「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。
インビザラインは、取り外し可能なマウスピースを使用して歯並びを整える矯正治療です。
目立たず手軽なことから人気の治療ですが、インビザラインの治療期間が知りたい方も多いのではないでしょうか。インビザラインでは、治療期間に加えて歯並びが整った後に歯並びを固定させるための保定期間が必要です。
今回は、インビザラインの治療期間や保定期間の目安、インビザラインの治療期間を左右する要素について解説します。
インビザラインの治療期間は、1年半~3年が一般的です。
2週間に1回程度のペースで新しいマウスピースに交換しながら歯を動かしていきます。1枚のマウスピースで動かせる歯の距離は最大0.25mmほどとごくわずかなため、長い治療期間が必要なのです。
動かす歯の本数が多い場合や、歯の移動距離が大きい場合、治療期間は長くなります。インビザラインの治療期間は、もともとの歯並びによって大きく変わると言えるでしょう。
矯正後は、きれいな歯並びを固定させるための保定期間が必要です。矯正が完了した直後は歯並びがまだ安定しておらず、歯にはもとの位置に戻ろうとする力が働くためです。
歯並びの後戻りを防ぐための保定期間は、一般的に矯正治療をしていた期間と同じ期間行うのが理想とされています。そのため、保定期間も1年半から3年程度必要でしょう。
インビザラインの治療期間は、以下の4つの要素によって左右されます。
それぞれ詳しく解説します。
インビザラインの治療期間は、もとの歯並びの状態によって大きく左右されます。
出っ歯や叢生(ガタガタの歯並び)の場合は、使用するマウスピースの枚数が増えるため治療期間が長くなるでしょう。歯並びの乱れが軽度な場合や、奥歯を動かす必要がなく部分矯正で対応できる場合は、1年程度で治療が完了するケースもあります。
矯正治療では、歯を動かすスペースを確保するために抜歯が必要なケースがあります。出っ歯で前歯を後ろに引っ込めたい場合や、顎が小さく歯が並ぶスペースが足りずに歯並びが悪くなっている場合、抜歯が必要でしょう。
抜歯でできたスペースを埋めるには歯を大きく移動させないといけないため、抜歯しない場合に比べて治療期間が長くなる傾向にあります。
歯は顎の骨に支えられているため、顎の骨の硬さによっても治療期間が左右されます。骨の密度や硬さには個人差があり、骨が硬い体質の方は歯が動きにくい傾向にあります。
同じようにインビザライン治療をしていても、歯の動きに違いがあるため治療期間に差が出る場合があるのです。
歯の移動距離が大きい場合、インビザラインとワイヤー矯正を併用するケースがあります。ワイヤー矯正で歯を大きく動かし、ある程度歯並びが整ってきた段階でインビザラインに切り替える方法です。
インビザライン治療の前にワイヤー矯正を行うため、治療期間が長くなる傾向にあります。
以下の場合、インビザラインの治療に時間がかかる可能性があります。
それぞれ詳しく解説します。
インビザラインは、1日20時間以上の装着が推奨されており、その装着時間を下回る場合は適切な効果を得られません。基本的に食事や歯磨きをする時間以外は装着する必要があるため、治療を行う前に自分のライフスタイルを確認しておきましょう。
マウスピースの装着時間を守れない日が続くと、当初の計画通りに治療が進みません。治療期間が長くなる可能性が高いです。
インビザライン治療中は、マウスピースを長時間装着するため虫歯や歯周病などのトラブルが起きやすくなります。矯正中に虫歯や歯周病になった場合は、インビザラインを中断する可能性があります。
虫歯治療の詰め物や被せ物によって歯の形が変わることがあるため、マウスピースの作り直しが必要な場合もあるでしょう。治療を中断すると歯の移動は進まず、マウスピースの作り直しには時間がかかるため、治療期間が長引く原因となります。
インビザラインは取り外しできることがメリットですが、外出先で外した際に紛失してしまうケースがあります。また、複数のマウスピースを自分で管理しなくてはいけないため、管理できずに紛失する可能性もあるでしょう。
マウスピースを紛失してしまうと、作り直しに数週間~1か月程度かかります。治療が計画通りに進まなくなるでしょう。
リファインメントとは、当初の治療計画と歯の動きにズレがある場合に、追加のマウスピースを作製することです。
治療が終わりに近づくにつれて噛み合わせのズレを治すために細かい微調整が必要になるケースが多く、インビザライン治療を受けている約8割の方がリファインメントを行っています。マウスピースが追加されるので、治療期間が長引くでしょう。
インビザライン矯正を計画どおりに終わらせるためのポイントは、以下の5つです。
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
インビザラインは、毎日20時間以上装着しなければなりません。取り外しが可能ですが、装着時間を守れないと計画通りに歯は動かないでしょう。
インビザライン矯正を計画どおりに終わらせるには、装着時間を守ることが重要です。
インビザラインは、2週間に1回程度のペースで新しいマウスピースに交換しながら歯を少しずつ動かします。交換時期を守らずに同じマウスピースを長く使い続けると、治療期間が長引きます。
また、早く歯を動かしたいからとマウスピースの交換時期を早めたり、順番を飛ばしたりすることも、計画どおりに治療が進まない原因の一つです。痛みが強く出ることもあるので、交換時期と順番は守りましょう。
インビザライン矯正の途中で虫歯や歯周病を発症した場合、治療が中断する可能性があるため、計画どおりに終わらない場合があります。
食事のあとに歯を磨かずにマウスピースを装着したり、マウスピースの洗浄を疎かにしたりしていると、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。計画どおりに治療を終わらせるためにも、日頃から丁寧な口腔ケアを心がけましょう。
インビザラインは、取り外しが可能なため紛失するリスクを伴います。外出先や自宅でインビザラインを外した際は、専用のケースで保管する習慣をつけましょう。
インビザラインは紛失すると作り直す必要があり、完成するまでに数週間から1か月ほどかかります。その間は歯の移動が進まないため、計画どおりに治療が終わらなくなるでしょう。
インビザラインを外した際の保管や取り扱いには十分注意してください。
インビザラインは、自分で新しいマウスピースに交換していくため通院頻度が低い治療です。それでも、3か月に1回程度は歯科医院を受診して、治療の進み具合をチェックする必要があります。
トラブルがないと受診を先延ばしにする方もいますが、定期的に受診することで虫歯や歯周病の早期発見につながるでしょう。インビザラインに問題があった場合にも早急に対応できるため、治療期間の延長を避けられます。
定期検診の際には歯のクリーニングも行うので、日頃のケアでは落としきれない汚れや歯石を除去できます。
また、歯並びが整ったあとも、歯並びを固定するための保定期間が数年必要です。インビザラインの治療期間は人それぞれ異なるため、詳しい治療期間が知りたい方は歯科医院で相談してみましょう。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
矯正と聞くとワイヤー矯正を思い浮かべる方は多いですが、気になるのは治療にかかる費用ではないでしょうか。ワイヤー矯正にはいくつか種類があり、矯正装置ごとに費用が異なります。また、装置だけではなく、検査や調整などにも費用がかかります。
ここでは、ワイヤー矯正の種類やプロセスごとの費用について解説します。保険適用、医療費控除についてもご紹介しているので、参考にしてください。
ワイヤー矯正とは、ブラケットと呼ばれる矯正器具とワイヤーを使用する矯正治療方法です。
ブラケットを歯の表面に接着し、そこにワイヤーを通します。ワイヤーで動かしたい方向に力を加え、徐々に歯を動かしていきます。
近年ではマウスピース矯正の人気が高まっていますが、ワイヤー矯正は対応できる症例が多いというメリットがあります。
マウスピース矯正に比べると目立ってしまいますが、裏側矯正やハーフリンガル矯正など目立ちにくい方法もあります。患者様の希望や歯の状態に合った矯正方法を選ぶことが可能です。
ワイヤー矯正には、表側矯正、裏側矯正、ハーフリンガル矯正の3種類があります。それぞれの特徴と費用について解説します。
表側矯正の費用相場は、部分矯正30~60万円、全体矯正60~130万円です。
表側矯正は、ワイヤー矯正の中でも最も歴史の長い矯正方法です。歯の表側にブラケットとワイヤーを装着し、歯並びを整えます。
歯の表側に矯正装置を固定するため、金属部分が目立ってしまうというデメリットがあります。歯の1本1本に力を加えることができ、効率よく矯正を行えることがメリットです。
他の矯正治療よりも、治療期間や費用を抑えられることも特徴でしょう。抜歯を伴う場合や、重度の叢生にも対応可能です。
裏側矯正の費用相場は、部分矯正40~70万円、全体矯正100~170万円です。歯の裏側にブラケットとワイヤーを装着する矯正方法です。
歯の裏側に矯正装置をつけるため、ワイヤー矯正でも目立ちにくいことが大きなメリットです。
ただし、表側矯正よりも治療に高い技術力が必要になります。そのため、表側矯正よりも費用が高くなることが多いです。
また、裏側に矯正装置があるので舌に当たりやすいです。活舌が悪くなったり、口内炎ができやすくなったりするなどのデメリットがあります。
裏側矯正はブラケット間の距離が短いため、歯に強い力が加わりやすいです。前に出ている歯を裏側から引き込みやすく、出っ歯の矯正に選択されることが多いです。
ハーフリンガル矯正の費用相場は、部分矯正30~70万円、全体矯正80~130万円です。
ハーフリンガル矯正は、表側矯正と裏側矯正を組みあわせた方法です。上の歯は裏側に、下の歯は表側に矯正装置を装着します。
表側矯正だけで矯正するよりも目立ちにくく、裏側矯正だけで矯正するよりも効率良く歯を整えられます。また、下の歯は表側矯正になるため舌に矯正装置が当たることがなく、滑舌が悪くなる心配がありません。
ワイヤー矯正では矯正装置に加え、調整や保定装置などプロセスごとにも費用が発生します。ワイヤー矯正の治療手順とともに、プロセスごとの費用を解説します。
費用相場は0~5,000円です。矯正治療を始める前に、カウンセリングで矯正に関する相談を行います。
カウンセリングで医師に歯の状態を確認してもらいます。どのような矯正治療が向いているのか、治療期間や費用見積もりなどを聞くことができます。
カウンセリングは無料の歯科医院もあれば、3,000~5,000円程度の費用がかかる場合もあります。
費用相場は3~5万円です。矯正治療を始めるには口腔内の状態を把握する必要があるため、精密検査を行います。
精密検査の内容は、レントゲンやCT撮影、口腔内や顔の写真、歯型の採取です。
費用相場は30~170万円です。精密検査後に治療計画が立てられ、虫歯や歯周病治療が必要ない場合は矯正治療を開始します。
ワイヤー矯正では、矯正方法ごとに費用相場が異なります。ワイヤー矯正では装置の素材も選ぶことができ、目立ちにくい白色や透明の装置を選ぶことも可能です。
