラントの安定性を保つ役割があります。
日常的な咀嚼によってインプラントには常に力がかかっています。咀嚼などによって繰り返し負荷がかかると徐々にネジが緩むことがあるのです。また、インプラントと天然歯の噛み合わせが適切でない場合、強い力がインプラントにかかり、ネジの緩みにつながります。
ネジが緩むと、インプラントの各部品の間に微細な隙間が生じます。肉眼では見えないほどの小さな隙間でも細菌にとっては十分な大きさです。この隙間で細菌が増殖すると悪臭を放つことがあるのです。
インプラント周囲炎とは、インプラント周囲の歯肉や骨に炎症が生じる病気です。プラークの蓄積が長期間続くと、プラーク中の細菌がインプラント周囲の組織に炎症を引き起こします。
インプラント周囲炎が進行すると膿が出ることがあり、膿から悪臭が発生します。さらに、インプラント周囲炎は口臭の問題だけにとどまらず、進行するとインプラントの安定性が損なわれ、最悪の場合には脱落することもあるでしょう。
インプラント治療後のメンテナンスが適切に行われないと口臭が強くなることがあります。
歯科医院で行うメンテナンスでは、日常的なブラッシングだけでは取り除けないプラークや歯石を取り除く専門的なクリーニングを行います。また、インプラントのネジの緩みやインプラント周囲炎の発症が確認された場合は、すぐに対処してもらえます。
一方、適切なメンテナンスが行われないと、口腔内にプラークが蓄積して悪臭を放つ可能性があるのです。口臭の原因になるインプラント周囲炎などの発見の遅れにもつながるでしょう。
自分で口臭をチェックする方法を確認しましょう。
清潔な手で舌の表面や歯と歯ぐきの間、特にインプラント周辺に軽く触れます。次に、指先に付着した唾液の臭いを確認します。通常、健康な唾液には気になるほどの臭いはありませんが、強い異臭がする場合は口臭が発生している可能性があります。
この方法の利点は手軽にできることです。外出先や職場でも、人目を気にせずさりげなくチェックできます。
一方、自分の臭いに慣れてしまい、正確な判断が難しくなるという問題点もあります。そのため、口臭の程度を正確に把握するのは難しいでしょう。
手を清潔に洗います。次に、手のひらを口元から10センチほど離して、カップ状に丸めます。そして、手のひらに向けて息を吐き出します。手のひらに跳ね返ってきた息の臭いを嗅ぐことで口臭を確認します。唾液の臭いを嗅ぐ方法と比べて、より広範囲の口臭をチェックできます。
ただし、食事直後や喫煙後など、一時的に強い臭いがする状況では正確な判断が難しいでしょう。
デンタルフロスの臭いを嗅ぐ方法は効果的です。まず、清潔な手でデンタルフロスを取り出し、インプラントの周辺を含む歯間部にフロスを挿入し、上下に動かします。その際、インプラント周辺は特に丁寧に清掃するようにします。
フロスを使用したあと、すぐにその臭いを確認します。強い異臭がする場合は口臭が発生している可能性があります。
この方法には、定期的に行うことでセルフケアを習慣化できるという利点もあります。強い力でフロスを使用すると、インプラント周囲の組織を傷つける可能性があるため、適切な力加減で行うようにしましょう。
清潔なビニール袋や紙コップを用意します。次に、ゆっくりと息を吐き出しながら袋やコップに息を吹き込みます。袋の場合は、息を吹き込んだあとすぐに口を閉じ、コップの場合は手で覆います。数秒待ってから、袋やコップの中の空気の臭いを確認します。
口臭を一時的に閉じ込めることで、軽度の口臭にも気づきやすくなります。簡単なので日常的なチェックにも向いています。正確にチェックするために、使用する袋やコップ自体に臭いがあるものは避け、できるだけ無臭のものを選びましょう。
市販の口臭チェッカーを使用することで口臭を数値化して確認できます。使用方法は製品によって異なりますが、チェッカーの電源を入れたあとにセンサー部分を口元に近づけて息を吹きかける手順が一般的です。
チェッカーの画面に数値や臭いのレベルが表示されるのでこれを確認します。定期的に実施して数値の変化を記録するとよいでしょう。
口臭チェッカーを使用する利点は、客観的な数値データが得られることです。また、口臭の改善や悪化の傾向を追跡できるため、口腔ケアの効果を測定するのにも使えます。精度の高さは製品によって異なるため、信頼できる製品を選ぶようにしましょう。
インプラント治療後の口臭が気になるときの対策を確認しましょう。
インプラント治療後の口臭が気になるときは、しっかりと口腔ケアを行いましょう。特に、インプラント周囲の歯茎部分を優しく丁寧に磨くことが大切です。また、柔らかい毛のブラシを使用することで、歯茎を傷つけずに効果的に清掃することができます。
デンタルフロスを使用すると歯と歯の間やインプラント周囲の細かい部分の清掃が可能になります。これにより、食べ物の残りや歯垢を取り除き、細菌の繁殖を防ぎます。
さらに、抗菌作用があるマウスウォッシュを使用することで、口腔内の細菌を減少させることができます。寝る前に使用し、寝ている間の細菌の増殖を防ぐのも効果的です。
インプラント治療後の口臭を防ぐためには、定期的に歯科検診を受けることも重要です。インプラントは天然の歯とは異なり、特別なメンテナンスが必要です。
定期的に専門的なクリーニングを受けることで、インプラント周囲の歯垢や歯石を除去し、清潔で健康的な状態を保つことができます。また、歯科検診ではインプラントの状態のチェックも行われます。
インプラントがしっかりと顎の骨に固定されているか、歯茎に炎症がないかを確認し、必要に応じて早期に対策を講じます。例えば、インプラント周囲炎が見つかった場合は早期に治療を開始することで、悪化を防ぐことができます。
口臭の原因がインプラントとは限りません。虫歯や歯周病があると、口臭の原因になる細菌が繁殖しやすくなります。虫歯や歯周病を早期に発見し、適切な治療を受けることで口臭を防ぐことができます。
適度に水分を摂ることも大切です。水分補給は口腔内の乾燥を防ぎ、唾液の分泌を促進します。唾液は口腔内の細菌を洗い流し、口臭を防ぐ役割を果たします。
水をこまめに飲む習慣をつけることで口腔内の衛生状態を良好に保てます。その際、炭酸飲料や甘い飲み物は避け、水や無糖の飲み物を選ぶようにしましょう。
口臭が気になるときは、ニンニクや玉ねぎなど、強い臭いを発する食品を控えるのも有効です。また、砂糖を多く含む食品や飲料も、口腔内の細菌の繁殖を助長し、口臭を引き起こす可能性があるので避けましょう。
インプラント治療後に口臭がきつくなることがあります。アバットメントの周辺や隣接する歯との間にプラークや細菌が溜まると、口臭の原因になります。インプラント周囲炎を発症すると口臭がさらに強くなるでしょう。
インプラント治療後の口臭を予防するためには、日々のセルフケアと歯科医院でのメンテナンスが重要です。定期的に歯科医院を受診していればインプラントのネジの緩みやインプラント周囲炎の発症といった、口臭の原因を早期に発見できます。
口臭が気になるようなら歯科医師に相談しましょう。
インプラント治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、虫歯・歯周病治療などの一般歯科だけでなく、ホワイトニングやセラミック治療、矯正治療などの自由診療にも力を入れています。診療案内ページはこちら、無料相談・ご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
虫歯や加齢、事故などで歯を失った場合、失った歯を補う治療を行わなければなりません。失われた歯を補う際「インプラントと入れ歯どっちにしよう」と悩まれている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、インプラントと入れ歯の違いや、それぞれのメリット・デメリットなどを解説します。
インプラントは、欠損した歯を補う治療法の中では最新の治療方法といえます。近年では、インプラントを選ぶ方も増えています。
インプラントとは、顎の骨にインプラント体と呼ばれる人工歯根を埋め込み、上に人工歯を取り付ける治療です。インプラント体・アバットメント・人工歯の3つのパーツで構成されています。
歯根部分まで再現するため、人工歯をしっかり固定できることがインプラントの特徴です。天然歯のようにしっかりと食べ物を噛むことができるのです。
インプラント治療には、さまざまなメリットとデメリットがあります。以下、それぞれご紹介します。
インプラントの最大のメリットは、天然歯とほとんど同じ機能性と審美性を得られる点です。
インプラント治療では、顎の骨に埋め込んだ人工歯根の上に人工歯を装着するため、天然歯とほとんど同じ構造です。そのため、安定性があり咀嚼や会話に障害が出にくいでしょう。
人工歯根の上に装着する人工歯には、天然歯のような白さや透明感を持つ種類もあります。審美性が高いということもメリットです。また、留め金などの部品が見えることがないため、自然な仕上がりになるでしょう。
お手入れも天然歯と同様にでき、手間がかかりにくいといえます。メンテナンスを十分に行えば、半永久的に使用することも可能です。
インプラントのデメリットは、外科手術が必要な点です。外科手術で人工歯根を埋め込むため、心身へかかる負担を不安に思う方もいるかもしれません。
外科手術後は、顎の骨と人工歯根を結合させるための期間を設けます。そのため、インプラント治療全体の治療期間は3カ月~1年ほどかかるでしょう。
また、インプラントは、基本的には保険適用外です。自費診療のため、費用が高い点もデメリットといえます。
入れ歯とは、失われた歯を補うための人工的な装置のことで、昔から行われている歯の補綴治療です。入れ歯には、1本から複数本の歯を補う部分入れ歯と、全ての歯を補う総入れ歯の2種類があります。
保険適用の部分入れ歯では、歯を失った箇所の両隣の歯にバネをかけて入れ歯を固定します。取り外しができる装置のため、毎日のお手入れが必要です。
入れ歯のメリット・デメリットは、以下の通りです。
入れ歯のメリットは、インプラントのような外科手術の必要がないという点です。そのため、身体への負担が少ないです。治療期間も短く、なるべく早く歯の機能を補いたい方にとって、入れ歯は良い選択肢といえるでしょう。
また、入れ歯には保険適用のものがあります。治療費を抑えられるという点も大きなメリットでしょう。
保険適用の部分入れ歯の場合、健康な歯に金具を掛けて装着します。そのため、周囲の歯に負担がかかるという点はデメリットでしょう。装置の金属やバネが目立つこともあり、審美性がインプラントには劣ります。
また、入れ歯がフィットせず、外れやすかったり咀嚼・発音しにくかったり、ストレスを感じる可能性もあるでしょう。
ケアに手間がかかる点もデメリットといえます。入れ歯は毎日専用の洗浄剤でメンテナンスしなければなりません。
ここでは、インプラントと入れ歯の違いを項目ごとに解説します。
インプラントと入れ歯では、費用に大きな差があります。
インプラント治療は原則的に保険が適用されないため、治療費は全額自己負担です。自費治療なので歯科医院ごとに費用は異なりますが、インプラントの1本あたりの相場は30~50万円です。支払いには、分割払いやデジタルローンを利用できる歯科医院もあるでしょう。
入れ歯は基本的には保険が適用されるため、自己負担を抑えることができます。部分入れ歯で1万円以内、総入れ歯で1万円〜1万5,000円程度です。
ただし、審美性を求めて色や素材にこだわりたいと考える場合や、金具が見えないように治療したい場合には、自費診療を選択することになります。保険が適用されない場合、インプラント治療と同程度の費用がかかるケースもあるでしょう。
インプラント治療では外科手術が必要ですが、手術自体の時間は短いです。人工歯根を埋め込む手術にかかる時間は、1本あたり30分〜1時間程度です。人工歯根が骨に結合するための期間を設ける必要があり、治療全体では3カ月~1年程度の期間を要します。
入れ歯の場合、型取りをしてから作成し、噛み合わせの確認をするまでにかかる期間は1〜2カ月程度です。インプラントに比べると治療期間は短いです。
インプラントは顎の骨にしっかり固定されるため、安定感があります。ズレたり外れたりすることもなく、噛み心地は天然歯に近いといえるでしょう。
入れ歯は周りの歯に金具を掛けたり、歯茎の上に乗せたりして使用します。そのため、インプラントに比べると土台が安定していません。噛む力が弱く、咀嚼の際にはズレたり外れる可能性もあります。
インプラントは人工歯根で土台を固定して人工歯を被せるため、天然歯のように使用できます。安定感があり、発音にも影響することはありません。
入れ歯の場合、発音に影響する可能性が高いです。入れ歯を装着することで、舌を動かしにくくなるのが原因です。主にサ行・ハ行の発音が難しくなるといわれています。
インプラントの治療後は、顎の骨と人工歯根が結合しているため、天然歯と同じようなケア方法で問題ありません。
人工歯自体が虫歯になることはありませんが、インプラントの周辺に歯周病に似たインプラント周囲炎が起こるケースがあります。インプラント周囲炎が起こらないために、歯ブラシ以外にフロスなども使用して丁寧にケアをし、口内を清潔に保ちましょう。
入れ歯の場合は取り外しができるため、入れ歯洗浄剤でケアを行います。天然歯と同じようにケアできず、お手入れに手間がかかる点がデメリットといえます。
インプラントと入れ歯の違いや特徴などをご紹介してきましたが、治療法はどのように選ぶべきなのでしょうか。ご自身に合った治療法を選ぶポイントを解説します。
「治療にかかる費用をできるだけ抑えたい」という場合には、保険適用の入れ歯を選ぶと最も費用を抑えられるでしょう。インプラントに比べると審美性や機能性は劣りますが、短期間で治療を終わらせることもできます。
インプラントは天然歯に近い見た目と機能を実現できます。周りの天然歯に馴染むので、人工歯があると気づかれにくいでしょう。
また、人工歯根を顎の骨に埋め込みしっかり固定されるため、咀嚼や発音などに影響することなく、天然歯と同じように使用できる点も大きなメリットです。費用は入れ歯に比べると高額ですが、きちんとケアしていれば半永久的に使用できます。
審美性や機能性を重視する方には、インプラントのほうが求めている条件に合っているかもしれません。
インプラントと入れ歯は、欠損した歯を補うという目的は同じですが特徴が異なります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、どちらの治療方法を選ぶか悩む方も多いでしょう。
歯は健康を維持するための大切な身体の一部であり、一生使います。長期的に考えて、自分に合っている治療を選ぶことが大切です。治療方法で悩む場合や疑問がある場合には、一度歯科医師に相談すると良いでしょう。
インプラントや入れ歯をご検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
「インプラント治療をしても、撤去しなければならないことがあるの?」「インプラントを撤去するときの流れは?」と疑問を持っている患者さまもいるでしょう。
今回は、インプラントの撤去が必要なケースについて詳しく解説します。インプラントを撤去する方法や撤去にかかる費用もご紹介するので、ぜひご覧ください。
インプラント治療をしても、その後、さまざまな原因でインプラントを撤去しなければならないことがあります。インプラントの撤去が必要になるケースは、以下のとおりです。
インプラントを撤去しなければならなくなるケースで多いのは、インプラント周囲炎です。インプラント周囲炎になると、インプラントを支えている顎の骨が減少する骨吸収が起こり、インプラントが不安定になる可能性があります。
不安定なインプラントではしっかり噛むことができません。インプラントとしての機能を果たせないため、インプラントを撤去することになるのです。
インプラント周囲炎は、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けたり、毎日のセルフケアを丁寧に行ったりすることで予防できます。インプラント治療後はしっかり口腔ケアを行い、口内を清潔に保ちましょう。
インプラントが破損した場合、インプラントの撤去が必要になる可能性があります。
ただし、人工歯が破損した場合は、修理・交換することで対処できるケースも多いでしょう。インプラントが破損する主な原因として挙げられるのは、歯ぎしりや食いしばりのクセ、経年劣化などです。
破損したインプラントを放置すると、周りの歯や歯ぐきなどを傷つけたり見た目にも悪影響を及ぼしたりします。できるだけ早く歯科医院を受診し、インプラントを撤去しましょう。
上顎の奥歯付近には、上顎洞という空洞があります。上顎の奥歯付近にインプラントを埋入する際、まれにインプラントが上顎洞へ突き出ることがあります。
傷ついた粘膜から細菌が侵入して上顎洞に引き起こされる炎症を、上顎洞炎といいます。上顎洞炎を発症した場合、インプラントを撤去して適切な治療を受けなければならないでしょう。
顔面には神経が数多く通っており、口の周りにもたくさんの神経が通っています。下顎に通っている神経は、歯の根っこの近くに存在しています。そのため、歯科医師は神経を傷つけないよう細心の注意をはらってインプラント治療を進めます。
しかし、どんなに気をつけて治療を進めていても、必ずしも神経を傷つけずにインプラント治療を終えられるとは限りません。治療後一時的に麻痺している場合もありますが、しばらく様子をみても治まらないときは、インプラントの除去を検討しなければならないでしょう。
多くのインプラントに使われているのは、チタンという金属です。チタンは金属の中でも生体親和性がよく、他の金属と比べて金属アレルギーを引き起こしにくいと言われています。
しかし、稀に金属アレルギーが引き起こされる場合があります。金属アレルギーは、原因となっている金属を取り除かなければ改善しないため、インプラントを撤去しなければならないでしょう。
インプラント治療後に噛み合わせが悪くなると、インプラントを撤去しなければならない可能性があります。噛み合わせが悪くなる原因には、インプラントの埋入角度や位置が適切ではないことなどが挙げられます。
噛み合わせがズレて噛む力が上手く分散されないと、一部の歯やインプラントに負荷がかかります。インプラントに大きな負荷がかかり続けると破損につながるため、高さなどを調整しなければなりません。
調整しても噛み合わせが改善されない場合、インプラントの除去が必要でしょう。
また、噛み合わせが悪いまま放置していると、周りの歯や骨、歯周組織にまで悪影響を及ぼす恐れもあります。噛み合わせでトラブルを起こさないためにも、定期的にメンテナンスを受けましょう。
インプラントを撤去する際は、インプラントを埋入したときと同じように局所麻酔をして外科手術を行います。インプラント周囲炎などにより骨吸収が進んでいる場合などは、軽く引っ張るだけで抜けるケースもあるでしょう。
基本的には、専用の器具を使用して撤去します。インプラントはネジ状なので、インプラント埋入したときとは逆に回して抜き出します。
ただし、インプラント部分が骨にしっかり結合しているケースでは、骨を削りながらインプラントを撤去しなければならないこともあるでしょう。
インプラントは埋入するときだけではなく、撤去するときにも費用がかかります。また、インプラントを撤去する場合にかかる費用は、保険適用と自費診療の場合で異なります。費用の目安は、以下のとおりです。
インプラントの撤去を保険適用で行いたい場合は、インプラントの埋入をした歯科医院ではないところで処置を受ける必要があります。また、除去前にレントゲン写真を撮影し、歯科医師から除去が必要と判断されなければ保険適用にはなりません。
インプラントの撤去を保険適用で行う際にかかる費用は、3割負担の方は1本につき1,400円程度です。骨を削る必要がある場合は、2,000円程度でしょう。
自費診療でインプラントを撤去するときの費用は、全額自己負担となります。また、自費診療の場合には、歯科医院によってかかる費用が大きく異なるため注意してください。
インプラント治療を受けた歯科医院によっては、独自の保証を設けているケースもあります。インプラントを撤去せざるを得ないときには、インプラント治療をした歯科医院へ相談してみましょう。
インプラントを撤去した後は、しばらく傷の治癒期間を設けます。治癒期間後、歯を補うための治療を行います。
インプラントを撤去した原因が解決できた場合や顎の骨の状態に問題がない場合は、再度インプラント治療を選択することも可能です。生活習慣などからインプラント周囲炎の再発リスクが高いと判断される場合などは、インプラント以外の治療法を検討します。
インプラント撤去後の治療法は、以下のとおりです。
再度インプラント治療を行うためには、インプラント周囲炎などのインプラントを撤去した原因を改善する必要があります。また、インプラントを再度埋入するために、骨や歯肉の状態を万全にする処置が必要な場合もあります。
処置の内容は、以下のとおりです。
インプラント撤去をおこなった箇所は、骨の量が少なくなっていることがあります。インプラント埋入のために必要な骨の量がない場合は、骨を増やす骨造成という処置を行います。
再度インプラント治療を受けられるのは、骨造成が終わってからです。
歯肉がやせてしまっていると、メンテナンスが難しくなったりインプラント体と骨の結合の妨げになったりする可能性があります。そのため、歯肉を再生する手術が必要な場合があるのです。
歯肉の再生治療を行った後、再度インプラントを埋入します。歯肉の再生治療には、患者さまご自身の歯肉を別の箇所から移植するなどの方法があります。
一部の歯を失った場合は部分入れ歯、全ての歯を失った場合は総入れ歯を選択します。インプラントの代わりの治療法として選択する場合は、部分入れ歯になるでしょう。部分入れ歯は、金属のバネを隣接する歯に引っ掛けて固定します。
保険診療で作成できるので、費用を抑えられることがメリットです。また、外科手術を伴わないため身体的な負担も少ないでしょう。
保険診療の場合は使用できる素材が決まっているため審美性が低いこと、金属のバネをかける歯に少なからず負担をかけることが、デメリットとして挙げられます。
ただし、自由診療を選択すれば、審美性が高く周囲の歯への負担を抑えた入れ歯を作成することも可能です。
ブリッジは、隣接する歯を削って土台とし、連結させた人工歯を被せる治療法です。固定式なので、部分入れ歯よりも安定性が高いとされています。
ブリッジも外科手術は必要ありません。保険が適用されるのでインプラントと比較すると治療費用も抑えられるでしょう。
隣接する歯が健康であっても削らなければならず、歯の寿命を縮める可能性があることがデメリットです。また、周囲の歯や歯ぐきの状態によっては選択できないこともあります。
入れ歯と同様に、自由診療を選択すれば審美性の高い人工歯を作成できます。
インプラントを入れても、撤去しなければならないケースがあります。撤去後は、問題を解決してからインプラントを再び入れるか、入れ歯やブリッジなど別の治療を行うのか検討しなければなりません。
患者さまの歯や歯ぐき、骨の状態によってはインプラントの再治療が難しいケースもあるので注意が必要です。ご自身にとってより良い選択ができるよう、歯科医師としっかり相談しましょう。
インプラント治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
「インプラント後の歯磨きは普段通りでいいの?」と疑問を抱く方は多いでしょう。インプラント後の歯磨きは、基本的には他の歯と同じように行って問題ありませんが、磨き方や道具の選び方には気をつけたいポイントがあります。
この記事では、インプラント後に自宅で歯磨きをする際のポイントを解説します。平均寿命が10〜15年といわれるインプラントを、より長持ちさせるための秘訣も紹介するのでぜひ参考にしてください。
インプラントは人工歯なのでむし歯になることはありません。
しかし、インプラント後に歯磨きを怠ると、インプラント周囲炎を発症する可能性が高いです。インプラント周囲炎とは、インプラントの周りに歯垢や歯石が蓄積し、歯周病によく似た症状を引き起こす病気です。
インプラント周囲炎になると、インプラントの周りの組織で炎症が起こります。インプラントには、天然歯と異なり歯根膜がありません。抵抗力が弱く、細菌に感染すると気付かないうちにどんどん症状が進行するのです。
インプラント周囲炎は初期の段階では目立つ症状は現れませんが、異変に気づいたときには重症化しているケースが多いです。症状が進行すると顎の骨が溶け、最悪の場合インプラントが抜け落ちる可能性もあります。
また、歯磨きを怠ると天然歯のむし歯や歯周病のリスクも高くなります。インプラントを長持ちさせると同時に、健康な歯の寿命を縮めないためにもインプラント後の歯磨きは重要です。
インプラントの歯磨きは、治療段階によってポイントが異なります。ここでは、治療の流れに合わせて歯磨きのポイントを解説します。
インプラント体を顎の骨に埋め込んだ直後は、傷口から出血したり腫れたりする恐れがあります。傷口に負担をかけないよう、うがいや歯磨きは避けてください。
手術後の状態には個人差があります。うがいや歯磨きの開始時期は歯科医師の指示に従い、許可が出てから行いましょう。
インプラントの埋入手術の際は歯茎を縫合し、手術後10日ほどで抜糸します。抜糸をするまでは、歯磨き粉を使用せずにやわらかい歯ブラシで優しく磨きましょう。傷口に刺激を与えると、再度出血して治りが悪くなる恐れがあるため注意が必要です。
抜糸が終わるまでのインプラントを埋め込んだ部分以外の清掃方法は、歯科医院からしっかり指導を受けてください。
インプラントを埋め込んでから人工歯を取り付けるまでは、仮歯で過ごすことが多いです。仮歯の期間は3〜6ヵ月程度です。
仮歯は歯科用プラスチックスで作られています。歯垢や歯石が付着しやすく、細菌が繁殖する可能性が高いため丁寧に磨くよう心がけましょう。
仮歯を入れている間に歯周病やむし歯になると、人工歯を装着するまでの期間が延びる恐れがあります。人工歯を装着するまでにトラブルが起こらないよう、仮歯や天然歯をしっかりとケアすることが大切です。
人工歯を装着した後の歯磨きのポイントは、以下のとおりです。
歯磨きの際は力加減に注意しましょう。具体的には、歯ブラシの毛先が広がらない程度の強さを意識してください。小刻みに動かして1本1本磨くように心がけましょう。
「インプラントは人工歯だから、傷がつかないようあまり磨かないほうがいい」と勘違いされる方もいますが、インプラントも天然歯と同じように磨いて問題ありません。
ただし、研磨剤や顆粒入りの歯磨き粉は、インプラントの表面に傷をつける恐れがあります。できるだけ使用は控えましょう。
インプラントは歯ぐきとの間に汚れが溜まりやすく、溜まった汚れはインプラント周囲炎の原因になります。そのため、インプラントと歯ぐきの間は歯ブラシを45度に傾けて、歯周ポケットの中の汚れも掻き出すように磨きましょう。
インプラント後のセルフケアでは、歯ブラシや歯磨き粉の選び方についても注意すべきポイントがあります。ここでは、歯ブラシや歯磨き粉とともに、フロス・歯間ブラシ・タフトブラシなど補助的清掃用具の活用方法についても解説します。
インプラントの手術直後は歯ぐきに傷口があり、刺激を与えると出血する可能性があります。傷口の治りが悪くなり、インプラントの治療期間が延びることもあるでしょう。
歯ぐきの傷が回復するまでは、やわらかい歯ブラシを使用しましょう。歯ぐきの傷が治った後は、磨きやすい硬さの歯ブラシを使用してください。
また、インプラント後の歯磨きで大切なのは、インプラントと歯ぐきの間の汚れを取ることです。細かい部分をしっかり磨くために、毛先が細い歯ブラシを選ぶとよいでしょう。
歯磨き粉は市販のものを使用して問題ありません。「フッ素入りの歯磨き粉を使って良いか」と質問をいただきますが、日本国内で市販されている歯磨き粉に含まれるフッ素の量なら使用しても問題ありません。
フッ素には、インプラント以外の天然歯を強くしてむし歯から守る効果があります。口腔内の健康を守るために、使用を推奨されることもあります。
基本的には市販の歯磨き粉で問題ありませんが、研磨剤や顆粒が含まれている歯磨き粉には注意が必要です。研磨剤や顆粒はインプラントや天然歯の表面に傷をつける恐れがあるため、避けてください。
インプラント後の歯磨きでは、フロス・歯間ブラシ・タフトブラシなどの補助的清掃用具を使うことも大切です。歯間や歯周ポケットの汚れを取り除くには、歯ブラシだけでは不十分なのです。
隙間が小さいところにはフロス、隙間の大きいところには歯間ブラシを使って歯垢を取り除きましょう。
タフトブラシとは、毛先が一つにまとまった小さな歯ブラシです。通常の歯ブラシでは磨きにくいところに届くため、歯垢を効率よく取り除くことができます。
フロスや歯間ブラシ、タフトブラシの使い方がわからず不安に思う方は、歯科医院で相談してアドバイスをもらうと良いでしょう。
インプラントの寿命はおよそ10〜15年で、入れ歯やブリッジと比べて長く使用することができます。
しかし、日頃のケアを怠ると寿命は短くなります。インプラントを長持ちさせるために、セルフケアとあわせて歯科医院で定期的にメンテナンスを受けましょう。
歯科医院でのメンテナンスは、3ヵ月に1回を目安に受けてください。セルフケアで落とせなかった汚れを除去し、効果的なブラッシング方法のアドバイスを受けることができます。
歯科医院でのメンテナンスでは、クリーニングを行うだけでなく、顎の骨や噛み合わせなども確認してもらえます。また、インプラント周囲炎など口内トラブルの予防や早期発見にもつながります。
通いやすい歯科医院を選ぶことも、インプラントを長持ちさせる秘訣の一つでしょう。
インプラントを長持ちさせるには、生活習慣にも注意が必要です。喫煙はインプラント周囲炎のリスクとなるため控えましょう。糖尿病などの持病がある方は、持病の改善やコントロールも大切です。
バランスの良い食事や適度な運動、十分な睡眠をとることで、歯や全身の免疫力を高めるよう心がけましょう。
今回は、インプラント後の歯磨きについて解説しました。インプラントの歯磨きは治療段階によってポイントがあります。
人工歯を装着してインプラント治療が完了した後は、力加減や角度などを意識して磨きましょう。歯ブラシや歯磨き粉は市販のものを使って問題ありませんが、購入する際は形状や成分に注意してみてください。
インプラントを長持ちさせるには、セルフケアと歯科医院でのメンテナンスを継続することが大切です。負担なく通い続けることができる歯科医院を選びましょう。
インプラントを検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
「インプラントは歯ぎしりの癖があってもできる?」「歯ぎしりは口腔内にどんな影響を与えるの?」と疑問を持っている患者さまもいるでしょう。
今回は、歯ぎしりとインプラントについて詳しく解説します。歯ぎしりが与える影響や、歯ぎしりの癖があってもインプラント治療が可能かどうかなどもご紹介します。ぜひご覧ください。
歯ぎしりとは、無意識に歯を強く噛み締めたり擦り合わせたりする行為のことです。
歯ぎしりは、就寝時に眠りが浅いと発生するケースが多いです。起きているときにすることもありますが、ほとんどが寝ているときに発生しています。
歯ぎしりが起こる原因は、以下のとおりです。
歯ぎしりの主な原因は、ストレスと言われています。日常生活で過度なプレッシャーを受けていると、無意識のうちに歯ぎしりをし、ストレスを解消しようとするのです。
睡眠の質が低下したり、睡眠時無呼吸症候群などの睡眠障害が原因で、歯ぎしりをすることがあります。深い睡眠がとれない、睡眠中に呼吸が一時的に止まるなどにより、筋肉や神経の反応が活発になるからです。
カフェインやアルコールなどの刺激物を摂取しすぎると、交感神経を刺激して筋肉が緊張しやすくなり、歯ぎしりを引き起こします。また、アルコールの摂りすぎると、脳の働きが抑制されます。睡眠の質が低下し、筋肉の緊張が続くため、歯ぎしりを引き起こしやすいです。
上下の歯の噛み合わせが悪いと、噛み合わせを調整するために顎の筋肉を過剰に使います。筋肉が緊張し、歯ぎしりを引き起こしやすいでしょう。
一部の歯が強く当たっていたり、歯の詰め物や被せ物の高さが合っていなかったりする場合も、歯ぎしりをしやすいです。
歯ぎしりが口腔内に与える影響は、以下のとおりです。
歯ぎしりをすると、歯に過度な圧力がかかります。歯のエナメル質がすり減り、ヒビが入ったり割れたりする原因になるでしょう。
歯ぎしりは、就寝時など無意識でしていることが多いです。長期間気づかずに歯にダメージを与え続けていると、歯の表面が傷つき、小さな亀裂やヒビ割れが起こるでしょう。歯が弱くなったり、痛みを感じやすくなったりする原因につながります。
歯ぎしりによって歯が摩耗すると、歯の表面にあるエナメル質が薄くなり、知覚過敏を引き起こす原因となります。エナメル質が擦り減ってその下にある象牙質が露出すると、熱いものや甘いものなどに神経が過敏に反応し、しみたり痛みを感じたりします。
歯ぎしりは、強い力で上下の歯を擦り合わせているため、詰め物や被せ物が欠けたり割れたりしやすくなります。詰め物・被せ物が破損していると、食事がしにくくなるといった機能面への悪影響だけではなく、審美面にも影響を与えるでしょう。
歯ぎしりをすると歯や歯ぐきに過度な力がかかり、歯ぐきに炎症が起こりやすくなります。歯に強い力が加わると、歯周組織に負担がかかるため、ダメージが加わったり血行不良を起こしたりするでしょう。
歯ぐきに炎症が起こると、赤く腫れ上がり痛みが生じることがあります。炎症により歯がグラつくと、歯周ポケットが深くなり歯周病を引き起こす原因にもなるでしょう。
歯ぎしりをすると顎関節に負担がかかるため、顎関節症を引き起こすことがあるでしょう。顎関節症になると、顎関節や顎周辺の筋肉に過度なストレスがかかり、さまざまな症状を引き起こします。
主な症状としては、顎の痛み・口が開きにくい・口の開閉時に音が鳴るなどが挙げられます。
歯ぎしりによって長期的に顎関節に負担をかけ続けると、顎関節の機能を妨げて筋肉を緊張させ、顎関節症につながるでしょう。
歯ぎしりによって歯に継続して強い力がかかると、歯が移動したり向きが変わったりすることがあります。歯が移動したり向きが変わったりすると、歯並びの乱れや噛み合わせの悪化につながる可能性があります。
結論から申し上げると、歯ぎしりがあってもインプラント治療はできます。
ただし、歯ぎしりの程度によっては、インプラント治療ができないケースもあります。歯ぎしりが強い患者さまにはインプラント治療は不向きです。インプラント治療を希望していても歯ぎしりの癖がある場合は、歯科医師とよく相談しましょう。
歯ぎしりは、インプラント治療にも影響を与えることがあります。歯ぎしりによって、インプラント治療が失敗するケースは以下のとおりです。
歯ぎしりによってインプラントに強い力がかかると、インプラントが破損することがあります。また、インプラント体とアバットメントをつなげているネジが緩んだり、インプラントの人工歯部分が割れたりすることもあるでしょう。