ただし、この場合は追加で10~20万円ほどの費用がかかります。
費用相場は3,000~5,000円です。矯正期間中には、定期的に通院して装置の調整を行います。
通院頻度は月に一度ほどでしょう。歯の動きを確認し、状態に応じてワイヤーを調整します。
しっかり通院を行わなければ、計画通りに治療が進みません。治療期間が延びる恐れがあります。
調整料は通院ごとに支払う場合もありますが、初めに総額料金が提示されるトータルフィーシステムの場合は調整料が含まれている場合もあります。歯科医院ごとに料金システムが異なるため、カウンセリングの際に確認してください。
費用相場は1~6万円です。矯正治療の終了後には、矯正で整えた歯並びが後戻りしないようにリテーナーと呼ばれる保定装置をつける保定期間があります。
この期間にしっかりと保定装置をつけて対策をしなければ、矯正で整った歯並びが元に戻ってしまいます。保定装置は新たに作成されるため、矯正装置とは別に1~6万円ほどの費用がかかります。
費用相場は3,000~5,000円です。保定期間中も矯正期間中と同様に、定期的に通院して歯の状態を確認します。
保定観察料も通院ごとに支払う場合もありますが、トータルフィーシステムの場合は保定観察料も含まれることが多いです。
矯正治療は歯を整える治療になるため、ワイヤー矯正もマウスピース矯正も保険は適用されません。
自由診療の場合、料金は歯科医院ごとに自由に決められます。そのため、歯科医院ごとに治療費が異なり、費用相場にもばらつきが出ます。
ただし、何らかの機能的な問題があって矯正が必要だと歯科医師が判断した場合には、保険適用されることがあります。
年間で、税金を納める本人とその家族が支払った医療費が10万円を超えた場合、確定申告をすることで医療費控除を受けられます。
歯科治療も医療費控除の対象になりますが、医療費控除には要件があります。健康や生活に支障をきたすような症状の治療費は医療費控除の対象になりますが、審美目的での治療費は医療控除が認められません。
つまり、咀嚼など機能的な問題があってワイヤー矯正をした場合は、医療費控除の対象になります。この場合、自分で確定申告の手続きを行う必要があります。
見た目の改善のためにワイヤー矯正をする場合は、医療費控除の対象外になります。
ワイヤー矯正は表側矯正や裏側矯正など、矯正方法の種類で費用が異なります。矯正だけならば30~170万円ほどの費用ですが、矯正期間中の通院費用や保定装置などの費用が発生することも考慮しなければなりません。
矯正費用がトータルでどれくらいの費用が必要になるかは歯科医院によっても異なります。費用についてはカウンセリングの際に聞いてみてください。
保険適用や医療費控除は機能性に問題がある場合に対象になります。ご自身が対象になるのかどうか知りたい場合は、歯科医師に確認してもらいましょう。
ワイヤー矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インビザラインは、透明に近いマウスピースを装着することで歯に力をかけて歯を動かす矯正方法です。
しかし、特に新しいマウスピースを使用する時、歯にフィットせず浮くと感じることがあります。なぜ、マウスピースが浮いてしまうのでしょうか。また、浮いたままで治療を続けた場合、どのような弊害があるのでしょうか。
今回は、マウスピースが浮いてしまう理由と、そのまま放置してはいけない理由を解説します。マウスピースが浮く時の対処法もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
インビザラインとは、アメリカに本社があるアライン・テクノロジー社が開発した歯並びを改善する矯正治療方法です。矯正治療は大きく、固定式のワイヤー矯正と取り外しができるマウスピース矯正に分けられますが、インビザラインはマウスピース矯正にあたります。
インビザラインのマウスピースは透明に近いため、装着していても目立ちにくいです。軽く薄いため、違和感や痛みが少ない点もメリットです。
食事や歯磨きの際は取り外せるため、治療中でも口腔内を清潔に保ちやすく、虫歯や歯周病のリスクも低いといえます。
インビザライン治療を行う際は、まず患者さまの歯並びの型取りを行い、治療計画に従ってマウスピースを作成します。マウスピースの枚数は、お口の状態や患者さまのご希望によって異なります。
歯茎の中にある歯を支える骨(歯槽骨)と歯根は、歯根膜で覆われています。歯根膜は、歯にかかる力を吸収するクッションの役割を果たしています。
歯根膜には、一定の厚みを保とうとする性質があります。マウスピースと歯がしっかりとフィットしていると、歯が引っ張られるので歯根膜の一方が縮み、一方が伸びます。
縮んだ歯根膜は、厚みを元に戻すために顎の骨を減らそうと働きます。伸びた歯根膜は、縮むために顎の骨を作ろうと働きます。
骨の再生と吸収が繰り返されることで、次第に歯が動くのです。1枚のマウスピースで動かせる距離は約0.25mmとされており、2週間に1回程度交換して理想の歯列を目指します。
インビザラインのマウスピースは、患者さまの歯型に合わせて作製されています。そのため、本来は歯にぴったりフィットします。
しかし、以下のような理由から浮いてしまうことがあります。
マウスピースは定期的に交換する必要がありますが、新しいマウスピースを装着した直後は浮いているように感じることがあります。
歯を動かすために若干の隙間が設けられていることが原因なので、歯が移動すれば徐々に改善されます。交換後、2~3日たっても浮いている場合は、歯科医師に相談してください。
インビザラインのマウスピースは、毎日20~22時間装着しなければなりません。装着時間が短いと治療計画どおりに歯が動ないので、マウスピースがフィットしなくなってしまうケースがあります。
インビザラインのマウスピースは、弾力のある柔らかいシリコン製です。不用意に何度も着脱を繰り返すと、変形してしまいフィットしなくなる可能性があります。
インビザラインでは、矯正力を強めるためにゴムかけを行うことがあります。マウスピースの切れ込みや、歯に装着した突起物にゴムをかけて、矯正力を調整するのです。
使用するゴムの太さや長さはさまざまですが、適切でないものを使用するとマウスピースが浮いてしまうことがあります。
治療計画の想定とは異なり、歯が大きく移動したり、逆に動かなかったりする場合があります。治療計画と実際の歯の動きにズレがある場合、マウスピースが浮くことがあります。
新しいマウスピースを装着する際は浮きやすいですが、それを軽減するために用いるのがチューイ―です。マウスピースを装着した後、シリコン製で弾力のあるチューイ―を噛んで歯と密着させましょう。
マウスピースが浮いたまま治療を続けてしまうと、さまざまな弊害が起こります。
まず、歯に矯正力がかからなくなるため、治療計画どおりに歯が動かなくなります。治療期間が延長され、新たにマウスピースを作製することになり、その分費用が増えるでしょう。
また、歯が動かないだけではなく、一部分だけが動いたり、動かなかったりすることでかえって歯列が乱れてしまうことも考えられます。そうなると、再治療が必要となるでしょう。
マウスピースがぴったりと歯にフィットしていないと、縁の部分が粘膜にあたるなどして傷つくこともあります。
マウスピースが浮いている時の対処法は、以下のとおりです。
まずは、装着時間と装着方法を確認しましょう。インビザラインでは、1日20~22時間以上、マウスピースを装着しなければなりません。装着時間が短い場合、マウスピースが浮く可能性があります。
正しい方法で装着することも重要です。装着方法は歯科医院で指導してもらえるので、改めて確認すると良いでしょう。
指だけでうまくマウスピースを装着できない場合や、浮いてしまう場合は、チューイ―を噛むようにしましょう。
マウスピースの装着後、全体的に噛んでください。次に、浮いてしまう箇所に集中して噛みます。
新しいマウスピースに交換した後2~3日は、15分程度噛むようにしましょう。
新しいマウスピースに交換した結果、馴染むまでしばらく浮いてしまうことがあります。2~3日たってもフィットしない場合、新しいマウスピースを交換する段階まで歯が動いていない可能性があるでしょう。
予定している位置に歯が動くまで、1つ前のマウスピースを使用するよう指示されることがあります。自己判断でマウスピースの装着期間を延ばすとリスクがあるので、必ず歯科医師に相談してください。
マウスピースが浮いてしまう箇所は、十分に歯が移動していないかもしれません。その部分だけに強い矯正力をかけるために、ゴムかけを行うことがあります。
作成済みのマウスピースが浮いてしまい、このままでは治療を進められないと判断される場合もあるでしょう。治療計画を修正して、新たにマウスピースを作製する必要があります。
新たなマウスピースが手元に届くまで、1ヶ月ほどかかるのが一般的です。治療期間が延びることは理解しましょう。
新たなマウスピース作製のために、費用が追加でかかることもあります。
インビザライン治療では、複数のマウスピースを定期的に交換しながら装着することで歯を動かします。
マウスピースが歯にぴったりとフィットしないと、矯正力が十分にかかりません。治療計画通りに歯が移動しないだけではなく、歯列が乱れてしまうこともあり得ます。
マウスピースが浮く原因は、装着時間が短いことや、チューイ―を噛まなかったことなどがあげられます。特に、新しいマウスピースを装着した際は浮きが生じやすいので、チューイ―を噛むようにしましょう。
マウスピースが浮いてしまった際の対処法として、ゴムかけや以前のマウスピースを使用することが挙げられます。場合によっては、治療計画を修正して新たなマウスピースを作製することもあります。
治療期間が延び、費用が追加で必要になることもあるので、マウスピースが浮いてしまった際は歯科医師に相談してください。
インビザライン矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
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こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
「ワイヤー矯正の器具が外れたらどうしたらいいの?」「放置したらどのような問題がある?」など、気になる方がいるのではないでしょうか。
ワイヤー矯正の器具が外れた際は、放置してはいけません。ワイヤーやブラケットなどは、精密に調整された力で歯を動かしており、装置が機能しないと治療の進行に支障をきたす可能性があるためです。
外れた装置を放置すると、治療期間が延長になる場合や、すでに動いた歯が元の位置に戻る場合があります。
今回は、ワイヤー矯正の器具が外れる原因や放置してはいけない理由、対処法について詳しく解説します。ワイヤー矯正を検討されている方やワイヤー矯正中の方は、ぜひ参考にしてください。
ワイヤー矯正は、歯の表面に「ブラケット」と呼ばれる装置を専用の接着剤で貼り付け、ワイヤーを通して歯を徐々に正しい位置へ動かす歯列矯正です。従来は金属製のブラケットが使用されていたため、見た目を気にする患者さんには敬遠されることがありました。