インプラントが破損すると、噛み合わせが悪くなる場合もあります。再治療が必要になる可能性が高いので、早めに歯科医師へ相談しましょう。
インプラント周囲炎とは、インプラントの周囲の歯肉に起こる炎症です。インプラントの歯周病ともいわれています。
歯ぎしりをすると、歯ぐきが下がりやすくなります。歯周病の細菌が入りやすくなるため、歯周組織に炎症を引き起こすのです。
また、インプラント周囲炎は、症状の進行が早いことが多いです。気づいたときには進行しており、インプラントを撤去して再治療が必要になる場合もあるでしょう。
歯ぎしりがある人がインプラント治療をするための対策は、以下のとおりです。
歯ぎしりの癖がある人がインプラント治療を受ける際には、ナイトガードを使用しましょう。
ナイトガードとは、就寝時に行う歯ぎしりによるダメージから歯やインプラントを守るための装置です。患者さまご自身でつけ外しできます。ナイトガードを使うと、インプラントの破損やインプラント周囲炎の予防につながるでしょう。
インプラント治療を開始する前に、歯ぎしりの癖があることを歯科医師に相談しましょう。歯ぎしりの対策や、インプラント治療を受けるときの注意などについてアドバイスを受けることができます。
歯ぎしりの癖がある人は、インプラント治療を受けたあとに定期検診を欠かさず受けましょう。定期的にプロが口内をチェックすることで、患者さまご自身では気づかなかったトラブルを早期に発見できます。
特に、インプラント周囲炎などは悪化するとインプラントを撤去する必要があります。早期発見・早期治療をすることで、インプラントを守れるでしょう。
歯ぎしりの改善方法は、以下のとおりです。
歯ぎしりの主な原因として、過度のストレスが挙げられます。ストレスが溜まると眠りが浅くなって筋肉が緩み、歯ぎしりを引き起こしやすくなります。ストレスを軽減して睡眠の質が上がれば、歯ぎしりを抑えることに繋げられるでしょう。
眠るときの姿勢を変えてみると、歯ぎしりを軽減できることがあります。うつ伏せや横向きで眠ると顎関節に負担がかかるため、歯ぎしりしやすいです。
眠るときにはできるかぎり仰向けで眠ってみましょう。
歯ぎしりの癖があってもインプラント治療はできますが、歯ぎしりの癖が強いと難しい場合があります。
しかし、強い歯ぎしりの癖がある方でも、ナイトガードを使用することで歯ぎしりによる負荷からインプラントを守れるケースもあります。歯ぎしりが気になってインプラント治療を躊躇っている患者さまは、一度歯科医師へ相談してみると良いでしょう。
インプラント治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
木更津きらら歯科では、インプラント治療において経験豊富な医師が在籍しております。日本口腔インプラント学会専門医、大学病院等でインプラント治療をはじめとする豊富な経験のある日本口腔外科学会専門医、日本口腔外科学会認定医、国際的なインプラント学会であるICOI(International Congress of Oral Implantologists)で認定された医師が、診療・施術にあたります。患者さまのお口の状態はおひとりおひとり異なります。当院で共有されている高度で常にアップデートされている知識と、豊富な経験は、患者さまにご安心いただき、自信をもって診療・治療にあたるための大きな強みとなっています。
木更津きらら歯科では、自院内で治療が可能な完全個室のオペ室を完備しています。いうまでもないことですが、衛生面、安全面、プライバシーに十分な配慮がされております。インプラント治療は、患者さまの身体と心にも負担のかかる外科手術を伴うものです。むし歯治療や定期検診でご来院いただいている、いつもの当院で対応させていただけることは、患者さまのご負担の軽減につながります。
大学病院で腫瘍などの異変や血管の情報を得るために行うコンピュータ断層撮影、CTスキャンをご存じの方は多いでしょう。その歯科版が歯科用CTです。顎の骨にチタン製の人工歯根を埋入するインプラント治療では、CTの精密な情報が不可欠です。歯科用CTでは、歯や顎の骨の厚みや骨密度、重なりあった血管、神経の位置までとらえ、3次元の立体画像でお口の中の状態を再現します。レントゲンだけでは確認できない歯の内部や位置関係も把握できるわけなんです。木更津きらら歯科では、撮影のために別途予約する必要はありません。必要な診断を迅速に行うことができます。
高精度手術用顕微鏡(マイクロスコープ)は眼科、心臓外科、脳外科などでは常識のように使われています。日本では2000年頃に歯科医療に導入され、歯科の診療・治療に革命的な変化を起こしたと言われていますが、導入している歯科クリニックはまだまだ多くありません。マイクロスコープは、肉眼や拡大鏡(ルーペ)を用いる場合と比較すると、患部を3倍から30倍程度にまで拡大し医師が目視で確認できる範囲が大きく広がります。インプラントを入れる位置を規定したり、歯肉の位置をコントロールするといった細かい作業を確実なものとし、適切なインプラント治療に貢献します。
木更津きらら歯科では、ノーベル・バイオケア社のソリューションを採用しています。スウェーデンに本社を置く同社は、世界で最多の実績をもつインプラント治療ソリューションを提供するメーカーです。ノーベル・バイオケア社のガイドソリューション、ガイディッドサージェリーによって、膨大な実績からつくられた標本を活用し、患者さまのお口の中や周囲の構造と人工歯などの状況を解析。それぞれの患者さまにふさわしい治療方法を導きだします。
インプラント治療とは、顎の骨にチタン製のねじ状の歯根を埋め込み、そのうえに人工歯を被せる治療法です。失った歯を補うため人工の歯を装着するわけです。第2の永久歯ともいわれ、患者さまがもともとお持ちだったご自身の歯に近い歯をとりもどすことができるのです。人工の歯根と顎の骨が結合され、天然の歯とほぼ同等の噛む力をとりもどすことができます。
失った歯を復元するには差し歯、ブリッジ、義歯(入れ歯)、インプラントといった方法が考えられますが、それぞれ、メリット・デメリットがあり、お口の状態によって選択肢がしぼられてゆきます。
残っている歯や根に人工歯を差し込む治療法です。歯の土台や根がしっかりしていればさし歯を装着することで歯の機能をある程度とりもどすことができます。
人工歯を支えるために、隣接する歯を削って土台とします。外科手術がないため患者さまのお体のご負担は少ないのですが、長い目で見ると土台となっている健康な歯に負担がかかってしまう点が心配です。歯や根そのものがない場合は、ブリッジは不可能です。
保険診療が可能で、とりはずして洗うというお手入れがわかりやすくお口の健康に関心をもっていただけるでしょう。しかしどうしても違和感や痛みが伴いがちな点は否めません。
こういった選択肢において、デメリットのほうが大きいと思われる場合には、インプラント治療を検討していただく価値があります。
インプラントは、骨と結合する特徴を持つ素材で作られた人工の歯根に、人工の歯を装着するというものです。自分の歯のようにしっかり噛むことができます。例えば「入れ歯」を使用する場合、どうしても違和感があり、食べ物が挟まってしまったりして噛む力がしっかり発揮できないというお悩みが起きてしまいます。インプラントはご自分の歯のように、噛むという強い力に耐えることができるのです。
入れ歯やさし歯、ブリッジを採用したとき、色味の不自然さや、口もとから入れ歯の金具が見えてしまうといったちょっとしたことから、少しづつ気持ちが暗くなってしまうということが起こるかもしれません。インプラントに使用する人工歯には、強度と美しさを兼ね備えたセラミックやジルコニアを採用します。口元から見える歯が自然な美しさをとりもどすことによって、おいしくいただき、朗らかな笑顔をとりもどすこともできるのです。
インプラントで補った歯は、ほかの歯に悪い影響を与えません。ブリッジや入れ歯の場合、隣の歯を削る必要があり、健康な歯に負担をかけてしまいます。インプラント治療は、欠損した1本の歯の部分だけ、独立した歯として治療することができるので、隣接する歯や口全体の歯並びに負担や悪影響を与えません。お口の中全体の歯列を少しでも健康に保つことを考えたとき、インプラントが最善の選択肢である場合があります。
歯の機能が十分に機能し、しっかり噛むことができるのは、食べることだけでなく脳にもよい影響があるのです。噛むことによって歯根膜の下にある血管が圧縮され、ポンプのように血液を脳に送り込みます。血液が送り込まれることで脳は刺激を受けるのです。認知症の専門医は、認知症予防としてよく噛むことを薦めています。失った歯をとりもどし、しっかり噛むことは、栄養摂取の面だけでなく、広い範囲でからだに影響を与えるのです。
デメリットについてもよく知る必要があります。インプラントは高度な外科手術を必要とするため、患者さまの全身の健康状態が考慮されなければなりません。妊娠中の方、服薬中の方はご相談ください。また抜歯や経過観察、インプラントが骨と結合するまでに2ヶ月~6か月ほど時間がかかることを考えると、保険診療の範囲で治療したときより通院回数も治療期間も長くなります。そして保険適用外のため、治療費がかさんでしまうということ。治療後のメインテナンスも必要です。おからだに人工的なパーツを装着するわけですから、簡単にというわけにはいきません。患者さまと医師が協力して乗り越えていきましょう。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インプラントは見た目が自然で、しっかりケアを行うことで長く使用できることから、魅力的な治療法といえます。
インプラントを検討中の方のなかには「金属アレルギーだとインプラントは受けられないの?」という疑問をおもちの方がいるのではないでしょうか。
今回は、金属アレルギーでもインプラント治療は受けられるのか解説します。
金属アレルギーの方がインプラント治療を受けるときの注意点や、金属アレルギーの症状がでたときの対応策についても解説しますので、インプラント治療を検討しているけれど金属アレルギーが心配という方は、ぜひ参考にしてください。
まずはインプラントとはどのような治療法なのか確認しましょう。
インプラントとは、失った歯を補う治療法の一つです。インプラントは、大きく分けて以下の3つのパーツから成り立っています。
インプラントでは、まず歯茎を切開して顎の骨に歯の根っこの代わりとなるインプラント体を埋め込みます。その上にインプラント体と人工歯をつなぐ連結パーツであるアバットメントと天然の歯の代わりとなる人工歯を取り付けるという治療方法です。
インプラント体を顎の骨に埋め込むことで、歯の土台ができるので、天然の歯のようにしっかりと噛めるようになります。
金属アレルギーの方でもインプラント治療を受けられます。その理由は、インプラントに使用される金属のチタンは、アレルギーを起こしにくいといわれているためです。
チタンは生体親和性が高いため、体内で使用するペースメーカーや人工関節、体に触れるアクセサリーなどにも使用されています。
ただし、アレルギー反応が必ずしも起こらないというわけではありません。チタンアレルギーの方の場合にはアレルギーの症状が現れることがあります。また、チタンのほかに金属が混ざっているインプラントを入れることでアレルギーの症状が現れることもあるでしょう。
チタンがインプラントに使用される理由には、以下のようなものがあります。
それぞれ詳しく解説します。
チタンはほかの金属と比べて、アレルギーが起こりにくいといわれています。
一般的な金属は唾液や汗に触れることで成分が溶け出し、金属イオンになります。金属イオンが体内のタンパク質と結合し、体内でアレルゲンとなることでアレルギー反応を引き起こすというメカニズムです。
しかし、チタンは空気に触れると、酸化皮膜と呼ばれる膜を作り出すため、唾液などの体液に触れても、チタンの成分が流れることを防げます。そのため、チタンの純度が高ければ高いほどアレルギーを発症するリスクが低くなるのです。
チタンには、骨に結合しやすいという特徴もあります。
金属アレルギーを防ぐためには、そもそもインプラント体に金属を使用しなければいいのではないかと感じる方もいるかもしれません。
しかし、チタンは骨と結合しやすく、インプラントに適した素材といえるのです。骨と結合しにくい素材を使用すると、いずれ顎の骨からインプラントが抜け落ちることになりかねません。
インプラント体と顎の骨がしっかり結合して一体化することで、咀嚼した時にインプラントがグラグラすることなく、天然の歯のような噛み心地を再現できるのです。
インプラントによる金属アレルギーの症状には、以下のようなものがあります。
それぞれ詳しく解説します。
インプラントの金属が原因で起こるアレルギー反応として、口内や口周りの炎症があります。これを口腔扁平苔癬(こうくうへんぺいたいせん)と呼び、舌や歯茎、唇などの粘膜に白いレース状の腫れができることがあるのです。
食べ物を口にしたときにしみたり、痛みを伴ったりすることがあります。
金属アレルギーの症状が現れるのは、金属が触れた部分やその周辺だけとは限りません。口内に入れたインプラントの金属が少しずつ溶け出して体内に吸収され、金属から離れた部分にもアレルギー症状が現れることもあるのです。
代表的な病名には掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)が挙げられます。最初は水ぶくれのようなものができ、膿をもったブツブツとした膿疱に変化することが特徴です。
膿疱は治まったり、悪くなったりを繰り返すこともあるのでアレルギーを起こしていることになかなか気づかないケースもあります。特に、手のひらや足の裏に症状があらわれることが多く、かゆみを伴うこともあるでしょう。膝や脛に皮疹がでることもあります。
金属アレルギーの方がインプラント治療を受ける時は、以下の点に注意してください。
それぞれ詳しく解説します。
金属アレルギーの方は、インプラント治療を行う際のカウンセリングで必ず金属アレルギーであることを歯科医師に伝えてください。アレルギーが起こる可能性がある金属の使用を避けるためです。
アレルギー検査のためにはパッチテストを行うことが多いです。パッチテストをしてチタンに対するアレルギー反応があれば、入れ歯やブリッジなどといったほかの治療方法を検討する必要があるでしょう。
チタンに対するアレルギー反応が見られなければ、安心してインプラント治療を受けられます。
インプラント体だけではなく、人工歯を選ぶ際も金属アレルギーを起こしにくいものを選ぶようにしましょう。
インプラントの人工歯には、以下のような素材があります。
セラミックやジルコニア、ハイブリッドセラミックには金属が含まれていないので、金属アレルギーの方でも安心して使用できます。
ただし、メタルボンドの内側には金属が使用されています。また、金属の被せ物は全体的に金属でできています。そのため、強度は高いですが、金属アレルギーの方は避けたほうがよいでしょう。
このように、インプラント体だけでなく、人工歯部分の素材も考慮する必要があるのです。
金属アレルギーの方はチタンの純度の高いインプラントを選択するとよいでしょう。
インプラントのメーカーによってチタンの純度は異なり、純チタン製のインプラントと、ほかの金属を混ぜて作られたチタン合金のインプラントがあります。チタン以外の金属が多く含まれていると、その分アレルギー反応が出る可能性が高くなります。
歯科医院によって取り扱っているインプラントは異なるので、歯科医師に相談してなるべくチタンの純度の高いインプラントを選ぶのがいいでしょう。
インプラント治療後に金属アレルギーの症状があらわれたら、なるべく早く歯科医院を受診してください。アレルギーが起こっている原因を探り、対処する必要があるためです。
インプラントが原因でアレルギー症状が現れている場合には、原因となるインプラントを取り除かない限り、再びアレルギー反応を起こす恐れがあります。かゆみや痛みなどの症状がひどければ、薬を服用し症状を抑えながら、原因となるインプラントを取り除きます。
インプラントを除去した後は、金属を使用しない入れ歯やブリッジなどの治療法を検討します。
金属アレルギーの方でもインプラント治療は受けられます。インプラントにはアレルギー反応が起こりにくいチタンと呼ばれる金属が使用されているためです。
チタンは生体親和性が高く、人工関節などのほかの治療にも使われている素材ですが、それでもアレルギーが起こる可能性はゼロではありません。
金属アレルギーのある方は、インプラント治療前に必ずその旨を担当の歯科医師に伝えてください。
インプラント治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インプラント治療は、快適さと自然な見た目で高い評価を受けています。
しかし、インプラントを装着した後は何もしなくていいわけではありません。長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。メンテナンスの重要性や内容について理解しておくことが大切です。
ここでは、インプラントを健康に保ち、長く使い続けるためのメンテナンスの内容や頻度について解説します。
まずは、インプラントのメンテナンスを受けないとどうなるのか確認しましょう。
インプラントを埋入した部分には神経がないため、問題が起きてもすぐに気づけない可能性があります。たとえば、定期的なお手入れを怠ると歯垢や歯石が溜まり、細菌による感染症を引き起こす可能性があります。
インプラントだけでなく、周囲の歯や歯茎の虫歯・歯周病につながるかもしれません。インプラントの周りを清潔に保つためには丁寧なケアとメンテナンスが大切です。
また、定期的にメンテナンスを受けていれば、問題が小さいうちに対処できるでしょう。問題を早期に発見して改善するために、メンテナンスは重要なのです。
インプラントが虫歯になることはありませんが、インプラント周囲炎には注意しないといけません。インプラント周囲炎とは、インプラントの周りの組織が細菌に感染し、炎症を起こす病気です。
初期段階では歯茎が腫れたり出血したりすることがあります。症状が進むと、インプラントを支える骨が徐々に失われ、最悪の場合インプラントが脱落するかもしれません。
天然歯に比べてインプラントは細菌に対する防御力が低いため、一度感染すると症状が急速に進行する傾向があります。
進行するまで自覚症状が現れないため、問題が深刻になって初めて気づくことが多いです。歯科医院で定期的にメンテナンスを受けていれば、インプラント周囲炎を予防・早期治療できます
インプラントには保証が付いているのが一般的です。インプラントに何か問題が生じた場合に、無償、もしくは一部負担で新しいものに交換できるというものです。
保証期間はメーカーによって異なりますが、通常は5年から10年です。この期間内に意図的な損傷以外でインプラントに不具合が生じた場合、費用の負担を抑えて対応してもらえます。
ただし、保証の条件として、定期的なメンテナンスを受けていることを挙げる医院が多いです。メンテナンスを怠っていると、保証の対象外となるかもしれません。
予期せぬトラブルに備えて、定期的なメンテナンスを受けておきましょう。
インプラントを装着した後、特にトラブルが起こっていなくても定期的なメンテナンスが欠かせません。メンテナンス内容は歯科医院によって異なりますが、一般的なものは以下のとおりです。
定期的なメンテナンスと日常的なケアを徹底することで、インプラントを安全に長く使い続けることができます。
インプラントだけでなく、口内全体の衛生状態を保つことがインプラントを長く使うためには欠かせません。
インプラントがしっかりと固定されているか、歯茎に炎症がないかをチェックし、歯と歯茎の間の歯周ポケットの深さを測定します。また、噛み合わせが正しいかどうかも確認し、歯石の有無や、人工歯とインプラント体の間に問題がないかも検査します。
インプラントが埋め込まれた骨に炎症がないか、骨がしっかりとインプラントを支えているかなどを確認します。他の天然歯に虫歯がないか、歯石がたまっていないかもチェックします。
上の奥歯にインプラントをした場合、近くにある上顎洞に問題がないかもレントゲンで確認します。
日々のブラッシングはインプラントを長持ちさせるうえで必要不可欠です。
ただし、正しい磨き方は人によって異なります。磨き残しが生じやすい部位を特定し、それに合わせたブラッシング方法や清掃器具の使用方法を指導します。
正しい歯磨きの手順、歯間ブラシやデンタルフロスの使い方を教えてもらいましょう。磨き残しのある場所を見つけ出し、それを改善する方法も提案してもらえます。自宅でのケアに役立つ製品の選び方もアドバイスしてくれるでしょう。
ブラッシングは、インプラントだけでなく天然歯を健康に保つためにも重要です。自分の口内にあったブラッシング方法を身につけることで、口腔内を清潔に保てます。
どれだけ丁寧に歯磨きをしていても、家庭でのブラッシングでは取り除けない汚れもあります。メンテナンスの専門的なクリーニングで、取り除けなかった汚れをしっかり除去します。
汚れが残りやすい歯と歯の間、歯周ポケットの中など、ご自身では清掃しにくい部分もきれいにします。汚れがひどい場合は、人工歯を取り外して清掃することもあるでしょう。
インプラントのメンテナンスは、3ヶ月から半年に一度が目安です。メンテナンスを怠ると、インプラントの寿命が短くなることがわかっています。
メンテナンスは、長くインプラントを使用するために欠かせない術後のケアといえます。
インプラントの寿命を最大限に延ばすためには、定期的なメンテナンスを受けるだけではなく、日々の生活の中での使用方法に注意することも重要です。たとえば、硬い食べ物を避ける、正しい歯磨きを心がけるなど、インプラントに負担をかけないようにすることが大切です。
また、喫煙や過度の飲酒は避け、健康的な生活習慣を維持することも、口腔内の環境を良好に保つために役立ちます。
インプラントを長持ちさせるためには、喫煙を控えましょう。喫煙は、インプラントの骨との結合を弱め歯周病のリスクを高めることが知られています。喫煙により、インプラントの寿命が短くなるかもしれません。
口腔内を健康に保ち、インプラントを長く使うためには禁煙を検討してください。禁煙はインプラントだけでなく、全身の健康にも良い影響を与えます。
歯ぎしりは、人工歯やインプラントに大きな負担をかけます。インプラントの人工歯は天然歯よりも衝撃に敏感なので、歯ぎしりや食いしばりなどの過度な圧力をかける行為は改善しましょう。
歯ぎしりや食いしばりの癖が続くと、破損やインプラント周囲炎の原因となることがあります。このようなリスクを避けるためには、ナイトガードを使用すると良いでしょう。
歯ぎしりや食いしばりの習慣がある場合は、歯科医院で相談し適切な対策を講じましょう。
日常のケアの質を高めることも、インプラントを長持ちさせるために欠かせません。毛先が柔らかい歯ブラシを選び、インプラントと歯茎の境界を丁寧に磨くことが大切です。硬いブラシはインプラントを傷つける恐れがあるため、避けてください。
磨き残しを防ぐために、磨く順番を決めて計画的にブラッシングすると良いでしょう。インプラントの根元は汚れが溜まりやすいので、ワンタフトブラシを使って磨くと効果的です。
歯磨き粉は、研磨剤が含まれていないものを選びましょう。研磨剤はインプラントを傷つける可能性があります。フッ素入りの歯磨き粉はインプラントにも使用可能で、虫歯予防にも効果的です。
さらに、歯ブラシだけでは届かない歯と歯の間の汚れを取り除くために、歯間ブラシやデンタルフロスを使用しましょう。これらを使うことで、より多くの汚れを取り除けます。
インプラントは虫歯の心配がありませんが、定期的なメンテナンスが欠かせません。特に注意したいのはインプラント周囲炎です。
インプラントの周りの組織の炎症を放置すると、インプラントが安定しなくなるでしょう。最悪の場合、抜け落ちるかもしれません。
インプラント治療を受けた後は、メンテナンスを定期的に受けて口腔内の健康を守り、インプラントを長持ちさせましょう。
インプラント治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
より天然歯に近い噛み心地を得られ、審美性に優れているインプラント治療ですが、1回の処置で治療が完了するわけではありません。インプラント治療中には、人工歯根とあごの骨を結合させるための待機期間があり、一時的に歯がない状態となるのです。
今回は、インプラント治療中の歯がない期間について解説します。
インプラント治療は、1回の手術ですべての治療が完了するわけではありません。人工歯根とあごの骨をしっかりと結合させる必要があるため、待機期間を設けます。この間は、一時的に歯がない状態になります。
具体的には、人工歯根を埋入する手術から上部構造を装着するまでの間は、歯がない状態です。期間としては2~6か月程度が目安でしょう。
ただし、インプラント体を埋め込むために必要な顎の骨が不足している場合や、インプラントを埋め込む本数が多い場合などは、歯がない期間が長くなるかもしれません。「日常生活に支障をきたすのでは」と不安に感じるかもしれませんが、歯がない期間は仮歯を使用します。
歯が全くない状態が数か月続くわけではないのでご安心ください。
どの段階で歯がない状態になるのかイメージがつかない方も多いのではないでしょうか。まずは、インプラント治療の流れについて確認しておきましょう。
治療を開始する前に、まずはカウンセリングで患者さまの悩みや治療に対する要望などを確認します。患者さまに合った治療を検討する重要なステップなので、疑問や不安などがあればカウンセリングで相談しましょう。
インプラント治療をおこなうにあたって、歯や歯ぐき、あごの骨の状態などを詳しく検査します。CTやレントゲン撮影などもおこない、患者さまに合った治療計画を立てていきます。
このとき、あごの骨の量が少なかったり十分な質が確保できなかったりする場合には、インプラント治療を行う前に骨を補うための骨造成を行う必要があります。
まず行うのが、インプラントの埋入手術です。インプラントを埋入する方法には、手術を1回行う1回法と2回行う2回法があります。手術の回数は顎の骨や口腔内の状態によって歯科医師が判断しますが、どちらも日帰りでの手術が可能です。
1回法とは、人工歯根(インプラント体)をあごの骨に埋入し、人工歯の土台となるアバットメントを人工歯根に装着したまま、歯ぐきを縫い合わせる方法です。このとき、アバットメントの上部は、歯ぐきの外に出た状態になります。
2回法では、1回目の手術でアバットメントの取り付けはおこないません。インプラント体のみを埋入し、歯ぐきで覆うように縫い合わせます。その後、2回目の手術で歯ぐきを再度切開して人工歯根にアバットメントを取り付けます。
1回法は手術の回数が少ないので患者さまの負担を抑えられますが、アバットメントが露出した状態になるため感染リスクが高く、口内の健康状態がよい人しか受けられません。2回法は受けられる方が多い方法ですが、手術による心身への負担は大きいでしょう。
どちらの方法にもメリット・デメリットがあるので、歯科医師と相談しながら決める必要があります。
インプラント埋入手術で縫い合わせた部分の抜糸を、術後2週間程度でおこないます。このとき、仮歯の調整を行い、待機期間中に日常生活に支障が出ないように準備します。
歯科医院によっては、抜糸当日に仮歯を装着できることもあります。
インプラント埋入後は、人工歯根があごの骨としっかり結合するまで待機期間に入ります。目安は2~6か月程度です。
待機期間中は歯がない状態ですが、仮歯を装着するため日常生活に支障はありません。待機期間中は基本的に受診する必要もありませんが、痛みや違和感などを覚える場合は歯科医院へ相談してください。
インプラント手術が2回法の場合は、アバットメントの取り付けをおこないます。1回目の手術の際に縫い合わせた歯ぐきを切開し、インプラント体が骨としっかり結合していることを確認してからアバットメントを装着します。
二次手術も日帰りで終了しますが、歯ぐきを切開するため歯ぐきの状態が整うまで1~2週間程度様子をみてから、次の工程に進みます。
アバットメントに装着する人工歯(上部構造)を作製するための型取りをおこないます。上部構造は、患者さまの歯の状態や噛み合わせに適合するようにつくられます。
型取りは、二次手術の際におこなうこともあります。
完成した人工歯をアバットメントに装着すれば、インプラント治療は完了です。
インプラント治療終了後は、定期的なメンテナンスや検診を受けながら良好な状態を維持していきます。特に、インプラント埋入後は、歯肉に炎症が起きてしまうインプラント周囲炎のリスクが高くなります。
重度になると人工歯根を支えている骨が溶けることもあるため、定期健診や日々のセルフケアがとても重要です。
先述しましたが、インプラント治療中の歯がない期間には、仮歯を装着するのが一般的です。仮歯を装着することは、審美性だけでなく、傷口の保護や発音を保つことにも繋がります。
ここでは、仮歯のおもな装着方法について解説します。
一般的には、インプラント手術によって埋入した人工歯根を利用して仮歯を装着します。この方法では、抜糸した当日に仮歯を装着できます。
インプラント体が安定していないうちは、隣接する天然歯を利用して仮歯を装着することもあります。装着には接着剤を使用するため、外れやすい点には注意が必要です。
インプラントの本数が多いケースでは、仮の入れ歯を作製して装着することもあります。
ただし、あくまでも仮の入れ歯であるため、審美性に欠けるなどのデメリットがあります。
仮歯は文字通り、上部構造を装着するまでの仮の歯です。天然歯やインプラントほどの強度はありません。
プラスチック製のものが多く衝撃に弱いため、仮歯を装着している期間は注意する点がいくつかあります。
先述しましたが、仮歯はプラスチック製のものが多く、強い力がかかると割れたり欠けたりしてしまいます。例えば、ナッツやせんべいなどの硬い物を噛んだり、歯を強く食いしばったりすることは避けたほうがよいでしょう。
そのほかには、歯磨きの際に歯ブラシで強く力を加えないように心がけることも大切です。
仮歯を装着している間は、おかゆや柔らかく煮たうどん、雑炊など、仮歯や傷口に負担がかからない食べ物を選ぶとよいでしょう。
仮歯を装着する際には接着剤を使用するのが一般的ですが、取り外すことが前提なので粘着力の低いものを使用します。そのため、歯にくっつきやすいキャラメルやガムなどを噛んだ場合、仮歯が外れることがあるため注意しましょう。
仮歯の部分に汚れが蓄積すると、手術によってできた傷口が細菌感染を起こしてしまうこともあります。仮歯に強い力をかけないように、優しく丁寧にブラッシングしましょう。
洗口液やフロス、歯間ブラシ、ワンタフトブラシなども使用して、口腔内を清潔に保つように心がけてください。
インプラント治療中に歯がない期間があるときくと、日常生活に支障が出るのではないかと不安に感じる方もいるでしょう。
しかし、インプラント治療中に歯がない期間には、仮歯を装着するのが一般的です。日常生活に大きく支障が出ることは基本的にないでしょう。
仮歯は衝撃に弱く外れやすいため、硬い食べ物や歯にくっつきやすいやすい食べ物は避けることが大切です。
できるだけ歯のない期間を短くしたい方は、抜糸当日に仮歯を装着できる歯科医院を選ぶのも方法のひとつです。インプラント治療の内容や治療中の日常生活について気になることがある方は、歯科医院へご相談ください。
インプラント治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インプラントは、歯を失った際の治療法の一つです。人工の歯根であるインプラント体を顎の骨に埋入して人工の歯を被せるので、安定感があってしっかり噛めるようになります。見た目も天然の歯のように自然に仕上がることが特徴でしょう。
しかし、インプラントがぐらついて、しっかり噛めなくなる方もいます。インプラントがぐらつく原因は何があるのでしょうか。
今回は、インプラントがぐらつく原因や、その際の対処法などを解説します。
インプラントは骨と結合しているため、特別な問題がない場合は、ぐらぐらしたり揺れたりはしません。インプラントがぐらつく原因は、以下のとおりです。
インプラント治療で重要なのは、人工歯根と顎の骨がしっかりと結合することです。そのために、骨の厚みを事前に測定し、厚みが足りない場合は骨の量を増やす骨造成を行うこともあります。
どのようなメーカーのインプラント体でも、骨との結合が進みやすいように作られていますが、それでも結合が不十分になることはあります。インプラントがしっかりと固定されないとぐらつくでしょう。
骨との結合が不十分になる原因は、インプラントの素材や患者さまの骨の健康状態、手術後の経過などがあげられます。インプラントと骨がしっかりと結合していないことが判明した場合、再治療が必要になるかもしれません。
インプラントは顎の骨に埋め込んでいるため、治療の際には顎の骨が十分あるかを確認します。顎の骨が足りなければ治療を断念することもあるでしょう。骨を増やす骨造成を行うこともあります。
骨を増やして治療を進めても、インプラント治療後に骨の吸収が進んでインプラントを保つことができなくなり、ぐらつくケースも存在します。
インプラント治療後に大きなリスクになるのがインプラント周囲炎です。インプラントは虫歯になりませんが、インプラントの周辺の組織が歯周病菌に感染することはあります。
インプラント周囲炎が進行すると、歯茎が痩せてやがてインプラントが抜け落ちます。インプラント周囲炎は通常の歯周病よりも進行が早く、初期段階はほとんど自覚症状がありません。
気がついた時には手遅れのケースもあります。インプラント周囲炎が進行したことで安定感がなくなり、インプラントがぐらつくことがあるのです。
インプラント体と人工の歯を結合しているパーツをアバットメントといいますが、これが緩んでいる場合、インプラントのぐらつきに繋がります。アバットメントの緩みの原因は、口腔内の炎症や強い歯ぎしりや食いしばりの癖などがあげられます。
人工の歯を接着剤で付けている場合は、接着剤が流れ出して接着力が弱くなり、インプラントの安定感が失われることがあります。このケースでは、インプラントに問題がなければ、接着し直せば改善されます。
費用と時間をかけて入れたインプラントを失わないために、インプラントがぐらついた際は以下の点に注意してください。
インプラントがどういう状態にあるか気になる方が多いかもしれませんが、不用意に触れないようにしましょう。また、できるだけインプラントの歯で噛まないようにしてください。
ぐらついているインプラントに負担がかかると、最悪の場合はインプラントが抜け落ちるかもしれません。
人工歯が外れた時に市販の接着剤などでつけようとする方もいますが、絶対にやめてください。つけようとした際に誤って人工の歯を飲みこむリスクがあります。
歯科医院で使用する接着剤は人体に悪影響のない安全なものですが、市販の接着剤はそうではありません。人工歯は噛み合わせを考慮してつけますが、ご自身で正しい噛み合わせに調整するのは難しいです。
また、市販の接着剤でつけた人工歯を外す際は、人工歯を壊すしかなくなることもあります。