しかし、最近では、セラミックやプラスチック製の透明なブラケットを使用することで、目立ちにくい矯正歯科治療が可能になり、見た目が気になる患者さんでも、矯正治療を受けやすくなっているのです。
透明なブラケットは、歯の自然な色に溶け込むため、日常生活において矯正装置が目立たないというメリットがあります。
ワイヤー矯正の器具が外れる原因は主に、取り扱いの不注意です。矯正装置に強い衝撃が加わるような動作は避けなければなりません。
ワイヤー矯正の器具が外れる原因を、以下に詳しく解説します。
矯正装置は、専用の接着剤で歯に装着され、完全に固定されるまでには約24時間かかるとされています。装着直後は特に注意しましょう。
時間が経過したら、すべての食べ物を食べてよいわけではありません。特に、せんべいやナッツ類、粘着性のあるガムなどは避けましょう。
装置を装着してすぐは違和感があり、自然とこれらの食品を避ける傾向にありますが、慣れてくると何でも食べたくなることがあります。慣れてきたときこそ、装置へのダメージを避けるために、食事内容に注意を払うことが重要なのです。
しかし、指や舌で装置を触る習慣があると、気付かないうちにワイヤーが曲がり、結果として装置が外れることがあるのです。
さらに、装置を継続して触っていると金属疲労を引き起こし、ワイヤーが折れやすくなります。食事中に何かが装置に挟まった場合は、歯ブラシを使用して取り除きましょう。
矯正治療を始めた当初、歯並びの凸凹(叢生)が多い場合、引っ張られる力も大きくなるため、装置が外れやすい状態になることがあります。
食事をしていないときでも装置が外れることが稀にありますが、この凸凹がある程度解消されるまでは、装置の付け直しを何度か行う必要があるでしょう。一般的に、凸凹は3か月〜半年程度で改善されることが多いため、その期間の辛抱が求められます。
電動歯ブラシの振動によって装置が外れることがあります。そのため、矯正中は通常の歯ブラシを使用しましょう。矯正治療中に電動歯ブラシを使用する場合は、歯に軽く押し当てる程度に留めてください。
また、歯間ブラシやタフトブラシを使用することで、磨き残しを軽減できます。
ワイヤー矯正の装置は、歯並びが整ったら取り外すことを想定して装着されており、強力に固定されているわけではありません。
また、外れた装置をそのまま放置すると、装置が歯や歯茎に当たって痛みを引き起こすことがあります。治療の進行にも影響を及ぼすため、装置が外れたら速やかに歯科医師に相談しましょう。
外見上は問題ないように見えても、矯正装置は非常に精密な力加減で歯を動かしています。装置が正しく機能していない場合、目指す歯並びになるまで時間がかかることがあるのです。また、すでに動き始めていた歯が元の位置に戻る可能性もあります。
矯正装置が外れたら、自己判断で放置せず、必ず歯科医師に相談しましょう。矯正治療は緻密な計画と管理が求められるもので、治療を成功させるためには装置が正しく機能していることが重要です。何か問題が発生した場合は、早急に歯科医院に連絡してください。
ワイヤー矯正の器具が外れたらどうしたらよいのでしょうか。外れた装置によって対処法は異なります。
ワイヤー矯正の器具が外れたときの対処法は、以下のとおりです。
矯正治療中のワイヤーは、無理な力が加わるとブラケットから外れることや、飛び出すことがあります。ワイヤーがブラケットから外れた場合、可能であれば元の位置に戻しましょう。
ワイヤーが戻らないときはワックスを使ってブラケットに固定してください。ワックスで固定できないときには、飛び出たワイヤーを切断して口内を傷つけないようにしましょう。
ワイヤーを切断するときは、爪切りやニッパーを使って切断してください。切断したワイヤーを誤って飲み込まないように注意しましょう。
ブラケットとメインワイヤーを結合する部分をリガチャーワイヤーといいます。リガチャーワイヤーが外れた場合、ようじや割り箸を使って、リガチャーワイヤーをブラケットの横の結び目に戻しましょう。
戻らない場合は、速やかに歯科医院を受診してください。
ブラケットは矯正治療に欠かせない器具ですが、硬いものを噛んだ際に外れることがあります。外れたブラケットが歯の上で動いてしまった場合は、歯科医師からもらったワックスを使ってワイヤーに固定し直しましょう。
特に奥歯のブラケットが外れると、ワイヤーも外れる可能性があります。ワイヤーが外れた場合は、ワイヤーの先端を折り曲げて固定してください。
しかし、ご自身でワイヤーを繰り返し折り曲げると、折れるリスクがあります。頻繁にブラケットが外れる場合は、歯科医師に相談してください。
万が一、ブラケットが完全に歯から外れたら、清掃して保管しましょう。状況によっては、外れたブラケットを再利用できる可能性があります。
矯正治療中、奥歯に装着されているバンドが外れた場合、ご自身で元の位置に戻すのは難しいです。外れたバンドをそのままにすると、矯正効果が得られなくなるだけでなく、バンドと奥歯の間に虫歯が生じるリスクも高まります。
そのため、バンドが外れた場合や取れかかっている場合は、速やかに歯科医師に相談しましょう。
パワーチェーンが外れた場合は、ハサミを用いて切れた部分を切断しましょう。パワーチェーンはゴム製のため比較的簡単に切断できますが、口内を傷つけないように注意してください。
パワーチェーンは通常、約2週間ごとに交換する器具なので、装着後2週間以上経過している場合は、外れても問題ありません。
しかし、装着から2週間以内にパワーチェーンが外れた場合は、矯正効果が低下する恐れがあるため、速やかに歯科医師に相談しましょう。
セパレーターは、歯と歯の間に差し込むゴム製の装置です。セパレーターを使用する目的は、歯と歯の間にすき間を作ることです。矯正治療が順調に進むと、歯間にすき間が生まれ、その結果、セパレーターが自然と外れることがあります。
セパレーターが外れた場合、次の診察日が4~5日以内であれば、そのまま放置しても問題ありません。
しかし、次回の診察まで10日以上の時間がある場合は、できた歯と歯の間のすき間が閉じてしまう可能性があるため、早めに歯科医院を受診しましょう。
今回は、ワイヤー矯正の器具が外れる原因や放置してはいけない理由、対処法について詳しく解説しました。
ワイヤー矯正の器具が外れたら放置せず、適切に対処しなければなりません。外れた装置を放置すると、治療期間の延長や後戻りなど、望ましくない結果を招くことがあるのです。
また、日常生活においては、矯正装置に無理な力を加えないように注意し、食品選びや口腔ケアにも気を配る必要があります。ワイヤー矯正は長期にわたる治療のため、装置は慎重に取り扱いましょう。
矯正治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
歯列矯正にはさまざまな方法があり、そのなかでも「ワイヤー矯正」は代表的な方法です。ワイヤーを用いた矯正方法であり、マウスピース矯正よりもさまざまな歯並びに対応できるというメリットがあります。ワイヤー矯正を検討している方のなかには、治療期間はどれくらいなのか気になっている方がいるのではないでしょうか。
今回は、ワイヤー矯正の平均期間や、矯正を予定どおりに終わらせるためのポイントを解説します。
歯の周りには歯を支えるための「歯槽骨」という骨があり、歯と歯槽骨の間には「歯根膜」というクッションの役割を担う薄い膜があります。ワイヤー矯正は、この歯根膜にワイヤーで力を加えて歯並びを整えていく矯正方法です。
ワイヤーによって歯に力が加わると、動く方向側の歯根膜は縮み、反対側の歯根膜は引き伸ばされます。歯根膜には一定の厚みを保とうとする作用があるため、縮んだ歯根膜は膜を広げるために骨を溶かす細胞を活性化させ、引き伸ばされた歯根膜は元の厚みに戻るために骨を作る細胞を活性化させるのです。
このように、力をかけて歯を支える骨を溶かし、新たに骨を作ることを繰り返すことで、少しずつ歯を動かしていきます。
ワイヤー矯正の平均期間は、2~3年程度です。ワイヤー矯正は治療開始前の検査から保定期間まで複数のステップがあります。
治療の流れとステップごとにかかる期間について、以下に解説します。
ワイヤー矯正を含め、歯列矯正を希望する際には最初にカウンセリングが行われます。カウンセリングでは歯並びに関する悩みを相談します。治療に関する不安点や疑問点がある場合は、カウンセリングで確認しましょう。
カウンセリングでは、歯科医師より歯列矯正の説明なども行われます。カウンセリングの所要時間は30分程度が目安です。
矯正することが決まったら、精密検査を行います。カウンセリングと同日に精密検査を受けられる場合もあるでしょう。
精密検査では、レントゲン撮影やCT検査、歯型取り、虫歯・歯周病の検査などを行います。精密検査の所要時間は1時間程度です。1~2週間程度で検査結果が出るでしょう。
精密検査の結果に基づき、治療計画の説明が行われます。治療期間や費用などの説明を聞き、納得ができれば矯正開始です。
お口の中の状態によっては、すぐに矯正を開始できない場合もあります。
精密検査の際に虫歯や歯周病が見つかった場合は、先に虫歯や歯周病の治療を行います。矯正中に虫歯や歯周病が悪化すると矯正治療に影響が出るため、矯正開始前に治療する必要があるのです。
虫歯や歯周病の治療期間は症状の度合いによって異なりますが、1日~1か月が目安です。
ただし、重度の歯周病の場合には、治療に半年ほどかかるケースもあります。また、歯を並べるスペースが足りない場合には、抜歯が必要になることがあります。抜歯する本数にもよりますが、1か月程度かかるでしょう。
矯正装置を装着する前に歯のクリーニングをします。歯のクリーニングを行うことで、矯正装置をしっかりと装着できるのです。歯のクリーニングが完了したら、ブラケットを装着し、そのあとにワイヤーを通します。
矯正期間の目安は、全体矯正で2~3年程度、部分矯正で数か月~1年程度です。
歯が予定どおり動いているかを確認するために、1~2か月に1回のペースで定期検診を受けます。定期検診では、歯の状態を確認し、矯正装置を調整します。
定期検診を受けないと予定どおりに矯正治療を進められません。また、矯正装置によってお口の中にトラブルが発生していても発見が遅れ、矯正期間が長引く場合もあります。決められた日に定期検診を受けましょう。
歯並びが整ったら、矯正装置を取り外します。
しかし、矯正装置を取り外して終了ではありません。矯正後の歯はもとの位置に戻ろうとする後戻りが起こることがあるのです。後戻りを防ぎ、矯正した歯並びを固定するための期間が、保定期間です。保定期間は、歯の矯正にかかった期間と同じ期間となることが一般的です。
保定期間中は、保定装置(リテーナー)を装着する必要があります。保定装置の装着を怠ると、せっかく整えた歯並びがもとの位置に戻ってしまうため、必ず装着しましょう。
ワイヤー矯正をできるだけ早く終わらせたいと考えていても、長引くケースもあります。
ワイヤー矯正の期間が長くなるケースは、以下のとおりです。
重度の叢生(そうせい)の場合は、歯を動かす距離が長くなるため矯正期間も長引くでしょう。叢生とは、でこぼこした歯並びや、歯と歯が重なり合った歯並びのことです。
重度の叢生の場合は、歯を並べるスペースが足りないことが多いため、抜歯が必要になるでしょう。抜歯をすることで歯を並べるスペースを確保できますが、その分矯正期間は長くなるでしょう。