インプラント周囲炎によってインプラント体がぐらついている場合、インプラント周囲炎はかなり進行しています。歯磨きをしっかり行っただけでは改善できませんが、これ以上進行しないように丁寧に行いましょう。
インプラントがぐらついている場合は、何らかのトラブルが起こっています。そのままにしていても回復することはありません。できるだけ早く歯科医院に行き、適切な治療を受けましょう。
腫れや違和感など、ぐらつく以外の異変があった時も、時間をおかずに歯科医院に相談してください。
インプラントがぐらつく原因は複数あります。そのため、原因ごとに対処法は異なります。
歯科医院で行われるインプラントがぐらついた際の対処法は、以下の通りです。
アバットメントが緩んでいてグラつく場合は、一度人工歯を外してアバットメントを締め直します。早めにゆるみに気づければ、インプラントを失うことはないでしょう。
接着剤でつけていた人工歯がグラつく場合は、人工歯をつけ直します。取れた場合でも、人工の歯を歯科医院に持参しましょう。インプラント体や人工歯に問題がなければ、そのままつけ直すことができます。
インプラント周囲炎によってインプラントがぐらついている場合は、治療を行います。初期の段階なら、一度人工歯を外してインプラント周辺を消毒して炎症を抑えます。
インプラント周囲炎が歯茎の内部まで進行している場合は、感染した歯肉の除去や失われた骨を人工骨で補うなどの処置が必要です。
インプラントを維持できないほどにインプラント周囲炎が進行している場合は、一度インプラントを除去したうえで骨造成を行い、再びインプラント治療を行う必要があります。
ただし、もう一度インプラントを埋入しても、同じようにインプラント周囲炎になる可能性が高いです。再治療を受けるかどうかも慎重に検討しましょう。
インプラントがぐらつく大きな原因は、インプラント周囲炎です。そのため、インプラント周囲炎にならないようにセルフケアに力を入れましょう。
通常の歯ブラシだけではなく、タフトブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスを使って細かい部分もしっかりと磨き、磨き残しを防いでください。
また、セルフケアと共に歯科医院の定期検診を欠かさないことも大切です。自分では気づきにくいインプラント周囲炎や、その他のインプラントのトラブルに早めに対処してもらえます。
人工の歯がとれた、アバットメントがゆるんでいるように感じるといった場合も、早めに歯科医院に行き対処してもらいましょう。こうしたトラブルでも、対処が早ければ早いほど大事に至らない可能性が高まります。
歯ぎしりや食いしばりが強いことでインプラントに大きな負荷をかけてしまうこともあります。自分では歯ぎしりや食いしばりに気づけないこともありますが、指摘された場合は就寝中はナイトガードを使用するのもよいでしょう。
インプラントは自分の歯の代わりとなるもので、第二の歯といっていいでしょう。不安定な状態にならないように気を配ってください。
インプラントを守るためには、まず自宅でのセルフケアをしっかりと行う必要があります。インプラントのケア方法がわからない場合は、歯科医師や歯科衛生士に質問して患者さまに合った方法を伝授してもらうとよいでしょう。
定期検診はインプラントの保証の条件になっていることも多いです。トラブルの早期発見・早期治療のためにも、欠かさないようにしてください。
インプラント治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
「インプラントの被せ物が急に取れたらどうしたらいいの?」「インプラントの被せ物が外れる原因は?」といった疑問を持っている患者さまもいるでしょう。
今回は、インプラントの被せ物が外れたときに注意することや、対処法について解説します。インプラントの被せ物が取れるのを防ぐポイントも伝えますので、ぜひご覧ください。
インプラントの被せ物(人工歯)が取れる原因はいくつかあります。よくある原因は、以下のとおりです。
インプラントを接着剤で固定している場合、接着剤が古くなって被せ物が取れることがあります。接着剤が劣化して取れただけで、人工歯の破損などがない場合は再度接着できることもあるでしょう。
インプラントの被せ物をスクリュー(ネジ)で固定しているケースでは、ネジのゆるみで被せ物が取れる可能性があります。ネジで固定し直せば元に戻せるので、特別な処置は必要ないことが多いです。
歯ぎしりや食いしばりなどのクセがあると、インプラントの被せ物に負荷がかかって取れることがあります。これらのクセがある患者さまは、インプラントの被せ物を守るためにナイトガードを装着して眠ると良いでしょう。
ナイトガードは歯科医院で作製できるので、相談してみてください。
インプラントの被せ物は耐久性が高いですが、それでも10~15年ほどで寿命をむかえます。寿命をむかえると、取れたり破損したりするのです。
インプラントの被せ物が取れたときは、焦らずに対処しましょう。注意点は以下のとおりです。
インプラントの被せ物が外れたら、ジッパー付きのポリ袋などに入れて保存しましょう。ティッシュペーパーに包むとゴミと間違えて捨てる可能性があるので注意しましょう。
保存する容器はジッパー付き袋以外にも、旅行で使用する化粧品の詰替容器や、アクセサリー用の容器でも問題ありません。
インプラントの被せ物が取れたときは、仕事や勉強で忙しくても放置しないようにしましょう。そのまま放置すると、被せ物を紛失する可能性もあります。
インプラント部分以外の歯への負担が増えたり、ブラッシングがしにくくなって虫歯や歯周病になりやすくなったりと悪影響があります。
インプラントの被せ物が外れたとき、自力で戻そうとするのは避けてください。自力で戻そうとすると無理な力が加わって被せ物が変形したり、細菌に感染したりと悪影響がでる可能性があります。
また、瞬間接着剤など市販の接着剤は身体に使用していいものではありません。害を及ぼす可能性があるため、口内に使用するのは避けてください。
インプラントの被せ物が取れた場合の対処法は、以下のとおりです。
インプラントの被せ物が取れたらジッパー付きのポリ袋などに入れて失くさないようにしますが、その状態のままでは被せ物が変形する可能性があります。ジッパー付きポリ袋ごと硬い保存容器に入れるようにしましょう。
保存容器に入れた後は、落として変形しないように大切に扱ってください。
インプラントの被せ物が取れたら、できるだけ早くかかりつけの歯科医院へ連絡しましょう。連絡するときには、以下のポイントを伝えると適切な処置をスムーズにしてもらえます。
上記のように、インプラントや口内の状態を正確に伝えることが重要です。何らかの違和感を覚えた時はメモにとっておくなど、状況を伝えられるようにしておきましょう。
インプラント治療は自費診療ですので、インプラントの被せ物が取れた場合の治療費も保険が適用されません。
ただし、インプラント治療には保証を設けている歯科医院が多いです。数ヶ月から数年間の保証期間を設けているところが多く、保証期間内であれば無償で治療してもらえる可能性があります。詳しくは歯科医院に確認してみてください。
インプラントの被せ物が取れたときの状態によって治療費は異なりますが、およその値段は以下のとおりです。
インプラントの被せ物が取れても、そのまま着け直せるケースでは再装着の料金だけで済みます。再装着の料金は歯科医院によって異なりますが、500~5,000円ほどでしょう。
取れたインプラントの被せ物を失くすと、被せ物を作り直す必要があります。被せ物の料金は最初にかかった金額と同じくらいかかるケースが多いでしょう。
インプラントの被せ物は決して安価なものではありませんので、紛失しないように注意してください。
インプラントの被せ物が壊れたケースでは、失くしたケースと同じように作り直す必要があります。被せ物が取れたときは、壊れないように頑丈なケースで保管するようにしてください。
インプラントの被せ物が取れると細菌に感染しやすくなるなど、悪影響があります。被せ物が取れるのを防ぐポイントは、以下のとおりです。
定期的に通院して、ネジが緩んでいないか確認してもらいましょう。インプラントを接着剤で固定している場合でも、古くなった接着剤を外して着け直すこともできます。
定期的に口内を診てもらうと、虫歯や歯周病ができても早期発見・早期治療にも繋げられます。大きな問題に発展する前に対応できるので、定期検診は欠かさないようにしてください。
歯ぎしりや食いしばりのクセがある患者さまは、できるだけやめるように意識してください。インプラントの被せ物に負荷がかかりすぎると、割れて取れる原因になります。
日中はやめるように意識できても、寝ているときは難しいのでナイトガードを使用すると良いでしょう。
インプラントの被せ物が取れる前に、不具合にすぐ気付けるように丁寧にケアを行いましょう。歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスを使ってセルフケアを徹底してください。
インプラントの周辺にプラークや歯石が溜まった状態では、被せ物がグラついていても気づけない可能性があるためです。丁寧なセルフケアをおこなうと、虫歯や歯周病の予防にも繋がります。
インプラントの被せ物が取れたら、自力でなんとかしようとせず歯科医院を受診しましょう。ご自身で付け直すと、細菌感染や被せ物の破損に繋がる可能性があります。
取れた被せ物は失くしたり割れたりしないように大切に保存して、できるだけ早く歯科医院に相談してください。相談するときには、取れたときの状況や口内の状態などを細かく伝えるとスムーズに対処してもらえます。
しかし、被せ物が取れてから慌てて対処するよりも、定期的に通院して取れる前に対処してもらうのが理想です。定期検診を受けるとプロのケアで歯石を取ってもらえたり、虫歯や歯周病のチェックを受けることができたりとメリットがたくさんあります。
ぜひ、定期検診でインプラントの状態や口内の状態を確認してもらいましょう。
インプラント治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
歯を失った時の治療法として、近年インプラント治療が注目を集めています。インプラント治療とは、失った歯の代わりに人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。
入れ歯とは異なり取り外しが不要なので、治療が成功すれば本物の歯のように咀嚼できます。
しかし、喫煙者の場合インプラント治療ができない可能性があります。治療の保証が使えない場合もあるため、喫煙者の方は注意が必要です。
本記事では、喫煙者がインプラント治療を受ける際の注意点と、喫煙がインプラント治療にどのような影響を及ぼすのかについて詳しく解説します。
インプラントは、失った歯を人工的に補う治療法の1つです。失った歯の代わりにチタン製の人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を被せて歯を補います。従来の入れ歯やブリッジと比べて、見た目や機能が天然歯に近いことが特徴です。
インプラント治療は高度な技術を要し、治療期間は4〜6ヶ月かかります。人によっては1年近くかかることもあるでしょう。
長期間の治療ですが、成功すれば本物の歯のように咀嚼できるようになります。入れ歯のように外れてしまう心配もありません。
インプラントは保険適用外の治療法であり、自費診療なので治療費が高額です。インプラントの種類にもよりますが、1本あたり30〜60万円かかります。
費用も時間もかかる治療なので、始める際には慎重に検討しましょう。また、長持ちさせるためのメンテナンスやお手入れも欠かさずに行う必要があります。
結論か伝えると、一部の喫煙者はインプラント治療が受けられません。喫煙は、インプラント治療の成功率や長期的な安定性に悪影響を及ぼすためです。
一般的な喫煙者であればインプラント治療を受けられることがありますが、いわゆるヘビースモーカーは断られる可能性があります。1日21本以上タバコを吸う人は注意が必要です。
喫煙は口腔内の健康に悪影響を及ぼすと言われています。タバコの煙に含まれる有害物質は、口腔内の組織を直接的に傷つけ血液循環を悪化させるのです。インプラントが抜け落ちるリスクが高まり、治療の成功率が下がるでしょう。
近年では加熱式タバコや電子タバコが普及しています。従来のタバコと比較すると有害物質の量が少ないため、インプラント治療には問題ないと考えている方がいるかもしれません。
しかし、有害物質がゼロではない以上、口腔内の健康に悪影響を及ぼすことは変わらないでしょう。
インプラント治療中の電子タバコの安全性は、まだ十分に研究されていません。日本口腔インプラント学会からは、電子タバコや加熱式タバコの注意喚起がされています。余計なリスクを取り除くためにも、タバコの種類に限らずインプラント治療中は禁煙するべきです。
喫煙はインプラント治療に悪影響を及ぼします。タバコに含まれる有害物質の影響で、インプラントが抜け落ちる可能性が高まるでしょう。インプラント自体の寿命を縮めるため注意が必要です。
以下では、喫煙がインプラントに及ぼす主な悪影響について解説します。
タバコに含まれているニコチンにより、免疫機能が低下して炎症が起こりやすくなります。細菌から体を守る細胞である白血球の機能が低下するためです。
歯茎から細菌が侵入した際に炎症が悪化しやすくなる上に、手術でできた傷も治りにくくなります。特に、インプラント治療では、インプラントを固定している周辺の歯茎が炎症を起こししやすいです。
インプラント周囲炎と呼ばれますが、インプラントが安定せずに抜け落ちる原因にもなります。進行すると顎の骨まで溶かされるので、再治療が不可能になることもあるでしょう。
タバコに含まれる有害物質は炎症を進行させ、インプラントに加えて口腔内の健康にも悪影響を及ぼします。インプラント治療を受ける場合は、禁煙するのが理想です。
喫煙はインプラントの成功率を著しく低下させるという研究結果が出ています。タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させて血流を悪化させます。当然口腔内の血行も悪化するので、インプラントを支える歯茎に酸素や栄養が行き渡らなくなるのです。
歯茎への酸素や栄養が不十分な場合、インプラントの土台である人工歯根と顎の骨の結合が阻害され、インプラントが安定しなくなります。インプラントが適切に固定されず、抜け落ちる離脱につながる可能性が高いです。
前述したとおり、喫煙によりインプラントの周辺が炎症を起こしたり、感染症を患うリスクがあります。これらが周辺の歯や歯茎に広がることがあるため、注意が必要です。
健康な歯の周りが歯周病になる、感染症が広がって重症化するなど、影響が広がる可能性も考えられます。インプラントによるトラブルは、口腔内全体に悪影響を及ぼします。
残存歯を健康に保つためにも、インプラント治療中の禁煙は必要不可欠です。
インプラント治療中は、インプラントの人工歯根と顎の骨の結合を阻害する上に、炎症を引き起こすため禁煙することが望まれます。一般的には、術前術後それぞれ2〜3週間は禁煙したほうがよいでしょう。
喫煙によるリスクはインプラント治療後も生じるため、注意が必要です。タバコを吸うと、口腔内に細菌が繁殖しやすくなります。唾液の分泌量が減り、殺菌作用が機能しないためです。
唾液が少ないと虫歯や歯周病のリスクが高まるでしょう。同時にインプラント周囲炎のリスクも高まるため、インプラント治療から時間が経過した後も引き続き注意しなければなりません。
インプラント治療には長い時間と高額な費用がかかります。出来るだけ長持ちさせたいと考える方が多いでしょう。
長持ちさせるためには、禁煙が欠かせません。禁煙を検討している方は、まず以下のことから始めましょう。
ご自身でいきなり完全に禁煙するのは難しいです。本数を減らすことから始めて、時には医療機関の助けもかりると良いでしょう。
多くの場合、インプラント治療には保証がついています。
しかし、保証を受けるためには一定の条件を満たさなければなりません。その1つが禁煙することであり、喫煙者は保証の対象外になることが多いです。
実際、喫煙者は非喫煙者に比べてインプラントの失敗率が高いという研究結果もあります。骨とインプラントの土台が結合しづらい上に、虫歯や炎症が起こりやすいためです。
喫煙がインプラントの大きなトラブルの要因になっているため、喫煙者に対するインプラントの保証を制限している歯科医療機関も存在します。
喫煙者がインプラントの保証を受けるためには、禁煙する必要があるでしょう。また、喫煙者の方は、治療前に歯科医師と喫煙についてしっかりと話し、適切なケアを受けることも重要です。
保証を受けるための具体的な条件は歯科医院によって異なるため、事前に確認しましょう。
今回は、喫煙者でもインプラント治療が受けられるかどうかについて解説しました。インプラント治療とは、失った歯を人工的に補う治療法の1つです。
喫煙は、インプラント治療に悪影響を及ぼすため、治療を受ける場合は禁煙するのが理想です。どうしても禁煙が難しい場合は、歯科医院に相談し、リスクを十分に理解した上で治療を受けましょう。
喫煙者でもインプラント治療は受けられますが、喫煙はインプラント治療の成功率に影響を及ぼす可能性があります。
インプラント治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
天然歯のような見た目で、ほかの歯と自然に馴染むインプラント。「インプラントって虫歯になるのかな?」と疑問に思ったことはありませんか?
虫歯になると痛みがでたり、治療にも時間がかかったりするため、インプラントが虫歯にならないか不安になる方もいるでしょう。
今回は、インプラントが虫歯になるのかどうかについて解説します。インプラント治療後に起こる可能性のあるトラブル、インプラントを長持ちさせるためにできることなどもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
インプラントとは、虫歯や事故などで失った歯を補う治療方法の一つです。インプラント以外に歯を補う治療には、ブリッジや入れ歯などがあります。
インプラントは、ほかの治療方法に比べて審美性が高く、天然の歯と変わらない噛み心地を再現できる可能性が高いことが特徴です。
インプラントでは、外科手術を行って顎の骨に人工歯根を埋めこみます。しっかりと歯を支えることができるため、天然の歯のように噛めるようになるのです。
また、人工歯にはセラミックを使用するため、見た目の良さも兼ね備えています。
インプラントは、以下の3つのパーツで構成されています。
まずは、歯茎を切開してインプラント体を顎の骨に埋め込みます。インプラント体が歯の根っこの代わりとなって歯を支えます。
インプラント体は顎の骨に結合させる必要があるので、3〜6ヶ月ほど結合を待ちます。その後、人工歯を取り付けるための連結装置、アバットメントを取り付けます。
切開した歯茎の腫れが治まり、人工歯を製作するための型取りができる状態になった時点で、型取りをします。完成した人工歯を装着すれば、治療完了です。
インプラントは入れ歯やブリッジとは違い、外科手術を必要とする治療です。持病をお持ちの方や、骨の状態によっては治療できないこともあるでしょう。
そのため、持病を治療している病院の担当医と相談しながら、インプラント治療を進めていかなければならないケースもあります。
インプラントは虫歯になることはありません。そもそも虫歯とは、食事に含まれる糖分をエサに繁殖した虫歯菌が、酸を作り出して歯を溶かす病気です。
初期の虫歯では、天然の歯の一番外側に存在するエナメル質と呼ばれる部分が溶かされます。さらに虫歯が進行すると、エナメル質の奥にある象牙質(ぞうげしつ)や神経にまで虫歯が広がり、痛みがでるようになるでしょう。
しかし、インプラントのような人工歯にはエナメル質が存在しません。虫歯菌が作り出す酸によって人工歯が溶かされることがないため、インプラントが虫歯になることはないのです。
インプラント治療をした歯は虫歯にならないことがわかりました。
しかし、虫歯以外のトラブルは起こり得ます。インプラント治療後に起こる可能性のある虫歯以外のトラブルは、以下のとおりです。
一つひとつくわしく解説していきます。
インプラント周囲炎とは歯周病と同じ細菌感染の一種で、インプラント周囲の組織で炎症が起こる病気です。インプラント周囲炎になると歯茎が腫れる、出血するなどの症状が現れ、症状が進むとインプラントが抜け落ちることもあります。
インプラント周囲炎の主な原因はプラークです。プラークは歯垢とも呼ばれ、食べかすが歯の表面に残り続けることで細菌が繁殖し、プラーク(歯垢)となります。
磨き残しなどで口内が不衛生な状態だと、インプラント周囲炎の可能性が高まります。
インプラントは虫歯になりませんが、歯磨きを怠ったり磨き残しが多かったりすると、周囲の歯が虫歯になるリスクはあります。毎日のセルフケアがしっかりできていないことで歯を失っている場合、歯磨きの仕方や、頻度などを見直さなければならないでしょう。インプラント以外の歯も、再び失ってしまう可能性があります。
インプラントを使い続けていると、アバットメントが外れたり、人工歯が割れたりすることがあります。インプラントが外れる主な原因は、以下のとおりです。
インプラント体と人工歯の連結部品であるアバットメントの取り付けが不十分な場合は、しっかり付け直すことで解決できるでしょう。噛み合わせが悪かったり、人工歯が割れてしまったりした時は、人工歯を再製作することもあります。
また、インプラント周囲炎が重症化するとインプラントの周囲の顎の骨が溶かされます。インプラント治療を一からやり直さなければいけないケースも少なくありません。
インプラントは費用も高額で、治療期間も長い治療です。せっかく入れたインプラントが使えなくなってしまうことは避けたいと感じる方が多いでしょう。
最後に、インプラントを長持ちさせる方法をご紹介します。インプラントは入れ歯やブリッジなどの方法に比べ、使い方によっては10〜15年と長く使用できることもあります。
インプラントを長く使用するためには、以下のポイントに気をつけましょう。
詳しく解説していきます。
インプラント自体は虫歯になることはありませんが、歯磨きを怠ったり、磨き残しが多かったりするとインプラント周囲炎のリスクが高まります。予防のためには、毎日のセルフケアをしっかり行うことが重要です。
歯磨きを丁寧にすることに加え、歯間ブラシやフロスなどを使って歯と歯の間の汚れを取り除くことも大切です。
歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、マウスピースを使うことで人工歯の破損などを予防できることがあります。
歯ぎしりや食いしばりは歯に大きなダメージを与えます。マウスピースを使用することでインプラントを長持ちさせられる可能性が高まるでしょう。
マウスピースは歯科クリニックで作成してもらえます。型取りをし、数週間程度で完成するでしょう。
インプラント治療後も、歯科クリニックで定期メンテナンスを受けることは、インプラントを長持ちさせるうえで重要です。歯科クリニックの定期メンテナンスでは、歯茎が腫れていないか、インプラントのグラつきがないか、噛み合わせの異常がないかなどを確認します。
患者様自身では、インプラント周囲炎になっていても初期の段階では気づかないことも多くあります。プロの目でチェックすることで、早い段階で処置を行うことができるでしょう。
また、定期メンテナンスでは、専用の機械を使って普段の歯磨きでは落としきれない汚れまで除去してもらえます。インプラント周囲炎や他の歯の虫歯予防の効果が期待できます。
磨き残しが多い部分や磨き方などをチェックして正しい磨き方を指導してもらえるので、普段のセルフケアに活かすこともできるでしょう。
虫歯とは、細菌が発生させる酸によって歯の表面にあるエナメル質が溶かされることです。インプラントのような人工歯にはエナメル質が存在しないため、虫歯になることはありません。
ただし、インプラント治療後には虫歯以外のトラブルが起こる可能性があります。インプラント周囲炎や、インプラントの脱落などが挙げられるでしょう。
このようなトラブルを防いでインプラントを長く使用するためには、定期メンテナンスや歯磨きをしっかり行うことが大切です。インプラントの平均寿命は10〜15年程度で、使い方によってはそれ以上使うこともできます。
正しいインプラントの使用方法を学び、快適に毎日過ごしましょう。
インプラントを検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インプラント治療とは、歯を失った顎の骨に人工歯根を埋入し、人工歯を被せて口腔機能を回復する治療です。ご自身の歯のようにしっかり噛めること、見た目が自然であることなど、メリットの多い治療です。
しかし、稀に治療がうまくいかない、すぐにインプラントが破損した、抜け落ちたという例もあります。
今回は、インプラント治療で失敗しないために、失敗例や原因、成功させるための対策を解説します。インプラント治療を検討している人は、参考にしてください。
インプラント治療における主な失敗例を、原因とともに解説します。
インプラントは、歯を失った部分に人工歯根(インプラント体)を埋入して顎の骨と結合させ、人工歯を被せる治療です。そのため、骨としっかり結合しないと、インプラント体が抜け落ちます。
インプラント体の素材は、人間の身体になじみやすいチタンかチタン合金です。基本的には、骨と問題なく結合します。
しかし、以下のような要因がある場合、骨との結合が妨げられ、インプラント治療の失敗につながることがあるでしょう。
ごく稀ですが、インプラントを使っているうちに破損することがあります。破損の原因としてまず挙げられるのは、使用しているインプラント体が細い・薄いことでしょう。
インプラント体は国内外さまざまなメーカーが製作しており、形状や大きさ、素材が異なります。インプラント体が細い・薄いと、限られたスペースにも埋入しやすいというメリットがあります。
しかし、適したインプラント体を選択しないと、インプラント体の破損につながるのです。どのようなインプラント体を用いるかは歯科医師が判断するので、歯科医師の経験や知識が重要といえるでしょう。
また、インプラント体と人工歯をつなぐアバットメントが、歯ぎしりや食いしばりによって緩むことがあります。インプラント体の破損の原因になるので、アバットメントの状態も定期的に確認しなければなりません。
インプラント治療は、手術が終われば終わりではありません。インプラント体も人工歯も人工物なので虫歯になりませんが、インプラント周囲の組織に炎症が起こることがあります。
インプラントの歯周病ともよばれる、インプラント周囲炎を発症することがあるのです。
インプラント体は天然の歯根よりも細菌に弱く、一度感染すると治療が困難で急速に進行します。そのため、天然歯以上にしっかりとメンテナンスする必要があります。
インプラント治療が失敗した際の再手術の条件として、定期メンテナンスを受けていることを挙げる歯科医院も多いです。
入れ歯やブリッジと比較して目立たず、天然歯のように見えることがインプラント治療のメリットの一つです。
しかし、骨や歯肉を大幅に失っている人の場合、インプラントの人工歯が大きく露出しているため、長く見えて目立つことがあります。健康的で美しい歯を期待していた場合は、失敗したと感じるかもしれません。
インプラント治療は、患者さまにとってメリットが多く、満足度の高い治療といえます。費用が高額で手術も必要なので、失敗を防ぎたいと思う人が多いでしょう。
インプラント治療を成功させるための対策は、以下のとおりです。
インプラント治療が可能なのかを判断し、インプラント体や人工歯の選択、治療計画の作成、インプラントの埋入手術、術後のメンテナンスを行うのは歯科医師です。最後まで安心して任せられる歯科医院を選びましょう。
自由診療であるため歯科医院によって費用が異なりますが、費用だけで判断するのは推奨できません。インプラント治療の実績や知識が十分にあり、検査や手術のための設備が整っている歯科医院を選んでください。術後のメンテナンスも任せられることが重要です。
また、何かあった際にすぐに相談できる雰囲気の歯科医院であれば、安心して治療を受けられるでしょう。
日本口腔インプラント学会は、禁煙宣言をしています。喫煙によるインプラントへの悪影響は大きく、寿命を縮める大きな原因であるためです。
費用と時間をかけたインプラントを失わないために、喫煙者の人はできる限り禁煙しましょう。
インプラントだけではなく、歯ぎしりや食いしばりで大きな力がかかり続けると天然歯もダメージを受けます。特にインプラントの場合、クッションの役割を果たす歯根膜がないため、余計に大きな力がかかるでしょう。
癖である歯ぎしりや食いしばりを改善するのは困難です。そのため、歯ぎしりや食いしばりがある人がインプラント治療を受けた際は、ナイトガードを装着しましょう。
インプラント周囲炎からインプラントを守るために、食後は丁寧に歯磨きしてください。歯科医院を定期的に受診し、インプラントの状態を確認してもらうことも重要です。
定期検診の際はクリーニングも受けて、歯ブラシでは届かない部分もきれいにしてもらってください。日頃の歯磨きに関する疑問がある場合は、ブラッシング指導を受けてアドバイスをもらうとよいでしょう。
治療前のカウンセリングの際に、インプラント治療を避けるべきと判断されることがあります。
骨粗しょう症を患っている人の場合、主治医と連携しながらインプラント治療が可能かを判断する必要があります。処方されている薬によっては、顎の骨が壊死する、骨とインプラントがうまく結合しないなどのリスクが生じるからです。
糖尿病や心臓病、肝臓病、高血圧などを患っている人で、血糖値が十分にコントロールできていない場合は、インプラント治療を受けられないことがあります。手術部位が細菌に感染しやすく、傷の治りが悪くなるリスクがあるからです。
妊娠中の人の場合、体調が不安定になりやすいのでインプラント治療は避けたほうがよいでしょう。出産後か、安定期に入ってから治療を受けるよう勧められることがあります。
成長期のお子さまや、定期的な通院が難しい高齢の人も、インプラント治療は難しいでしょう。
喫煙していてもインプラント治療はできますが、長持ちさせることを考えると推奨できません。禁煙できない人は、インプラント治療は不向きといえるでしょう。
インプラント治療は外科手術を伴うため、外科手術を受けられない人はインプラント治療を受けられません。外科手術に対して強い恐怖心がある場合は、静脈内鎮静法によってリラックスした状態で手術を受けられる歯科医院もあります。
インプラント治療の成功率は90%以上といわれており、10年以上インプラントを使い続けられる人が少なくありません。事前に精密検査を行い、無理のない治療計画を立案し、経験のある歯科医師が治療にあたれば、長く使い続けられるでしょう。
しかし、費用は高額で外科手術が必要であるため、患者さま自身もどのようなリスクがあるのかを知る必要があります。対策を講じることも大切です。
特に、骨粗しょう症の人、糖尿病などの全身疾患がある人については、治療が行えるのか主治医と連携しながら判断しなければなりません。持病がある人は、歯科医師に相談してください。
また、インプラントを長く快適に使い続けるためには、治療後のメンテナンスが欠かせません。インプラントや人工歯は人工物ですが、歯ぎしりや食いしばりによる負荷や、インプラント周囲炎によって破損・脱落するリスクがあります。
毎日の歯磨きや定期検診で、インプラントやほかの歯も守りましょう。
インプラント治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
失った奥歯を取り戻すための方法の一つに、インプラント治療があります。自然な見た目を得られることや機能性が高いことから、多くの人々に選ばれています。
インプラント治療にはどのようなメリットがあるのでしょうか。インプラントはほかの健康な歯を傷つけることなく、自然な噛み心地と美しい見た目を得られる治療ですが、デメリットも存在するため慎重に検討する必要があるでしょう。
今回は、奥歯のインプラント治療について解説します。
奥歯は、食べ物を噛み砕いてすり潰すことに特化しており、特に「6歳臼歯」とよばれる第一大臼歯は、噛み合わせの安定に不可欠です。第一大臼歯が失われると、噛み合わせが不安定になり歯列全体に悪影響を及ぼす可能性があります。
また、奥歯を失うと効率的に食べ物を噛み砕けなくなります。奥歯を1本失うだけでも、噛む能力が40%ほど低下し、噛み合わせのバランスが崩れるとされているのです。
全体的な口腔健康を保つため、ストレスなく食事をして栄養を摂取するために、奥歯は重要な役割を担っています。
奥歯を失った場合の治療法として代表的なのは、インプラント、入れ歯、ブリッジでしょう。それぞれの特徴を解説します。
インプラントは、人工歯根を顎の骨に埋め込み、上部に人工歯を取り付けて歯を補う治療法です。ご自身の歯と同等の審美性・機能性を得られることから、非常に注目されています。
インプラントの大きな特徴は、歯根から補うことです。入れ歯やブリッジは歯の部分しか再建しないため、噛む力が低下するなどの問題があります。
インプラントと差し歯との違いは、ご自身の歯根が残っているかどうかです。差し歯はご自身の歯根を利用しますが、インプラントは歯根がない状態、つまり抜歯後に行われる治療法です。
インプラント治療は、ご自身の歯と同程度の噛む力を得ることができ、見た目も自然なので多くの患者さまに選ばれています。
しかし、外科手術を伴う治療なので、すべての患者さまに適応できるわけではありません。インプラント治療を検討する際は、歯科医師と十分に相談しましょう。
入れ歯も、奥歯を失った際の選択肢として挙げられます。複数の奥歯を失った場合でも、部分入れ歯で対応可能です。
奥歯を入れ歯にすると、取り外しが可能なため残っている歯の清掃を容易に行えるなどのメリットがあります。1本の欠損から適応でき、入れ歯が壊れても修理が可能な場合が多いです。
ブリッジは、失った歯の両隣の健康な歯を削って土台とし、連結させた人工歯を固定する治療法です。そのため、両隣の歯が丈夫でなければ行えません。
ブリッジのメリットは、ご自身の歯のように自然に噛めることでしょう。ブリッジは固定されているため違和感が少なく、ふだんの歯磨きでお手入れできます。入れ歯と比較すると見た目が自然なこともメリットです。
ブリッジのデメリットは、健康な歯を削ることでしょう。土台となる歯には負担がかかり、寿命が短くなる可能性があります。
また、ブリッジと歯茎の間には汚れが溜まりやすく、虫歯や歯周病のリスクが高まることも懸念されます。
奥歯をインプラントにするメリットは、以下のとおりです。
入れ歯を使っている場合、金具やバネが目立つことで、公の場で笑えなくなる方がいます。笑うときに金属が見えることで、恥ずかしさを感じる方もいるでしょう。
インプラントは金属部分が目立ちにくく、見た目が美しいことが大きなメリットです。公共の場で笑うことに抵抗を感じることはないでしょう。
ブリッジや入れ歯を使用している場合、外食を避ける傾向にある方がいます。ずれて痛みを伴い、食べ物を噛むことが難しくなることもあります。
インプラントは、顎の骨にしっかりと結合しているため、通常の使用でずれることはないでしょう。強い力が加わっても壊れにくいため、食事を楽しめます。
ブリッジや入れ歯の場合、噛み合わせに不快感を覚える方もいます。噛み合わせが適切でないと、最悪の場合ほかの歯を損傷する恐れがあるでしょう。
インプラント治療を行う際は、治療中に噛み合わせのバランスを細かく調節します。そのため、噛み合わせが悪くなることは少ないです。
定期的にメンテナンスを受ければ、大きく噛み合わせがずれることも防げるでしょう。
インプラントは、顎の骨に埋め込んで固定します。食事の際の噛む力が、インプラントを通じて顎の骨に伝わるのです。顎の骨は常に適切な刺激を受けることができるので、丈夫さを保てます。
入れ歯やブリッジでは、インプラントほど顎の骨に噛む力が伝わりません。骨が徐々に弱くなる傾向にあります。
ブリッジでは両隣の健康な歯を削る必要があります。大きく削られた歯は虫歯になりやすく、将来的に抜歯しなければならないこともあるでしょう。
インプラント治療では周囲の歯への影響を最小限に抑えることが可能です。ブリッジ治療を受けたすべての方が虫歯になるわけではありませんが、健康な歯を維持するという観点では、インプラントは理想的な選択といえるでしょう。