ワイヤー矯正中は、ブラケットやワイヤーの周囲に食べかすや歯垢が溜まりやすいです。適切な口腔ケアができていないと、虫歯や歯周病になるリスクがあります。
矯正中に虫歯や歯周病になった場合は、虫歯や歯周病の治療を優先するのが一般的です。そのため、虫歯や歯周病の治療が終わるまでは矯正治療を中断することになるでしょう。その結果、矯正期間が長引いてしまうのです。
治療を長引かせないためにも、日頃からしっかりと口腔ケアを行いましょう。
舌で前歯を押す・唇を噛む・頬杖をつくなど、舌や口周りに癖のある方は、矯正期間が長引く可能性があります。なぜなら、癖によって歯に余分な力が加わり、矯正治療を阻害するためです。
舌や口周りの癖がある方は、意識して改善しましょう。
ワイヤー矯正を予定どおりに終わらせるために心がけるべきポイントをご紹介します。
ワイヤー矯正を予定どおりに終わらせるために、以下のことを心がけましょう。
矯正中はブラケットやワイヤーがあるため歯を磨きにくいと感じる方も多いでしょう。
自分ではきれいにブラッシングしているつもりでも、矯正装置に汚れが付着したままになっていることも少なくありません。磨き残しがあると、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。
上述のとおり、矯正中に虫歯や歯周病になった場合は、虫歯や歯周病の治療が優先されるため、結果として矯正期間が長引くことがあるのです。予定どおりに矯正を終わらせるためには、虫歯や歯周病を予防することが重要といえます。
ブラケットやワイヤーの周囲を磨くときは、タフトブラシや歯間ブラシを使うとよいでしょう。タフトブラシや歯間ブラシを使うことで、歯ブラシでは磨きにくい部分の汚れを落とすことができます。
ブラケットやワイヤーの周囲に磨き残しがないように、毎日しっかりとブラッシングを行いましょう。
硬い食べ物や粘り気のある食べ物は、歯や矯正装置に負担を与えるため避けましょう。矯正装置が外れることもあります。
矯正装置が外れた状態では、歯を動かせません。歯科医院を受診せずに放置すると、歯を動かせないだけでなく、口腔内に傷がつくなどのトラブルの原因になり、矯正期間が長引くでしょう。
ワイヤー矯正を予定どおりに終わらせるためにも、硬い食べ物や粘り気のある食べ物は避け、万が一、矯正装置が外れた場合には、速やかに歯科医院を受診しましょう。
矯正中は、1~2か月に1回のペースで定期検診を受ける必要があります。
しかし、スケジュールが合わない・面倒くさいなどの理由で定期検診を受けない方もいるでしょう。
定期検診では歯の動きを確認しながらワイヤーの調整を行います。予定どおり矯正治療を終わらせるためには定期検診を受ける必要があるのです。スケジュール調整が大変な場合もあるかもしれませんが、スムーズに矯正治療を進めるために、歯科医師の指示どおりに定期検診を受けましょう。
今回は、ワイヤー矯正の平均期間や、矯正を予定どおりに終わらせるためのポイントについて解説しました。
ワイヤー矯正の平均期間は、2~3年程度です。矯正中に虫歯や歯周病になると、矯正期間が長引くことがあります。
また、歯並びが整ったあとも歯の後戻りを防ぐための保定期間が必要です。保定期間中は、しっかりと保定装置を装着して後戻りを防ぎましょう。
予定どおりに矯正を終わらせるためには、日々のブラッシングなどの口腔ケアをしっかり行い、定期検診を受けることが大切です。歯科医師の指示に従って矯正治療を進めましょう。
ワイヤー矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インビザラインとは、透明のマウスピースを使用して歯を動かす矯正方法です。透明なマウスピースを使用するため目立たない矯正方法として人気ですが、費用が気になるという方が多いのではないでしょうか。。
今回は、インビザラインの費用の平均と内訳、また費用が追加されるケースについて詳しく解説します。インビザラインを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
インビザラインとは透明のマウスピースを装着して、歯を動かす矯正方法です。装置が透明なので、装着時に周囲に気づかれにくい点がメリットといえるでしょう。
マウスピースの装着時間は1日20〜22時間以上です。1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換して歯を動かします。使用するマウスピースは、治療計画の段階ですべて作製されるため、頻繁に歯科医院を受診する必要がありません。
インビザラインの費用の平均は、700,000〜1,000,000円です。
お口の状態よって治療に必要なマウスピースの枚数や期間は異なります。また、インビザラインは保険が適用されず、自費診療です。そのため、費用設定は歯科医院ごとに異なります。
インビザラインの費用の内訳は、以下のとおりです。
多くの歯科医院で、実際に矯正治療を始める前にカウンセリングや矯正相談を行なっています。治療開始前のカウンセリング料は0〜10,000円程度です。
治療開始前のカウンセリングや矯正相談で行う内容は歯科医院によって異なるため費用に差があります。無料で行なっているところもありますが、内容が異なるため、どちらがよいというわけではありません。
カウンセリングでは歯並びの状態を確認し、インビザラインで治療できるか判断します。治療に関して不安なことがある場合は、カウンセリングの際に相談しましょう。
また、カウンセリングや矯正相談を受けたからといって、必ずしも矯正治療を始めなければいけないわけではありません。
矯正治療を始める前に検査をして、治療計画を立てる際に必要な資料採りをします。検査費用は、10,000〜50,000円程度です。歯科医院によっては、検査費用のすべてが矯正治療の費用に含まれている場合もあるため、事前に確認しましょう。
検査項目は、以下のとおりです。
インビザラインでは、治療計画を立てる専用のソフトであるクリンチェックを使って、実際に歯並びを整える過程をシミュレーションし、その結果を元にマウスピースを作製します。
治療を始める前に歯並びが整う過程をシミュレーションできるので、患者さん自身も治療後の歯並びのイメージがしやすく、安心して矯正治療を始めることができるでしょう。
矯正装置の作製にかかる費用は、700,000〜1,000,000円程度です。
矯正装置費用のなかに、検査費用や、このあと解説する保定装置の費用も含まれている場合もあるため、詳しくは歯科医院に確認しましょう。
ここでいう矯正装置とは、インビザラインで使用する透明のマウスピースのことです。歯並びを整えるまでのすべてのマウスピースを最初に作製します。マウスピースの枚数は、全体の矯正で40〜50枚程度になることが多いです。
矯正治療を開始したら、定期的に歯科医院に通院し、矯正治療の進行状況などのチェックを行います。インビザラインの場合には、歯の移動をスムーズに行うためにアタッチメントという樹脂でできた突起を歯に接着させることがあり、アタッチメントのチェックも行ないます。
1〜2か月に1回の通院が目安となり、1回あたりの費用は3,000〜10,000円程度です。
歯並びが整ったらインビザラインで移動させた歯の位置を固定するために、リテーナーと呼ばれる保定装置を装着します。保定装置を装着しないと、歯が元の位置に戻ってしまいます。
保定装置の費用は、10,000〜60,000円程度です。
保定期間は一般的に歯を動かすのにかかった期間と同程度で、保定期間中も定期的に歯科医院を受診する必要があります。受診の際にかかる費用は、3,000〜5,000円程度です。
インビザライン治療が計画どおりに進まないと、費用が追加で必要になることがあります。
インビザラインで費用が追加されるケースは、以下のとおりです。
インビザラインのマウスピースを紛失した場合には、再作製のための追加費用がかかります。追加費用は、1枚あたり10,000円程度です。
食事や歯磨きのときにマウスピースを外すことができますが、適切に保管をしないと紛失する可能性があります。マウスピースを外したときには、専用のマウスピースに保管しましょう。
計画どおりに歯が動いていないと治療期間が延長になることがあります。治療期間が延長になると歯科医院を受診する回数が増え、その都度調整料がかかるのです。
計画どおりに歯が動かない原因には、マウスピースの装着時間が短いことや、マウスピースの交換時期を間違えたことなどが挙げられます。計画どおりに治療を終えられるよう、また治療期間延長による追加費用の発生を避けるためにも、マウスピースの装着時間と交換時期はしっかり守りましょう。
インビザラインは、基本的に保険適用の対象になりません。矯正治療は病気を治すための最低限の治療にあたらないためです。自費治療のため、通常の虫歯治療などの金額に比べて高額になります。
一部例外として、骨形成不全などの先天的な病気により、顎骨に変形などがみられる場合には保険が適用されるケースもあるため、詳しくは歯科医院に確認しましょう。
インビザラインの費用を安くする方法はあるのでしょうか。
インビザラインの費用を安くするためのポイントを、以下に詳しく解説します。
部分矯正にすることで費用を安く抑えることができるでしょう。
インビザラインには全体矯正と部分矯正があります。全体矯正に比べて部分矯正のほうが費用は安いです。前歯などの一部分のみを矯正したい場合には、部分矯正にするとよいでしょう。
医療費控除とは、1月1日〜12月31日までの医療費が一定の金額を超えた場合に、控除を受けられる制度です。医療費が一定の金額を超える場合には確定申告で申請しましょう。
ただし、医療費控除の対象になるのは、歯科医師が治療が必要であると判断した場合のみです。審美目的の矯正の場合は対象となりません。医療費控除の対象になるかは、歯科医師に確認しましょう。
マウスピースの装着時間・交換時期は守りましょう。
前述のとおり、マウスピースの装着時間・交換時期を守らないと計画どおりに歯が動かず治療期間が延長になり、結果として歯科医院を受診するたびに調整料などの追加費用が発生します。
計画どおりに治療を終えるためにも、マウスピースは1日20〜22時間以上装着し、決められたタイミングで新しいマウスピースに交換しましょう。
インビザライン治療中に虫歯・歯周病になると、治療費がかかります。虫歯・歯周病を予防し、余計な治療費を発生させないためにも、歯とマウスピースのケアをしっかり行いましょう。
インビザラインはマウスピースを外して歯磨きができるため、ほかの治療法に比べて虫歯・歯周病になるリスクは低いといわれています。
しかし、マウスピースのお手入れを怠るとマウスピースに付着した細菌によって虫歯や歯周病になる可能性があるのです。虫歯や歯周病が進行し、治療を中断しなければならず、結果としてインビザラインの治療期間が延長になるケースもあるでしょう。
虫歯・歯周病の治療にかかる費用や、インビザライン治療が延長になることによる費用の発生を避けるためにも、歯とマウスピースのケアをしっかりと行いましょう。
今回は、インビザラインの費用について詳しく解説しました。