奥歯を失うと、空気が漏れて発音しづらくなることがあります。入れ歯やブリッジで補ったとしても、会話の最中にずれる・すき間ができるなど、スムーズな発音が困難になることがあります。
インプラントは歯茎と人工歯の間にすき間ができません。ずれることもほとんどないため、クリアな発音で会話を楽しめるでしょう。
入れ歯やブリッジを使用していると、歯茎と人工歯の間に食べ物が挟まって強い痛みを感じることがあります。歯並びが原因で装置が適切にフィットしない場合も、痛みを伴うでしょう。
インプラントは人工歯と歯茎の間にすき間が生じにくいため、間に食べ物が挟まることはありません。人工歯と人工歯根をつなぐ部分が緩んで痛むことはありますが、歯科医院で調整できます。
奥歯をインプラントにするデメリットは、以下のとおりです。
高い治療費が必要になることは、インプラントのデメリットでしょう。インプラントは高い審美性や機能性を求めて選択される治療なので、健康保険が適用されないのです。
そのため、インプラント治療では1本あたり約300,000~400,000円を全額自己負担しなければなりません。治療する歯の本数が増えるほど、必要な治療費も大きくなります。
ブリッジと併用して治療費を減らすことは可能ですが、最低でも1本分の費用は必要です。
奥歯をインプラントにした場合、インプラント周囲炎に注意しなければなりません。
インプラント周囲炎は、歯周病菌がインプラントと歯茎の間に侵入し、炎症を引き起こす病気です。インプラントが脱落する可能性があるだけでなく、ほかの健康な歯を失うリスクも伴います。
定期的にメンテナンスを受けていれば、インプラントが脱落するほど悪化することは少ないです。早期に発見できるので、悪化する前に治療できるでしょう。
インプラント治療後は、入念なセルフケアと定期的なメンテナンスが必須です。
インプラントの治療期間が、ほかの方法に比べて長いことがわかります。人工歯根と顎の骨の結合を待つ必要があるからです。
また、治療するのが上顎か下顎かによっても期間が異なります。一般的に、上顎の治療のほうが期間が長くなることが多いです。上顎の骨の上には空洞があって骨が薄くなりやすいため、治療が複雑になるからです。
インプラント治療は、患者さまの健康状態が良好でなければ受けられません。一般的な虫歯治療とは異なり、麻酔を伴う外科手術が必要だからです。
顎の骨が十分に丈夫で、インプラントを支える強度があることも条件です。骨が不足していると判断された場合は、骨造成(骨量を増やす治療)を行うか、別の治療法を検討する必要があるでしょう。
また、糖尿病や心臓病、高血圧などの持病がある場合、インプラント治療が難しいことがあります。感染症のリスクが高い、薬の影響で出血が止まりにくいなど、インプラント治療を受けるリスクが高いためです。
先ほども少し触れましたが、インプラントを埋め込むには、人工歯根を支える顎の骨の厚みや高さ、骨密度が非常に重要です。顎の骨が不足していると判断された場合、インプラント治療を受ける前に顎の骨を増やす処置が必要になります。
顎の骨を増やす方法には、サイナスリフト、GBR法、骨移植などがあり、患者さまの状態や要望に応じて選択されます。
しかし、骨造成を行ってもすぐにインプラント治療を開始することはできません。術後の経過を見守って、インプラントが可能かどうか判断します。
奥歯に限らず、インプラント治療を受けた場合は必ず治療後にメンテナンスを受けなければなりません。メンテナンスを受けないと、インプラントが抜け落ちるなどのトラブルにつながります。通常、3~6か月に一度のメンテナンスが推奨されています。
奥歯のインプラント治療にかかる費用の相場は、1本あたり300,000~400,000円程度です。診察から治療、人工歯の取り付けまでを含んだ総額ですが、あくまで目安なので患者さまの状況に応じて前後するでしょう。
歯科医院や使用するインプラントのメーカーによって費用が異なるため、具体的な金額は歯科医院に確認することが大切です。メンテナンス代などの追加費用も考慮しましょう。
インプラント治療は、失った奥歯を回復させる効果的な方法です。自然な見た目や噛み心地を得られる、発音しやすい、ほかの健康な歯への影響が少ないなどのメリットがあります。
デメリットとしては、高額な治療費や長期にわたる治療期間、健康状態による制限、定期的なメンテナンスの必要性などが挙げられます。
治療費は1本あたり300,000~400,000円程度です。保険適用外の治療なので全額自己負担となります。
インプラントを検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インプラント治療後のメンテナンスを怠ると、インプラント周囲炎を引き起こします。 最悪の場合、インプラントが脱落する可能性があるでしょう。
今回は、インプラント周囲炎の概要や原因、初期症状などについて解説します。インプラント周囲炎の治療方法や予防方法もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
インプラント周囲炎は、インプラントの周囲の組織が炎症を起こす病気です。わかりやすく表現すると、インプラント周囲で発生する歯周病といえるでしょう。
インプラントの欠点は、天然歯に比べて抵抗力が低いことです。そのため、インプラント周囲炎になった場合、進行するのが早いとされています。
歯周病と同様に、初期の段階では「歯科医院を受診しないといけない」と感じるようなはっきりとした症状が現れないことが多いです。目立った症状がないまま進行することも少なくありません。
インプラント周囲炎の初期症状を確認しましょう。
最も一般的な初期症状は、インプラント周囲の歯肉の赤み・腫れです。よく確認しなければわからないことも多く、インプラント周囲炎の初期症状だと気づけないこともあるでしょう。
初期段階では出血が続くことはありませんが、歯磨きの際など刺激が加わると出血する場合があります。健康な歯肉は歯磨きしただけでは出血しないので、歯磨きのたびに出血するなど、頻繁に起きる場合は注意してください。
インプラント周囲炎の初期症状として、痛みや不快感が生じることがあります。
しかし、強い痛みが現れることは少ないでしょう。強くなくても、痛みや不快感が持続する場合は炎症が進行している可能性があります。
口臭が発生・悪化する可能性もあるでしょう。口内で細菌が繁殖することで、口臭が発生するのです。
インプラント周囲炎の原因は、以下のとおりです。
それぞれ解説します。
インプラント周囲炎は、口腔内が不衛生になり歯周病菌が増殖することで引き起こされます。特に、インプラント周囲に蓄積した歯垢が原因といえるでしょう。
細菌はプラーク内で増殖しますが、細菌が放出する毒素によってインプラント周囲の組織に炎症が引き起こされます。つまり、歯磨きなどの日常の口腔ケアが不十分な場合、インプラント周囲炎になるリスクが高いのです。
また、インプラント治療後は歯科医院の定期検診を受けなければなりません。定期検診では、口内の状態を確認し、クリーニングを行います。
歯科医院でのクリーニングでは、日常のケアでは落とせない汚れをしっかりと落とすことが可能です。歯科医院の定期検診を怠ると、インプラント周囲炎になる可能性が高いでしょう。
歯周病はかかる方が多い病気ですが、治療が難しいです。一度悪化した口腔内環境をもとの状態に戻すことは、簡単ではないのです。
歯周病の治療が完全に終わっていない状態で、インプラント治療を行うとインプラント周囲炎になるリスクが高まるでしょう。インプラント治療は、歯周病の治療が完了してから受けたほうがよいといえます。
生活習慣は、インプラント周囲炎の発症に影響を与えます。例えば、喫煙はインプラント周囲炎のリスクを高める習慣の一つです。
タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素は、血管を収縮させて血行を悪くします。口内や歯肉だけでなく、身体を健康に保つには十分な血流が必須です。血行が悪くなると、インプラント周囲炎になるリスクが高まるでしょう。
また、糖尿病などの持病もインプラント周囲炎のリスクに影響します。糖尿病の合併症には、歯周病や虫歯などが挙げられます。血糖値が適切にコントロールされていないと、細菌に対する抵抗力が低下し、傷が治りにくくなる可能性があるためです。
貧血がある方も免疫力が低下するでしょう。
インプラント周囲炎は、早期発見すること、予防することが非常に重要です。炎症が粘膜に限定されている場合は治療によって症状を改善できますが、歯肉や歯槽骨が破壊されるともとの状態には戻せません。
インプラントを長く使い続けるためには、インプラント周囲炎の予防が不可欠です。早期発見、早期治療により重症化を防ぐことができます。
また、口腔内の健康は全身の健康につながります。歯周病を患っている方は、心筋梗塞や脳梗塞などのリスクが高まることがわかっているのです。
インプラント周囲炎を予防し、口内を健康に保つことは、全身の健康のために非常に重要なのです。
インプラント周囲炎の治療方法には、歯周ポケットの洗浄によって回復を促す非外科的治療と、歯肉を切開して行う外科的治療の2種類があります。
また、インプラント周囲炎は歯科医院での治療だけでは改善できません。 丁寧なブラッシングを実施する、生活習慣を改善するなど、患者さまの協力が不可欠です。
非外科的治療と、外科的治療の詳細をご紹介します。
まずは、手術をせずに治療を進めます。主な内容は、以下のとおりです。
上記の治療をもとに、インプラント周囲の炎症を改善します。 セルフケアでは落とせない汚れを除去し、インプラントと歯肉の間にできる歯周ポケットの中まで徹底的にクリーニングします。
歯磨きや生活習慣の指導も行い、適切なケアができるようサポートしてくれるでしょう。
歯肉を切開して、インプラント本体に付着した汚れなどを除去します。インプラントの表面を直接洗浄できるので、治療効果が高いです。
骨吸収が進んでおり骨の再生が必要な場合は、骨移植を行います。骨を特殊な膜で覆い、骨の再生を促します。
外科的治療を行ってもインプラント周囲炎が改善しない場合は、インプラントを除去する必要があるでしょう。
インプラント周囲炎の予防方法は、以下のとおりです。
それぞれ詳しく解説します。
インプラント周囲炎を予防するためには、丁寧にセルフケアを行うことが非常に重要です。
歯磨きやマウスウォッシュで歯垢を除去し、口の中を清潔に保ちましょう。デンタルフロスを使って歯間の歯垢を除去することも重要です。
歯科医院の指導を受けながら、正しいブラッシング方法を学んでください。セルフケアの質を高めることができるので、歯の健康を維持できるでしょう。
インプラント後の歯肉をケアするために、歯科医院で定期的にメンテナンスを受けてください。セルフケアは大切ですが、セルフケアだけでは落とせない汚れがあります。
術後の経過が良好であっても、メンテナンスを怠ると汚れが蓄積します。インプラント周囲炎を発症するリスクが高まるのです。
インプラント治療後は歯科医師の指示に従い、メンテナンスを受けることが重要です。 定期メンテナンスでは、歯垢や歯石の除去だけでなく、口内の状態も確認してもらえます。
必要に応じて治療や指導を受けることができるので、セルフケアをしながら歯科医院に通うことで、歯の健康を維持できるでしょう。
前述したように、喫煙はインプラント周囲炎の原因の一つです。 場合によってはインプラントが脱落する可能性もあるので、注意が必要です。
インプラント周囲炎の予防を優先する場合は、禁煙しましょう。ご自身で禁煙することが難しい場合は、禁煙外来を受診するとよいでしょう。
インプラント治療後は、生活習慣を整えることも大切です。
インプラント周囲炎は、貧血や糖尿病によって引き起こされることがあります。貧血や糖尿病によって組織に十分な酸素が供給されないことで、インプラント周囲炎になるリスクが高まるのです。
栄養バランスのよい食事をとり、生活習慣に起因する慢性疾患に注意しましょう。食事の回数が増えるほど歯垢が形成される可能性が高まるので、決まった時間に食事をとるなど、工夫してください。
食べ物をよく噛むことで唾液の分泌量が増え、口の中の汚れが減ります。食事の際はよく噛むことを意識して、唾液の分泌を促しましょう。
今回は、インプラント周囲炎の原因や初期症状、治療方法や予防方法について解説しました。
インプラント周囲炎は初期症状が少ないため、気づいたときには進行していることもあります。 毎日のケアと歯科医院での定期的なメンテナンスで、インプラント周囲炎を防ぐことが重要です。
インプラント周囲炎の予防には、歯磨きや歯間ブラシなどのセルフケアに加え、禁煙や生活習慣の改善も効果的です。
インプラント周囲炎にお悩みの方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
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こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インプラントに魅力を感じていても、麻酔を伴う外科手術が必要になるため「痛いのは怖い」「どんなときに痛いの?」と不安に思う方もいるでしょう。
インプラントは局所麻酔を行って進める治療なので、基本的に治療中に痛いと感じることはありません。治療後の痛みも、痛み止めで対処できることが多いのでご安心ください。
今回は、インプラント治療は痛いのかどうかを解説します。インプラント治療の痛みについて不安がある方は、ぜひ参考にしてください。
インプラント治療では、顎の骨にインプラント体(人工歯根)を埋め込む手術を行います。外科手術なので麻酔が必要になりますが、虫歯治療や親知らずの抜歯のように、局所麻酔で対応可能です。
そのため、インプラントの治療中に痛いと感じることは基本的にありません。
ただし、歯茎や顎の骨の中を通る血管には痛覚があります。外科手術中は痛いと感じなくても、治療後に痛いと感じることはあるかもしれません。また、全身麻酔ではないので、治療中の音が聞こえる、顎の骨に振動を感じるなど、違和感や恐怖を覚えることはあるでしょう。
痛みには個人差があるので、痛みに弱い場合は事前に担当する医師に相談するとよいでしょう。
インプラントの埋入手術は、麻酔が必要な外科手術です。治療中や手術直後など、痛いと感じるタイミングがあります。
インプラント治療において痛いと感じるタイミングは、以下のとおりです。
インプラント埋入手術では、表面麻酔を塗布してから局所麻酔を打ちます。表面麻酔を歯茎に塗布することで、注射針による刺激を緩和させるのです。
表面麻酔が効くまでには少し時間がかかります。麻酔が効くのを待つ時間が短すぎる場合や、痛みに敏感な場合、局所麻酔の際に生じるチクっとした刺激を痛いと感じるかもしれません。
局所麻酔が効くと解消されるので、痛いと感じたら我慢せずに歯科医師に伝えましょう。
インプラント埋入手術では基本的に麻酔を使用するため、治療中に痛いと感じることはないといえます。
しかし、麻酔の効き方には個人差があります。治療中に麻酔が切れて、痛いと感じることがあるかもしれません。麻酔の効きが悪い場合、使用する量を増やして対応します。
今まで虫歯治療や親知らずの抜歯などで麻酔があまり効かなかった経験がある方は、事前に担当する歯科医師に相談しましょう。
インプラントの埋入手術後や二次手術の約1週間後、傷の治りを確認して抜糸します。抜糸の際は基本的に麻酔をしないので、糸が引っ張られる刺激や傷跡に触れられる刺激を痛いと感じる場合があります。
抜糸するまでの間は、歯ブラシや食べ物などが糸に当って痛いと感じることがあるでしょう。
インプラント治療では顎の骨にインプラント体を埋め込むので、治療後1〜2週間は腫れる・痛む症状が出ることがあります。特に、埋入手術後2〜3日は、出血や痛みが出やすいでしょう。
埋入手術後の腫れや出血、痛みは、1〜2週間程度で自然と落ち着きます。また、処方された痛み止めで対処できることが多いです。
インプラント治療は外科治療が必要ですが、麻酔をしているため手術中に痛いと感じることは少ないでしょう。
しかし、手術直後や術後1〜2週間ほどは、痛いと感じることがあるかもしれません。インプラント治療中に痛いと感じたときの対処法は、以下のとおりです。
インプラント治療中に痛いと感じても、痛み止めで対処できることが多いです。
服用する痛み止めは、病院で処方されたものでも市販のものでも問題ありません。インプラント治療中に痛いと感じたら、まずは処方された痛み止めを服用しましょう。
また、痛み止めと一緒に抗生剤も処方されることが多いです。正しく服用することで、傷の炎症を抑える・痛みや腫れを緩和するなどの効果を期待できるでしょう。
そのため、必ず医師の指示を守って正しく服用してください。
インプラントの埋入直後は腫れや痛みが出やすいため、痛み止めを飲んでも痛いと感じることがあるかもしれません。痛み止めを飲んでも痛いと感じる場合、患部を優しく冷やしましょう。
直接氷や保冷材を頬に当てるなど、冷やしすぎると強い痛みが出る場合があります。また、インプラントと顎の骨の結合を阻害する場合もあるので注意してください。
布で包んだ氷や保冷材、保冷シート、濡れタオルで冷やすなど、冷やしすぎないようにしましょう。
麻酔が効いた状態で食事をすると、舌や頬を噛む・火傷するなど、怪我の原因になるかもしれません。インプラント手術前に食事を終わらせる、術後は常温か冷たい飲み物を飲むなど、工夫する必要があるでしょう。
インプラント埋入後は、インプラントと顎の骨の結合を待つ大切な期間です。インプラント部分で硬いものを噛むと、インプラントのズレや出血、腫れ、痛みを招く可能性があります。
そのため、インプラントの手術後1週間ほどは、やわらかいものを選んで食べましょう。飲酒すると傷の治りが悪くなるため、お酒も控えてください。
インプラント治療前に説明されることが多いですが、タバコには傷の治りを阻害する成分が含まれています。喫煙する方は、インプラント治療中に腫れる・痛むなどの症状が出やすいといえます。
また、インプラントと顎の骨の結合を阻害しやすいため、術後1週間程度は禁煙しましょう。タバコは免疫力を低下させるため、歯周病やインプラント周囲炎になりやすいといわれています。
インプラント周囲炎になると治療がうまく進まない場合が多いです。治療がうまく進んでも、インプラントが長持ちしない可能性が高いです。
そのため、インプラントの手術直後だけでなく、継続的に禁煙したほうがよいでしょう。
運動や入浴で血行がよくなると、治療箇所が出血しやすくなり、痛いと感じるかもしれません。インプラントの治療中の痛みを避けるには、術後はできるだけ安静にすることが大切です。
特に、術後2〜3日は入浴を控え、軽くシャワーを浴びる程度にしましょう。
お口の中に磨き残しが多いと細菌が繫殖しやすくなり、腫れることで痛いと感じるでしょう。インプラントの治療中はできるだけお口の中を清潔に保ってください。