費用の内訳は歯科医院ごとに異なるため、治療開始前にしっかりと確認しましょう。インビザラインの費用自体を安くすることは難しいですが、余計な費用がかからないようにすることはできます。
計画どおりに治療が進まないと費用がかさんでしまうため、マウスピースの装着時間・交換時期を守り、何かトラブルがあった際には、必ず早めに歯科医院を受診しましょう。
インビザラインを検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
ワイヤー矯正にも種類があることをご存じでしょうか。「ワイヤー矯正に使われている装置の種類や特徴を知りたい」「何を基準にワイヤー矯正の装置を選べばいいかわからない」とお悩みの方もいるでしょう。
今回は、ワイヤー矯正の概要や種類、装置の選び方を解説します。ワイヤー矯正についての知識を深めれば、安心して治療を受けられるでしょう。ぜひ参考にしてください。
ブラケットとワイヤーにはいくつか種類があるため、歯の状態に合わせて適切なものを選びます。定期的に歯並びの状態を確認し、器具を調整しながら治療を進めるのです。
ワイヤー矯正の種類は、以下のとおりです。
それぞれ解説します。
表側矯正とは、矯正器具を歯の表側(唇側)に装着する治療法です。最も一般的な治療法であり、歯列矯正といえば多くの方が表側矯正をイメージするでしょう。
食事や発語に大きな影響を与えず、違和感があっても1週間ほどで慣れる方が多いです。幅広い症例に対応できる治療法ですが、矯正器具が目立つため避けたいと思う方もいるかもしれません。
裏側矯正とは、矯正器具を歯の裏側に装着する治療法です。矯正器具が目立ちにくいため、自然な見た目を保てることが大きなメリットでしょう。
しかし、表側矯正よりも費用が高額な場合が多いです。歯の裏側に矯正器具を装着するので、話すときに舌がぶつかる、歯磨きが行き届かず虫歯の原因になるなどのデメリットがあります。
ハーフリンガル矯正とは、上の歯は表側に、下の歯は裏側に矯正器具を装着する治療法です。表側矯正と裏側矯正のメリット・デメリットを持ち合わせています。
表側矯正ほどワイヤーが目立たず、裏側矯正よりも安く治療できる方法です。ハイブリッド矯正やコンバインド矯正ともよばれます。
ブラケットは、歯の表面に設置してワイヤーを通す矯正装置です。ブラケットには、主に以下5つの種類があります。
それぞれ解説します。
メタルブラケットとは、ブラケットのなかで最も一般的で安価なブラケットです。金属でできているため丈夫ですが、目立ちやすいです。見た目が気になる方には向いていないでしょう。
特に見た目を気にしない方であれば、最も安く確実に歯を移動できる装置です。
セラミックブラケットは、セラミックで作られているブラケットです。天然歯に近い色や透明感があるため、装着していることが目立ちにくいでしょう。
汚れや変色にも強いため、ワイヤー矯正中も自然な見た目を保ちたい方に適しています。強度は、メタルブラケットよりもやや劣ります。
プラスチックブラケットは、プラスチックで作られている透明なブラケットです。メタルブラケットよりも目立ちにくいですが、強度はメタルブラケットよりも劣ります。
変色しやすい、装置に厚みがあるなどのデメリットがあるブラケットです。
ジルコニアブラケットは、ジルコニアを使用して作られたブラケットです。非常に強度に優れていることが特徴でしょう。
ジルコニアは人工ダイヤモンドといわれており、ジュエリーにも用いられている素材です。表面が滑らかで汚れにくく、長期間きれいな状態を保てます。
ジルコニアブラケットは小さく作られますが、弱い力で歯を移動させられるため、治療中の痛みを軽減できるでしょう。
セルフライゲーションブラケットは、クリップのような構造のブラケットです。通常、細い針金やゴムを使ってワイヤーをブラケットに固定しますが、ワイヤーをそのままブラケットに固定できます。
針金やゴムを使わず、直接ワイヤーをブラケットに固定できるため、ワイヤーとブラケットの摩擦が減ることが特徴です。痛みを軽減しながら、適切な矯正力を歯に加えられます。
治療期間の短縮にもつながりますが、追加料金が発生する歯科医院があります。
ワイヤーの種類は、以下のとおりです。
ワイヤー矯正では、ワイヤーを使い分けることで歯にかかる圧力を調整します。定期的に通院して歯の状態を確認し、ワイヤーを変えながら歯並びを調整するのです。
それぞれのワイヤーの特徴を、簡単に解説します。
断面が丸いワイヤーは、歯に適切な矯正力をかけられるワイヤーです。断面が丸いのである程度の摩擦が生まれ、弱い力で歯を動かす症例に向いています。
断面が四角いワイヤーは、しっかり歯に密着するため摩擦が少ないです。固定力が高いため、強い力で歯を動かす症例に向いています。
歯の角度調整にも適しているので、仕上げの段階で使用されることも多いです。
太いワイヤーは、歯に対して強い矯正力を加えられます。矯正治療を行ってある程度歯並びが整ったときに、最後の仕上げとして歯並びを固定させるために使用することが多いです。
細いワイヤーは、歯に対して弱い矯正力を加えられます。矯正治療を開始したばかりの時期など、乱れた歯並びを少しずつ動かして整えるときに役立ちます。
ホワイトワイヤーとは、その名のとおり白色に加工されたワイヤーです。白いワイヤーを用いるので、目立たないことがメリットです。
ただし、白いコーティングが剥がれて銀色のワイヤーが見える可能性があります。
上述したように、ワイヤー矯正の治療法や使用する装置には、それぞれメリット・デメリットがあります。特徴をよく比較して、ご自身に合った治療法を選択することが大切です。
また、金属アレルギーがある方は、アレルギーがあっても受けられる治療なのかを確認する必要があります。ワイヤー矯正で使用するブラケットやワイヤーには、金属が使われる場合があるからです。
金属アレルギーがあることを事前に歯科医師へ伝えて、体質にあった装置を選びましょう。
今回は、ワイヤー矯正の種類や使用する装置の特徴について解説しました。
ワイヤー矯正には、表側矯正(唇側矯正)、裏側矯正(舌側矯正)、ハーフリンガル矯正の3つの種類があります。矯正装置を装着する位置によって分けられますが、目立ちにくい方法ほど高額になることが多いです。
また、裏側矯正を行うには特別な技術が必要なため、行っていない歯科医院もあります。ハーフリンガル矯正も同様です。裏側矯正を検討している方は、受診する予定の歯科医院に確認しましょう。
ブラケットやワイヤーにも、いくつか種類があります。治療法や装置には、それぞれメリット・デメリットがあります。本記事の内容を参考に比較する、歯科医師に相談するなどして、ご自身にとってベストな治療を選びましょう。
ワイヤー矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
出っ歯が気になり、インビザラインでの矯正を考えている方は大勢いらっしゃいます。インビザラインはマウスピース矯正のブランドで、世界中で最も多く採用されています。
しかし、出っ歯の矯正を検討するにあたり「本当にインビザラインで出っ歯は治せるのか」「インビザラインで出っ歯を治すとどれくらいの期間が必要なのか」などの不安もあるでしょう。
今回は、インビザラインでの出っ歯の矯正について、治療の流れや必要な期間、費用などを解説します。出っ歯の矯正を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
出っ歯とは、奥歯を噛み合わせたときに上顎や上の歯が前に飛び出ている状態です。日本人に多く見られる歯並びで、専門用語では上顎前突とよびます。
出っ歯だと「歯が出ているので横顔が気になる」「口を開けるのが恥ずかしい」と、コンプレックスに感じる方も少なくありません。また「唇を閉じるのが難しく、口呼吸になる」「転んだときに前歯を打ちやすい」「噛み合わせが悪く顎に負担がかかりやすい」「発音しにくい」など、支障をきたす場合もあります。
出っ歯は、見た目だけでなく、健康面から考えても矯正治療で噛み合わせを調節したほうがよい症例が多いです。
出っ歯になる主な2つの原因は、以下のとおりです。
歯並びや顎の骨格は遺伝します。両親が出っ歯だと、こどもも出っ歯になる確率が高いでしょう。
しかし、遺伝的な要素だけでなく、後天的な要素も出っ歯に大きく関係します。たとえば「指しゃぶりする」「おしゃぶりする」「爪を噛む」「舌で前歯を押す」などの癖があると、少しずつ歯を動かしてしまい、出っ歯になります。
出っ歯を防止する観点から考えた場合、お子さまに何らかの癖があるなら、できるだけ早くやめる練習をしたほうがよいでしょう。
症例にもよりますが、インビザラインで出っ歯の矯正ができるケースは少なくありません。
これまで「マウスピースで出っ歯を治療するのは難しい」といわれてきたのは事実ですが、インビザラインは出っ歯を含む多くの症例に適応しています。以前に比べると、難しい症例でもインビザラインでの矯正が可能となってきました。
ただし、インビザラインで出っ歯を矯正するには、歯科医師のスキルや経験が大きく関係します。そのため、インビザラインの症例を多く手がけている経験豊富な歯科医師から治療を受けることが大切です。
以下、インビザラインで出っ歯の矯正をするにあたり、3つのポイントについて解説します。
出っ歯には、以下の3つのタイプがあります。
上の前歯が傾斜して出っ歯になっている場合は、インビザラインで治療できる可能性が高いでしょう。
また、インビザライン治療の際、必ずしも抜歯が必要とは限りません。上顎が前にでているタイプは、軽度であればインビザラインでの矯正ができる症例もあります。
歯並びの問題や骨格の問題が重度である場合は、インビザラインだけでの治療は難しいでしょう。その場合は、抜歯やほかの外科的手術が必要となることがあります。
歯並びや骨格の問題は、見た目だけでは判断できません。歯型を取り、レントゲン撮影を行い、精密検査のあとで診断します。また、歯科医師によっても診断が異なります。A歯科医院では「インビザラインの治療は難しい」と診断された場合でも、B歯科医院では「可能である」と診断されるケースもあるのです。
納得のいく矯正をするためには、セカンドオピニオンを聞くことも大切です。
インビザラインで出っ歯の矯正をする場合、メリットとデメリットがあります。双方についてよく考えたうえで、治療を決定しましょう。
以下、インビザラインで出っ歯の矯正をするメリットとデメリットを解説します。
インビザラインで出っ歯の矯正をするメリットは、以下のとおりです。
インビザラインは透明の薄いマウスピースを使用するため、ほとんど目立ちません。取り外しも可能で手入れもしやすく、2〜3か月に1回の通院でよいため、社会人の方や子育て中の方など、お忙しい方でも治療をしやすいメリットがあります。
また、シミュレーターで治療後のイメージをすることや経過観察することができるため、モチベーションも保ちやすいでしょう。
一方、インビザラインで出っ歯の矯正をするデメリットは、以下のとおりです。
インビザラインは1日20~22時間以上、正しく装着する必要があります。装着時間が短い場合や装着方法を誤った場合、計画どおりの結果は得られません。
また、インビザラインを長期間装着することで、奥歯の噛み合わせに影響がでるリスクもあり、矯正後に奥歯の噛み合わせを調整する必要が生じることもあるでしょう。さらに、重度の出っ歯の場合は、インビザラインのみでの治療が難しいと診断される可能性もあります。
インビザラインで出っ歯を治療する流れは、以下のとおりです。
治療を開始する前に、カウンセリングを受けて精密検査を実施します。カウンセリングでは「歯科医師やスタッフの雰囲気はどうか」「メリットやデメリットをわかりやすく説明してくれるか」「質問にも丁寧に答えてくれるか」などを見極めましょう。
精密検査で得た顎や歯並びに関する詳しいデータをもとに、今後の治療方針を決定します。カウンセリングに納得いかない場合、ほかの歯科医院でセカンドオピニオンを聞くのもよいでしょう。
重度の出っ歯で、抜歯を含む外科的手術が必要な場合は、矯正前に治療します。また、虫歯や歯周病が見つかった場合も先に治療します。
外科的手術が終わり、経過が落ち着いてきたら矯正開始です。
採得した歯型をもとに、インビザラインの作製をします。インビザラインは、発注後約3週間でできあがるため、それまで待たなければなりません。
インビザラインが完成すると、いよいよ出っ歯の矯正がスタートします。
インビザラインの矯正方法は、以下のとおりです。
インビザライン治療では、できあがったインビザラインをまとめて受け取るため、装着する時間や交換する日付などをご自身で管理する必要があります。何度も歯科医院にする必要はなく、2〜3か月に1回のペースで通院し、計画どおりに歯が動いているかなどをチェックします。
矯正が終了すると、保定期間に入ります。保定期間内に行う主な内容は、以下のとおりです。
リテーナーを装着し、後戻りを防ぎます。また、定期検診では歯並びの状態を確認します。正しく保定期間を過ごすことで、美しい歯並びをキープしやすくなるでしょう。
インビザラインでの出っ歯の治療にかかる期間は、出っ歯の症状によって異なります。軽度の出っ歯であれば部分矯正が可能です。
しかし、中度~重度の出っ歯であれば、全体矯正が必要となる可能性が高いでしょう。部分矯正と全体矯正それぞれにかかる期間の目安は、以下のとおりです。
<部分矯正と全体矯正の期間の目安について>
矯正の種類 | 矯正期間 |
---|---|
部分矯正 |
約1年未満 |
全体矯正 |
約2〜3年 |
矯正期間の目安については、カウンセリングと精密検査のときに歯科医師に確認してください。
出っ歯の矯正の多くは自由診療のため、保険適用となりません。そのため、歯科医院によって費用設定が異なります。また、インビザラインでの出っ歯の治療にかかる費用は、部分矯正か全体矯正かによっても変わります。
部分矯正と全体矯正の費用の目安は、以下のとおりです。
<部分矯正と全体矯正の費用の目安について>
矯正の種類 | 矯正費用 |
---|---|
部分矯正 |
約40〜50万円 |
全体矯正 |
約80〜130万円 |
そのほか、カウンセリング料、精密検査料、通院料、リテーナー装置代などが別途かかることも珍しくありません。
歯科医院によってはトータルフィー制度を採用しているところもあります。分かりやすい料金設定をしている歯科医院を選びましょう。予算オーバーで矯正を中断しないためにも、治療前に詳しい料金を確認することは重要です。
出っ歯は、症状の度合いにもよりますが、インビザラインで矯正ができる可能性があります。
インビザラインは目立ちにくく、通院する頻度も高くないため、忙しい方でも出っ歯の治療が可能です。カウンセリングで不安なことや質問したいことがあれば、遠慮なく歯科医師に質問しましょう。
出っ歯の矯正は長期におよぶことも少なくありません。歯科医師と信頼関係を築き、安心して治療するためにも、歯科医師の矯正方針に納得したうえで治療を開始してください。
出っ歯の治療でインビザラインを検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インビザラインで治療ができない歯並びは、乱れが重度の症例や、骨格に問題がある症例などです。1日20~22時間マウスピースを装着できない人も、インビザライン治療はできないと判断されるでしょう。
今回は、インビザラインで治療ができない歯並びや、治療が向かない人について詳しく解説します。
インビザラインは、マウスピースを使用してゆっくりと歯を動かす矯正方法です。そのため、乱れが重度の症例はインビザラインで治療できないことがあります。
インビザラインで治療ができない歯並びは、以下のとおりです。
叢生とは、歯が重なって生えている、捻れて生えているような、ガタガタした歯並びのことです。重度の叢生は、インビザラインでの治療が難しいとされています。
叢生は、歯がきれいに並ぶためのスペースが不足していることが原因の場合が多く、矯正治療を行う際は抜歯が必要となります。抜歯をすると、歯の移動距離が長くなるでしょう。
重度の叢生の治療では、抜歯をして生まれたスペースを利用して、捻れて生えている歯を正しい向きに回転させる、不適切な位置に生えている歯を適正な位置へ調整するなどの作業を行わなければなりません。インビザラインは歯の大きな移動が得意ではないため、治療が難航する可能性があります。
重度の受け口は、インビザラインでは治療できません。受け口は、下顎や下の歯が上の歯よりも前に出ている状態です。重度の受け口の治療も、叢生と同様に大規模な歯の位置調整が必要となります。
抜歯や外科手術を行うことが多いため、細かな歯並びの調整を得意とするインビザラインでは治療ができないでしょう。
重度の出っ歯を矯正する場合、抜歯が必要となることが多いです。歯の大幅な移動や後方への平行移動が必要となりますが、インビザラインでは難しいでしょう。
特に骨格に異常がある場合、矯正治療と併せて外科手術が必要となることもあります。
過蓋咬合は、噛み合わせが深く、奥歯を噛んだ際に下の前歯が上の前歯に隠れて見えなくなる状態です。重度の過蓋咬合は、インビザラインでの治療が非常に困難といわれています。
治療では、前歯を歯茎方向へ押し下げる「圧下」や、奥歯を舌側の正しい位置へ引き出す「挺出」を行わなければなりません。インビザラインが苦手とする動きなので、過蓋咬合の治療は難しいのです。
過蓋咬合の原因は、歯ではなく顎の骨に起因するものが多く、骨格レベルでの治療が必要となることも珍しくありません。インビザラインは歯並びの調整は可能ですが、骨格にアプローチして歯並びを改善することはできないのです。
歯並びだけでなく、口腔内の状態によってインビザライン治療が向かない人がいます。
インビザライン治療が向かない人は、以下のとおりです。
歯周病は、歯茎の炎症を引き起こして歯周組織を破壊する病気です。進行すると歯茎から出血し、炎症が骨にまで拡大すると、骨を溶かす可能性があります。骨が溶かされている状態では、インビザラインやほかの矯正治療が非常に困難になるでしょう。
歯科治療は歯の移動を目的としており、健康な骨と歯周組織が歯を支えることが前提となっています。矯正時には強い力が歯に加わるため、歯周組織や骨が弱まっていると歯が抜ける可能性があるのです。
そのため、歯周病が治っても、骨や歯周組織が健康でない場合、矯正治療は困難と判断されます。
前述したように、インビザライン治療は歯の平行移動や大幅な移動に対応できません。インビザライン治療は、主に歯を前後に動かすことで歯並びを調整します。
抜歯した場所への歯の移動をインビザラインで行うと、非常に時間がかかります。そのため、ワイヤー矯正などほかの矯正治療と組み合わせる、別の方法を検討するなど、インビザラインだけでは治療できないことが多いです。
インプラントは天然歯とは異なり、人工的に骨に埋め込まれたものなので移動できません。インプラントの根が骨に固定されているためです。
歯列矯正は、主に天然歯を動かすことを目的とした治療なので、インプラントを動かすことはできないのです。
インビザライン治療では、マウスピースの装着時間が治療結果に直結します。1日20~22時間マウスピースを装着できない人は、インビザライン治療は向いていません。装着時間が短いと、期待する治療結果を得られない可能性があります。
ワイヤー矯正は自身で取り外すことができないため、装着時間を気にする必要がありません。装着時間を確保できるかどうかを考えて、治療法を選ぶことが重要です。
インビザライン治療では、食事や歯磨きの際にマウスピースを外さなければいけません。マウスピースを装着したまま食事をすると、マウスピースが破損する可能性があります。口内の衛生状態も悪くなるでしょう。
食事のあと、歯のケアやマウスピースのお手入れを怠ると、虫歯や歯周病のリスクが高まります。虫歯や歯周病になると、矯正治療が中断される場合や、治療計画が変更される場合があります。そのため、日常のケアや自己管理が苦手な人は、インビザラインの治療が向いていません。
インビザライン治療では、治療の進行状況をチェックするため、2~3か月に一度の頻度で通院しなければなりません。通院した際は、進行状況の確認だけでなく、虫歯や歯周病の検査、歯のクリーニングなども行われます。
仕事や生活が忙しく、定期的な通院を続けることが難しい人は、インビザライン治療は向いていないでしょう。
インビザラインで治療ができない・向かない人は、別の矯正方法を検討する必要があります。インビザライン治療以外の矯正方法は、以下のとおりです。
インビザライン矯正が適応できないケースでは、ワイヤー矯正を行う場合が多いです。ワイヤー矯正では、歯の表面にブラケットを固定し、ブラケットにワイヤーを取り付けて歯を矯正します。重度の叢生や出っ歯の治療にも効果的で、インビザラインよりも強い力を利用して歯を迅速に動かすことが可能です。
ただし、ワイヤー矯正はインビザラインと違って自身で取り外しができません。見た目が気になる方は、透明や白色のクリアブラケットというオプションを選択するとよいでしょう。歯の色に近いため、目立ちにくいです。
裏側矯正は、歯の裏側にブラケットとワイヤーを取り付ける矯正方法です。従来のワイヤー矯正と比較して目立ちにくい特長があります。
インビザラインでは治療できない歯並びの問題を改善することが可能で、特に出っ歯や受け口の治療に向いています。歯の裏側は表側よりもエナメル質が厚く、唾液によって常時湿っているため、虫歯になりにくいことがメリットです。
歯の裏側は形状が複雑なので、装置の取り付けが一般的なワイヤー矯正よりも難しく、専門的な技術と経験を要します。裏側矯正は技術力と経験が豊富な歯科医師しか行えず、治療費が一般的なワイヤー矯正よりも高くなることがデメリットでしょう。
治療を受ける際は、技術力と経験が十分な歯科医師を選ぶことが重要です。
インビザライン治療ができない場合でも、ワイヤー矯正と併用することで治療できる場合があります。初めにワイヤー矯正を利用して大まかに歯の位置を調整し、そのあとインビザライン治療で噛み合わせの調整や微細な位置・向きなどを修正する方法です。
ワイヤー矯正を併用することで、インビザラインだけでは難しい歯並びの調整が可能になります。インビザラインでは治療が困難なケースも改善できるでしょう。
インビザラインで治療ができない歯並びとは、乱れが重度の症例や、骨格に問題がある症例です。歯並び以外にも、自己管理が苦手な人にはインビザライン治療は向いていません。