しかし、インプラントの埋入直後は、治療部位に歯ブラシが当たると傷口が開くなどのトラブルにつながる可能性があります。出血する、糸が取れるなど、治癒を妨げる可能性もあります。
抜糸するまでの間は、治療箇所の歯磨きは避けてください。治療部位以外は丁寧に歯磨きし、治療部位はうがい薬で清潔に保ちましょう。
インプラント埋入手術後に痛いと感じても、1〜2週間で自然と落ち着くことが多いです。
しかし、いつまで経っても痛いと感じる場合や、痛み止めが効かないほど痛い場合、トラブルが起きている可能性があります。
歯科医院を受診するべき状態は、以下のとおりです。
通常、インプラント治療中に痛いと感じても、痛み止めで対処できます。痛み止めで対処できないほど痛いと感じる場合、痛み止めが合っていない可能性があります。痛み止めの種類を変えてもらえるので、我慢せずに歯科医院を受診しましょう。
1〜2週間経っても痛い、激しく痛むようになったなどの場合、何らかのトラブルが起きている可能性があります。術後2〜3日以内で止血することが多いですが、出血がなかなか止まらない場合も、何らかのトラブルが起きているかもしれません。
痛みが続く・悪化する、出血が止まらない場合は、なるべく早く歯科医院を受診しましょう。
出血や腫れ、痛み以外に、しびれや鼻血などの症状がある場合は特に注意が必要です。下顎の治療の場合、下顎には大きな神経が通っているため、インプラントの埋入のトラブルによって唇や舌などにしびれが出る場合があります。
上顎の治療の場合、上顎洞という鼻の横にある空間にインプラントが迷入したことにより、鼻血が出る場合があるのです。
しびれや鼻血などの症状が続く場合も、歯科医院を受診してください。
インプラント治療は外科手術が必要ですが、局所麻酔で対処できるため手術中に痛いと感じることは基本的にはありません。
ただし、麻酔の際や抜糸時、手術直後などは痛いと感じることがあります。特に、埋入手術後2〜3日は、出血や痛みが出やすいです。1〜2週間程度で自然と落ち着くことが多いので安心してください。
インプラント治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インプラントができない人・向かない人とは、未成年や喫煙者、持病がある方などです。また、骨量が不足している方も、事前に骨造成などの治療を行わない限り、治療の実現が難しい場合があります。
今回は、インプラントができない人・向かない人について、対応法も合わせて解説します。
インプラントとは、失った歯の代わりとして顎の骨に埋め込む人工歯根のことを指します。
インプラントは大きく3つのパーツから成り立っています。顎骨に埋め込む部分の「インプラント体」とインプラント体の上に取り付けられる土台部分の「アバットメント」、歯そのものに相当する「上部構造」です。
インプラント体はチタンやチタン合金で作られ、アバットメントにはチタンやジルコニアなどの材料が使用されます。上部構造には、レジンやセラミック、ハイブリッドセラミック、金合金などが使用されることが多いでしょう。
インプラントができない人・向かない人は、未成年や喫煙者、持病がある方などさまざまです。以下、インプラントができない人・向かない人について、原因も合わせて解説します。
インプラントの成功は「歯槽骨の質」に大きく左右されます。強固でしっかりとした歯槽骨がなければ、人工歯根の固定が難しくなるからです。脆い歯槽骨に人工歯根を埋め込むと、時間が経つとインプラントが抜けるリスクや、折れるリスクが高まるでしょう。
インプラント治療の成功の鍵は、人工歯根と顎の骨の強固な結合であり、この結合をサポートするためには「健全な血流」が不可欠です。
しかし、タバコの一酸化炭素は血流を阻害し、ニコチンは血管を収縮させる作用があるため、喫煙者はこの結合が難しくなるリスクが高まります。さらに、喫煙者は歯周病のリスクが高いとされています。これはインプラント治療後の安定性にも影響を及ぼすため、喫煙とインプラント治療の間には相性の悪さが指摘されているのです。
インプラント治療を検討する際「口内の健康状態」が非常に重要です。特に、虫歯や重度の歯周病が存在する場合、治療の成功率が低くなります。これは、虫歯や歯周病が口腔内感染の原因となり、インプラント手術時に顎の骨と人工歯根が適切に結合しづらくなるためです。
さらに、重度の歯周病を抱えたままインプラント治療を進行させると、歯周病菌の影響で「インプラント周囲炎」という病気を引き起こすリスクが高まります。
インプラント治療は顎の骨に直接穴を開け、人工の歯を固定する治療方法です。
しかし、顎の骨が成長段階にある時期にインプラント治療を受けると、骨の成長によりインプラントの位置がずれる恐れや、インプラントの固定が不安定になる恐れがあります。人が成長する際、骨の成長速度やパターンには個人差があり、これを正確に予測することは歯科医師にとっても非常に困難です。
このような理由から、18歳以下または20歳未満の方に対してインプラント治療を控えるクリニックが多いのです。
糖尿病がある方は免疫力や体の抵抗力が低下する傾向があり、インプラント手術後の傷口の治癒が遅れるリスクが高まります。さらに、糖尿病がある方は歯周病を発症する可能性が高いため、インプラント治療を行うと「インプラント周囲炎」のリスクも高まるのです。
インプラント治療は外科的な手術を伴い、傷や出血が発生します。腎臓の病気がある方は、その体質から免疫力が低下しやすく、手術後の傷の回復も通常より遅れることが一般的です。そのため、腎臓の病気がある方にはインプラント治療は基本的に推奨されません。
特に、重度の腎疾患で人工透析を受けている方に対しては、インプラント治療を断っている歯科医院が多いでしょう。手術中に細菌が体内に侵入すると腎臓に移動するリスクがあり、腎臓の病気をもつ方は様は骨が脆くなりがちで、インプラントの固定が難しくなることも多いためです。
インプラントの治療過程では手術や投薬、レントゲン撮影などが行われます。そのため、母子の安全を最優先に考えると、妊娠中の治療は控えたほうがよいといえます。
また、妊娠期間中は、体調の変化やホルモンの影響で精神的に不安定になることもあります。インプラント治療によるストレスや不安が、お腹の中の赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性についても考慮しなければなりません。
インプラント治療は手術を伴うため、麻酔の使用が不可欠です。 麻酔に対してアレルギーがある方や体質的な問題で使用できない方、注射の痛みなどの理由で麻酔を避けたい方は、インプラント治療は難しいといえるでしょう。
インプラントを長期的に使用するためには、治療後のメンテナンスが非常に重要です。 メンテナンスでは、インプラントの噛み合わせの状態や、周囲の組織に炎症が起きていないかなどを検査します。また、同時にクリーニングも行い、口腔内の健康を維持します。
インプラント周囲炎は早期発見が難しく、気付いたときには症状が進んでしまっていることが多いです。治療後の通院も含めて、インプラント治療の一部と考えるようにしましょう。
インプラントができない人・向かない人についてご紹介しましたが、それぞれ対処法が存在します。場合によっては、治療が受けられることもあるので参考にしてください。
骨粗鬆症を治療している方にとって、骨密度を増やすためには時間と根気が必要です。
しかし、インプラント治療を希望する場合、骨再生治療を先に行うことで治療の道が開けることもあります。
骨再生治療には「GBR(骨組織誘導再生法)」という、特別な素材を使用して骨を再生させる方法や「ソケットリフト法」「サイナスリフト法」といった人工素材で骨の厚みを増やす方法など、さまざまなアプローチが存在します。歯槽骨の状態や患者様の具体的なニーズに応じて、適切な治療法を選択することが可能です。
骨の量や質に不安がある方は、骨再生治療を提供するクリニックを選ぶことでインプラント治療が現実的になるかもしれません。
喫煙者に対して、インプラント治療自体は可能です。
しかし、治療の成果や長期的な安全性を考えると、喫煙は大きなリスクになります。喫煙は、インプラントの安定性や結合の強さ、さらには長期的な結果に悪影響を及ぼすことが知られています。インプラント治療を真剣に考えるのであれば、一時的な禁煙ではなく、永遠の禁煙を決意することが必要です。
虫歯や歯周病がある方は、インプラント治療前に完治させる必要があります。口腔内の炎症や感染を抑え、インプラントが安定して機能する土台を整えるためです。 重度の歯周病で骨が大量に失われている場合、インプラント治療の前に骨再生治療を検討することが必要です。
成長途中の骨にインプラントを設置すると、その後の骨の変化によりインプラントの位置や安定性が損なわれる恐れがあります。そのため、顎の成長が完了するまでの期間は、入れ歯やブリッジなどを使用するのが一般的です。 入れ歯は取り外し可能なので、骨の成長に影響を与えることなく、日常生活に支障をきたしません。骨の成長が完了したあとにインプラント治療を検討しましょう。
糖尿病の方がインプラント治療を検討している場合、まず担当医に相談が必要です。糖尿病の状態や血糖値のコントロール状況によっては、インプラント治療のリスクが高まる可能性があります。担当医に安全性を確認しましょう。
血糖値のコントロールが適切に行われており、担当医からインプラント治療に対する問題がないと判断を受けた場合、糖尿病の方でも治療を進めることができます。 ただし、定期検診や血糖値のチェックは欠かさないようにしましょう。
腎臓の病気がある方がインプラント治療を検討している場合、疾患の程度や現在の治療状況が大きく影響します。軽度の腎疾患で人工透析を受けていないケースであれば、インプラント治療の適応となる可能性も考えられるでしょう。
しかし、最も重要なのは担当医の意見に従うことです。治療を受ける前に、まずは担当医に相談しましょう。担当医の判断によって、インプラント治療が難しいという結果が出た場合には、その判断を尊重し、ほかの治療方法や選択肢を考慮しましょう。
妊娠中の方が歯を補う治療方法を受ける場合、入れ歯を用いて一時的に対応することが望ましいです。出産後の体調や日常生活が安定した際に、インプラント治療を検討しましょう。
特定の事情で妊娠中にインプラント治療が必要と判断される場合、安定期を過ぎた妊娠5か月頃にインプラント体の埋入手術を行います。産後までの期間を歯とインプラントの結合強化の待機期間とし、産後に人工歯の装着をする方法もあります。
しかし、妊娠中の治療は特別な理由がなければ避け、産後を待つことが賢明です。
麻酔に対する不安や疑問がある方は、カウンセリングの際に、使用される麻酔の種類や方法について詳しく確認しておきましょう。インプラント治療では、主に「局所麻酔」と「静脈内鎮静法」という2つの麻酔方法が採用されます。局所麻酔は特定の部位のみを麻酔する方法で、静脈内鎮静法は点滴を用いて麻酔薬を体内に投与し、全身をリラックスさせる方法です。
注射時の痛みや不安を感じる方には、静脈内鎮静法がおすすめです。静脈内鎮静法を選択することで、治療中の不快感や緊張を和らげることができます。
インプラント治療は手術が完了したあとも、その後のメンテナンスが非常に重要です。
治療後の定期検診の頻度は、歯科医院や患者様の状態によって異なることが多いです。インプラント治療を検討する際は、事前に定期検診の頻度や内容について確認しておきましょう。通院の頻度や内容を把握したうえで、ご自身のライフスタイルや健康状態に合わせて通院が実現可能かを判断しましょう。
インプラント治療は、失われた歯を人工の歯で補う治療方法として、近年非常に注目されています。
しかし、インプラント治療はすべての方に適しているわけではありません。糖尿病や腎疾患がある方、妊娠中の方など、インプラント治療ができない人・向かない人も存在します。適切なカウンセリングや予備的な治療を行うことで、インプラント治療を受けられる可能性があります。喫煙や骨の健康状態、歯周病の有無など、患者様の状態やライフスタイルに応じて治療のアプローチが異なるため、まずは信頼できる歯科医師を探しましょう。治療の成功のためには、患者様がご自身の健康状態を正しく理解し、治療の過程やリスクを把握することが重要です。
インプラント治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
歯を失った場合、失った歯を補うための治療が必要になります。歯を補う治療法には、入れ歯・ブリッジ・インプラントの3種類があり、なかでもインプラントとブリッジは天然歯と変わらない噛み心地から選択する方が多い治療法です。
しかし、インプラントとブリッジどちらの治療法がよいのか迷う方もいるでしょう。
今回は、インプラントとブリッジの概要や違いについて解説します。インプラントとブリッジで迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
インプラントは、歯を失った部分に歯の根の代わりとなるインプラント体を埋め込み、被せ物をして噛む機能を回復させる治療法です。
インプラントのメリットは、以下の5つです。
インプラントの最も大きなメリットは、周囲の歯に負担がかからないことでしょう。入れ歯やブリッジは周囲の歯を支えとして利用するため、健康な歯にも大きな負担がかかります。
インプラントは、インプラント体を顎の骨に直接埋め込み支えとして使用します。そのため、周囲の歯を削る必要がなく、支えとして利用しないため負担をかけません。
顎の骨に刺激が直接伝わるため、ご自身の歯と変わらない噛み心地を得ることが可能です。天然歯と同程度の噛む力もあるので、食事の制約がなく好きなものを食べられるでしょう。
インプラントを選択すれば噛む刺激が顎の骨に直接伝わるので、骨が痩せることを防げます。入れ歯やブリッジと比較して寿命が長く、適切なセルフケアと歯科医院の定期メンテナンスに通うことで、10年以上使用することも可能です。
インプラントのデメリットは、以下のとおりです。
インプラントでは、外科手術を行います。全身の健康状態や口内の状態によっては、治療を受けられない場合があるでしょう。手術は日帰りで行われますが、身体にも負担がかかります。術後に痛みや腫れ、細菌感染のリスクも伴います。
ただし、痛みや腫れは数日で和らいでいくのが一般的です。経過観察で問題ないケースが多いです。
インプラントは、入れ歯やブリッジと比較して治療期間が長く、6か月〜1年ほどかかります。保険適用外の治療なので費用を全額自己負担する必要があり、経済的負担が大きい治療法といえるでしょう。
インプラント治療完了後は、歯科医院の定期メンテナンスに通う必要があります。忙しくて時間を取れない方にとっては負担になるでしょう。
ブリッジは、失った歯の両隣の歯を削って土台を作り、人工歯を作って橋を渡すように歯を補う治療法です。
ブリッジのメリットは、以下の4つです。
ブリッジは外科手術をする必要がないため、口内環境や噛み合わせの状態がよければ誰でも受けられます。両隣の歯を支えとして使用するので、入れ歯のようにズレる・外れることはなく、自分の歯と同じように噛むことができるでしょう。
取り外さなくてよいので着脱のわずらわしさがなく、ご自身の歯と同じように手入れできます。ブリッジは保険の対象になるので、保険を利用すればインプラントと比較して費用を安くできるでしょう。
ブリッジのデメリットは、以下のとおりです。
ブリッジは両隣の歯を支えとして利用するため、健康な歯でも削る必要があります。神経の処置が必要なこともあるため、歯の寿命を縮める原因になるでしょう。失った歯の噛む機能も補う必要があるので、隣接する歯に大きな負担がかかります。
ブリッジは両隣に歯がない場合や、失った歯の本数が多いと治療できません。歯を複数本失っている方は、歯科医師に適応可能か診断してもらう必要があるでしょう。
ブリッジは、入れ歯と異なり破損した際の修理が難しいケースが多いです。ブリッジをすべて外して作り直す可能性もあるため注意が必要です。
インプラントとブリッジには、どのような違いがあるのでしょうか。治療法を選択する際は、それぞれの特徴を理解して検討するよいでしょう。
インプラントとブリッジの違いを表にまとめました。
<インプラントとブリッジの違い>
比較項目 | インプラント | ブリッジ |
---|---|---|
外科手術 | 必要 | 不要 |
審美性 | 高い | 保険治療の場合は劣る |
咀嚼力(天然歯と比較) | 80〜100% | 60〜100% |
治療部分の違和感 | なし | なし |
ほかの歯への影響 | なし | あり |
顎の骨への影響 | なし | 痩せる |
10年生存率 | 90%以上 | 50〜70% |
治療期間 | 長期間 | 短期間 |
保険 | 適用外 | 適用可能 |
インプラントとブリッジどちらの治療が向いているかは、全身の健康状態や口内の環境などによって一人ひとり異なります。ご自身に合う治療法がわからない方は、歯科医師に相談しましょう。
インプラント治療が向いている人の特徴は、以下のとおりです。
インプラントは、顎の骨にインプラント体を埋め込み、被せ物をする治療法です。顎の骨を支えとしているため、天然歯に近い噛み心地を得ることができます。好きなものを制限されずに食べたい人は、インプラント治療が向いているといえるでしょう。
インプラントで使用する被せ物にはセラミック歯を使用するケースが多く、天然歯が持つ透明感や白さを再現することが可能です。保険適用の入れ歯やブリッジは審美性が劣るため、周囲に気づかれることがありますが、インプラントは自然な見た目なので気にせず使用できるでしょう。
インプラントは独立しているため周囲の歯を削る必要がありません。寿命も10年前後と長いです。周囲の歯の健康を維持しながら、再治療のリスクが少ないものを入れたいと考えている人は、インプラント治療が向いているでしょう。
ブリッジが向いている人の特徴は、以下のとおりです。
ブリッジは外科手術の必要がないため、ほとんどの症例で治療を受けることができます。外科手術に恐怖心のある人や、不安が大きい人は、ブリッジを選択するとよいでしょう。通常の歯科治療と変わらないため、精神的な負担が少ないです。
治療期間がインプラントと比較して短いため、長期間の通院が難しい場合はブリッジでの治療が向いています。
ブリッジは、隣接する歯を大きく削る必要があるため、削る量によっては神経の処置が必要です。歯の寿命を考えると大きなデメリットになりますが、隣接する歯を既に治療したことがある場合は、健康な歯を削るよりデメリットが少ないでしょう。
ブリッジは保険が適用されるので、治療費を安くしたい人にも向いています。
インプラントとブリッジは、それぞれにメリット・デメリットがあります。治療法は、それぞれの特徴を理解したうえでご自身に合ったものを選択しましょう。
ご自身に合う治療法がわからない方は、歯科医師に相談しましょう。ご自身に合った治療法を提案してもらえます。
インプラントやブリッジを検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。