インビザライン治療ができないと判断された場合でも、ワイヤー矯正や裏側矯正で歯並びを改善できる可能性があります。初期の矯正をワイヤー矯正で行い、中期から後期にかけてインビザラインを使用する方法も存在します。
インビザライン治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
「部分矯正なら安くできる」という情報を得て、興味を持つ方は大勢います。部分矯正を取り入れるなら、期間が短く、リーズナブルな値段で矯正できる場合もあるのです。
とはいえ、部分矯正について「部分矯正とはどんな矯正?」「部分矯正でどこまで治せる?」「部分矯正が適応の症例は?」などの質問が出てくることでしょう。
今回は、部分矯正の特徴やメリット、デメリットについて徹底解説します。矯正に興味のある方は、ぜひ最後までお読みください。
部分矯正とは、動かしたい「歯」のみを動かす矯正のことです。顎の位置や目的以外の歯を極力動かさずに、矯正を実施します。治療範囲が狭いので、矯正にかかる「費用」「期間」「痛み」を極力抑えて治療ができます
参照元:日本部分矯正歯科学会の公式ページ
全体矯正は、奥歯から前歯まで全体的に歯を動かす矯正で、噛み合わせを調整することも可能です。奥歯から前歯まで噛み合わせをしっかりと治すので、後戻りもしにくい特徴があります。
反対に部分矯正は、気になる部分に焦点を当てて、歯並びのみを矯正します。奥歯の矯正や噛み合わせの調整はできません。
凸凹の状態が軽度で、簡単なアプローチで治療ができる方や、前歯や横の歯など部分的な歯並びのみを整えたい方には、部分矯正が向いています。例えば「前歯の凸凹だけ治したい」「結婚式に間に合わせたい」「とりあえず気になるところだけ治したい」という目的で、部分矯正をする方も少なくありません。
部分矯正の適応症例については、のちほど詳しく解説します。
全体矯正にもいえることですが、部分矯正にもメリットとデメリットが存在します。両方を理解しておくことで、納得した治療を受けやすくなります。よいことだけでなく、注意点も考慮し、矯正治療を受けるか決めましょう。
部分矯正のメリットは、下記のとおりです。
部分矯正は、気になっている部分に焦点を当てて矯正するため、全体矯正に比べて治療期間が少なく、治療費も安い傾向にあります。
「子育てや仕事などで忙しいので、長期間の通院はできない」「全体矯正のための費用が出せない」などの理由で、矯正を諦めていた方でも、治療できる可能性があるのです。
部分矯正のデメリットを、下記にまとめました。
部分矯正は、軽度の症状にのみ対応しているため適応症例が限られます。極端に凸凹した歯並びは、部分矯正ができません。例えば、一見「少しだけ動かせばいいだけ」のように見える症状でも、奥歯の噛み合わせなど全体的な歯並びが関係していることもあります。全体的に動かさなければ問題が改善されないこともあり、そのような症例の部分矯正は難しいでしょう。
また、歯を動かすスペースを無理やり作る必要があるため、歯を削って矯正することや出っ歯が改善されない(または出っ歯になる)可能性もあります。歯並びは、噛み合わせや顎の位置の問題が関係していることも少なくありません。きっちりと治療したい場合は、全体矯正が向いています。
下記の症例は、部分矯正ができる可能性が高いでしょう。
上記のように症状が軽い場合は、部分矯正で治療できます。先に矯正歯科医院にて精密検査を実施して、部分矯正が可能か判断する必要があります。
以前矯正した歯の「後戻り矯正」をする場合、微妙な調整ですむことも少なくありません。部分矯正が可能なケースも多いでしょう。
多くの場合、部分矯正では前歯の歯並びを矯正します。前歯の部分矯正をすると仮定した場合、治せる歯の本数の目安は、上下6本(合計12本)の歯の矯正です。上下の左犬歯から右犬歯までの歯並びを矯正するイメージです。
もちろん、歯並びの状況は人によってそれぞれ異なりますので、あくまで参考になさってください。
部分矯正ができない症例の一例は、下記のとおりです。
上記の症状は、奥歯の噛み合わせや顎の骨の状態、歯が生えるスペースが関係しています。前歯を少し動かしただけでは症状が治りません。全体矯正で、噛み合わせをしっかりと治す必要があります。
部分矯正の適応症例については、矯正歯科医によって見立てが異なることも少なくありません。矯正を始める前に、数件の歯科医院で診断してもらい、意見を聞きましょう。
部分矯正は、ワイヤー矯正とマウスピース矯正のどちらかの装置を用います。それぞれの特徴について詳しく解説します。
ワイヤー矯正とは、歯にマルチブラケットを装着し、ワイヤーを通して歯を動かす方法です。マルチブラケットは歯の表側につけるケースと裏側につけるケースがあります。
ワイヤー矯正のメリットとデメリットを下記にまとめました。
<ワイヤー矯正のメリットとデメリット>
メリット | ・マウスピース矯正より細かい調整が可能である ・マウスピース矯正より適応症例が多い |
---|---|
デメリット | ・歯磨きがしづらく手入れが大変である ・目立つ ・慣れるまでは食事中や話しているときに違和感がある |
ワイヤー矯正は細かい調整が可能ですが、目立ちやすく、慣れるまでは違和感があることがデメリットです。
マウスピース矯正は、マウスピースを使って歯を少しずつ動かす方法です。マウスピースを1週間〜10日に一度交換し、理想の歯並びに近づけます。マウスピースは1日に20〜22時間以上装着しなければなりません。
マウスピース矯正のメリットとデメリットは、下記のとおりです。
<マウスピース矯正のメリットとデメリット>
メリット |
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デメリット |
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マウスピース矯正は目立ちにくく手入れもしやすいので、仕事に支障がないのは大きなメリットだといえるでしょう。社会人になってから矯正をしたい方にも人気です。
しかし、ワイヤー矯正に比べると、適応できないケースもあります。特に、マウスピースのブランドによって適応症例が異なることが多いでしょう。
部分矯正にかかる期間は数か月〜1年です。全体矯正は1〜3年かかるため、圧倒的に短期間で治療が完了することがわかるでしょう。
「ワイヤー矯正よりマウスピース矯正の治療期間が短い」と、いわれることもあります。
しかし、症例によってはワイヤー矯正のほうが短期間で終わることもあり、一概にはいえません。部分矯正にかかる治療期間は歯並びの状態によって異なるので、歯科医師に確認しましょう。
部分矯正にかかる費用は10万〜70万円です。次のとおり、矯正方法によって、費用が異なります。
<矯正方法の種類と費用>
表側ワイヤー矯正 | 30万〜60万円 |
裏側ワイヤー矯正 | 40万〜70万円 |
ハーフリンガル矯正(上が裏側ワイヤー、下が表側ワイヤー) | 35万〜65万円 |
マウスピース矯正 | 10万〜40万円 |
矯正自体にかかる費用に加え、精密検査や調整料金などが必要になる場合も少なくありません。矯正を始める前に、トータルでかかる費用を確認しておく必要があります。
とはいえ、全体矯正にかかる費用が60万〜170万円であることを考えると、部分矯正はかなりリーズナブルな値段で治療ができるといえるでしょう。
部分矯正は、費用に関しても治療期間においても、患者様の負担が少なく歯並びを改善できます。
「就職や結婚式などのイベントに間に合わせたい」「とにかく見えるところだけでも歯並びを治したい」という、希望に沿った矯正ができるでしょう。
しかし、噛み合わせや顎の問題を根本的に治療することは難しいと納得しておくことも大切です。歯並びの症状や実際に抱えている問題に合わせて、ご自身にぴったりな矯正方法を選びましょう。そのためには、矯正認定医のいる矯正歯科を何件か受診し、専門医の意見を参考にしてください。
部分矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インビザラインのリテーナーの装着時間について知りたい方はいらっしゃいませんか。
今回は「インビザラインのリテーナーの適切な装着時間」についてご紹介します。インビザラインのリテーナーの装着時間は、1日20時間以上の装着が必要です。ほかにも「インビザラインのリテーナーの装着時間が短い場合のリスク」や「インビザラインのリテーナーの装着期間」についても解説します。
ぜひ、インビザラインのリテーナーの装着時間について理解を深めてください。
インビザラインのリテーナーは、夜だけの装着だと歯並びが後戻りするリスクがあります。リテーナーとは、インビザラインによって歯並びが整った状態を安定させる役割があります。
しかし、夜だけリテーナーを装着する場合、長くても装着時間は10時間前後となり、1日で14時間は歯が動いてしまう時間があるため、整った歯並びを安定させることは難しいでしょう。
夜しかリテーナーを装着できない方は、取り外しが可能なマウスピースタイプではなく、歯全体をワイヤーで固定し、取り外しができないタイプのリテーナーを装着するのがよいでしょう。
インビザラインのリテーナーの適切な装着時間は、1日20時間です。
歯の後戻りは、インビザラインで歯並びが整ってから半年間が最も起こりやすいです。半年後以降は、歯の状態が安定してくるため装着時間を減らすことができます。最終的には、就寝時のみリテーナーを装着しても問題ありません。
しかし、歯並びやお口の状態によって装着時間が異なる場合があるため、自己判断で装着時間を変えないようにご注意ください。リテーナーによる治療は、慣れるまでに不快感が強くでてしまい、すぐに外したいと感じる方も多くいらっしゃいますが、理想の歯並びのために、決められた時間はリテーナーをしっかり装着しましょう。
担当の歯科医師からリテーナーを外してよいといわれても、週に2~3回就寝時にリテーナーを装着することで、歯列の後戻りを防ぐことにつながります。
保定期間終了後でも歯並びが動くことは少なくありません。具体的には、呼吸の仕方や口周りの筋肉などによって歯並びが変化しやすくなります。きれいな歯並びを維持して、後戻りを極力防ぎたいと思っている方は、週に2〜3回就寝時にリテーナーを装着するのがよいでしょう。
インビザラインのリテーナーの装着時間が短いと起きるリスクは、以下のとおりです。
以下、それぞれ解説します。
インビザラインの治療は、リテーナーの装着時間が守られていることが前提で治療計画が作成されるので、装着時間が短いと治療期間が長くなってしまいます。装着時間が短いと、計画的に歯が動かせないのはもちろん、せっかく歯並びがよくなっても矯正前の状態に戻ってしまうリスクがあるのです。
万が一、後戻りしてしまうと、リテーナーを再作製する必要があるため、さらに治療期間がのびてしまいます。
リテーナーの装着時間が短く、歯が動いてない状態でリテーナーを装着すると、歯茎が下がるリスクがあります。歯が動いている状態でリテーナーを装着すると、圧迫感や強い痛みがでます。
また、不適合のリテーナーを無理やり装着すると歯や歯茎に無理な力がかかり、さまざまなトラブルを引き起こす可能性があるため、あらかじめ注意が必要です。
リテーナーの装着時間が短い状態で次のマウスピースを装着しても、マウスピースが合わなくなるリスクがあります。インビザライン治療は、歯並びを安定させるリテーナーの装着も治療に含まれているため、治療計画どおりにリテーナーを装着する必要があります。
歯並びとリテーナーのずれが大きくなると、再度歯並びに合わせてマウスピースを作製する必要があり、治療期間が長引いて、費用も余分にかかるため、あらかじめ注意が必要です。
リテーナーの装着時間が短いと、後戻りを起こしてしまうため注意が必要です。インビザライン治療で歯並びがよくなっても、歯がもとに戻ろうとする力が働くため、リテーナーを装着していないと後戻りが起きてしまいます。
後戻りが進むと、インビザライン治療をやり直すリスクがあるため、決められた装着時間をしっかり守りましょう。
インビザラインのリテーナーを装着する時間が短いと、予定どおり治療が進まない可能性があります。リテーナーの装着時間が短いと後戻りしてしまい、再度インビザライン治療をやり直すリスクがあるのです。
また、リテーナーを装着する期間も長くなる可能性もあります。歯並びを少しでも早く治したい方は、決められた時間リテーナーを装着しましょう。
インビザラインのリテーナーの装着期間は、短くても2年ほどといわれています。基本的には、インビザライン治療の期間と同程度の期間リテーナーの装着が必要です。
しかし、噛み合わせの状態や加齢、生活習慣などによっても、リテーナーの装着期間や装着時間が異なるため、自己判断せずに担当の歯科医師の指示に従いましょう。
また、歯の後戻りが起こりやすいのはインビザライン治療後の半年間とされていますが、歯並びによっても後戻りが起こりやすい期間は異なります。
このように、治療期間のトラブルをさけるため、あらかじめ治療計画を確認しておくことはもちろん、担当の歯科医師とコミュニケーションをとって治療を進めるのがよいでしょう。
リテーナーを装着している期間中は、定期的な通院が必要です。インビザライン治療終了後にリテーナーを装着し始めた直後は、月に1回程度の通院をすすめられるでしょう。
通院にかかる費用は、治療費に含まれているため追加費用はかかりませんが、歯のクリーニングや虫歯治療などは別で費用が発生します。
リテーナーが問題なく装着されているのが確認できたら、通院回数を2~3か月に1回程度に減らすことも可能です。
逆に、リテーナーの噛み合わせや口腔衛生状態が悪化している場合は、リテーナーの調整が必要となるため、短い期間で通院しなければいけません。最終的に保定がうまく進んだ場合、半年に1回程度の通院となり、リテーナーの装着が不要となれば定期的に通院する必要はなくなります。
今回は、インビザラインのリテーナーの装着時間について知りたい方に向けて、インビザラインのリテーナーの適切な装着時間やインビザラインのリテーナーの装着時間が短いと起きるリスクについてご紹介しました。
インビザラインのリテーナーの装着時間が短いと「治療期間が長くなる」「歯茎が下がる」「リテーナーが合わなくなる」「後戻りを起こす」「予定どおり治療が進まない」といったリスクが起きる可能性があります。
インビザラインのリテーナーの装着時間は1日20時間が適切な装着時間で、装着期間は短くても2年ほどといわれています。
今回の内容を参考に、インビザラインのリテーナーの適切な装着時間や装着期間について理解を深めてください。
インビザラインを検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
美しい歯並びを手に入れるための方法のひとつに「インビザライン治療」があります。インビザライン治療は透明なマウスピースを使用するため、従来の矯正装置よりも目立たないことが特徴です。
しかし、治療を受けたあとに後悔する方がいることも事実です。
今回は、インビザライン治療を行って後悔しないために、インビザラインのメリット・デメリット、どのような人に向いているのかなどを解説します。
インビザライン治療では、1日20〜22時間以上マウスピースを装着する必要があります。同じマウスピースを一定期間装着するため、マウスピースの定期的な清掃が非常に重要です。
インビザライン治療を順調に進めるには、患者様自身の自己管理が必須といえるでしょう。自己管理を怠ることで生じたトラブルが原因で、インビザライン治療を後悔することがあります。
インビザライン治療のデメリットやリスクは、以下のとおりです。
マウスピースの装着することで、歯茎が下に下がる患者様がいます。歯茎が薄い場合や歯周病で歯を支える骨に問題がある場合は、歯茎の退縮が起こりやすいです。
インビザラインは歯を動かす力が弱いため、マウスピースを1日20〜22時間以上装着する必要があります。装着時間が少ないと、歯が計画どおりに動かず、治療が長引く原因になるでしょう。
食事や歯磨きの際は、破折を防ぐためにマウスピースを外す必要があります。
また、インビザライン治療では事前にマウスピースが複数枚渡されます。マウスピースを紛失すると再作成する必要があり、治療期間が延びるでしょう。金銭的な負担も増加します。
インビザライン治療では、ワイヤー矯正と比べて治療中の自己管理が非常に重要です。
インビザライン治療は歯に加わる力が弱いため、歯を大きく動かすことができません。重度の歯列不正など、歯を大きく動かす必要のある歯並びは治療することができないのです。
また、骨格的な問題がある受け口や出っ歯など、外科的な治療が必要な場合もインビザラインで治療することはできません。
歯を並べるスペースが十分に確保できない場合、歯を削ってスペースを確保することがあります。歯を削る量は基本的にごくわずかですが、知覚過敏を引き起こすこともあるでしょう。
食後、歯に食べ物が付着した状態でマウスピースを装着すると、歯と食べ物が密着することで虫歯や歯周病になる可能性があります。
また、マウスピース装着中は、水以外の飲み物は基本的に飲んではいけません。そのため、インビザライン治療中はお口の中が乾燥しやすいです。唾液には、抗菌作用やお口の中をきれいにする作用があるため、お口の中が乾燥すると虫歯のリスクが増加します。
マウスピースは歯列全体を覆う形状です。そのため、矯正治療中は奥歯が下がるような方向に力が働いています。マウスピースを装着することで、奥歯が下がって噛み合わせが変化する可能性があるでしょう。
インビザライン治療後、もとの歯並びに戻る「後戻り」が起きることがあります。矯正治療によってきれいになった直後は、骨の状態が不安定なため後戻りが起きるといわれています。
後戻りを防止するために、矯正治療後は保定装置とよばれる器具を一定期間装着しなければなりません。保定装置を自己判断で中止すると、後戻りが起きることがあるので注意しましょう。
インビザライン治療のメリットは、以下のとおりです。
インビザライン治療は透明なマウスピースを使用するため、矯正器具が目立ちません。特に、人前で話す機会が多い場合、マウスピースを外すこともできるため、より自然な印象を保つことが可能です。
ワイヤー矯正は、歯の表面に金属を取り付けてワイヤーを装着するのが一般的ですが、インビザライン治療は、取り外し可能な透明なマウスピースを使用して歯を矯正します。マウスピースを外して食事や歯磨きを行えるため、矯正治療中もストレスが少ないとされています。
矯正治療では歯に力を加えるため、痛みが生じることが多いです。インビザライン治療は歯にかかる力が小さいため、矯正中の痛みが比較的少ないといわれています。
インビザライン治療で使用するマウスピースは、ポリウレタンとよばれる素材でできています。金属を使用していないため、金属アレルギーがある人も安心して治療を行えるでしょう。
インビザライン治療では、装着するマウスピースが複数枚渡されます。一定期間マウスピースを装着したあと、ご自身で新しいマウスピースに交換します。そのため、通院回数は1〜3か月に1回と比較的少ないです。
インビザライン治療が向かない人の特徴は、以下のとおりです。
インビザライン治療の治療効果は、マウスピースの装着時間に依存します。装着時間が短いと歯が計画どおりに動かず、治療が長引きます。
マウスピースを装着しない期間が続くと歯並びが変化し、マウスピースを装着できなくなるでしょう。装着できなくなった場合は、マウスピースを再作成しなければなりません。
インビザラインは、決められた期間マウスピースを装着したあと、担当の歯科医師に指定された順番でマウスピースを交換します。指定された期間や順番を守ることができないと、矯正治療が計画どおりに進みません。
インビザライン治療中は同じマウスピースを1週間ほど使用します。そのため、毎食後にマウスピースを清掃する必要があります。清掃を怠ると、カビやにおいの原因になるでしょう。
また、食後はマウスピースを装着する前に、歯磨きを行う必要があります。歯に食べ物が付着した状態でマウスピースを装着すると、虫歯や歯周病の原因になるからです。
インビザライン治療中に虫歯や歯周病になると、治療を優先するために矯正を中断することが多いです。治療期間が長くなり、マウスピースの再作成が必要なケースがあります。
今回は、インビザライン治療のメリットやデメリットなどを解説しました。
インビザラインのメリットは、自由に取り外しができ、矯正治療を目立たずに行うことができることです。デメリットは、矯正治療の効果がご自身の自己管理に大きく依存することが挙げられます。そのため、インビザラインの装着時間や装着期間を守ることや、定期的な清掃を行うことが難しいと感じる方は、インビザライン治療が向いていない可能性があります。インビザライン治療を希望される方は、担当の歯科医師としっかり相談しましょう。
インビザライン治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
周囲に気づかれにくい矯正方法に「舌側矯正」があります。
しかし、なかには「舌側矯正はどのような治療なのか」「舌側矯正は費用が高額のため、なかなか踏み切れない」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、舌側矯正の概要とメリットやデメリット、舌側矯正が高額となる理由や治療費を安くする方法などを解説します。舌側矯正に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
歯列矯正は、大きくワイヤー矯正とマウスピース矯正の2種類に分類されます。さらに、ワイヤー矯正は、表側矯正・舌側矯正・ハーフリンガル矯正の3種類に分けられます。
舌側矯正はワイヤー矯正のひとつで、歯の舌側(裏側)に矯正装置を装着して行う治療法です。表側矯正のデメリットである目立ちやすさを解消できる審美性の高い矯正法で、昨今注目されています。審美性の高さでいうとマウスピース矯正があげられますが、マウスピース矯正は、ワイヤー矯正と比較して矯正力が弱いため、治療期間が長くなる傾向があります。
一方、舌側矯正は、審美性を保ちながらワイヤー矯正のメリットである強い矯正力があるため、マウスピース矯正と比較して治療期間が短く済むケースが多いです。舌側矯正は、表側矯正とマウスピース矯正のデメリットをカバーできる治療法ですが、費用が高額となる傾向があります。
歯列矯正の治療法を選択する際は、それぞれのメリットやデメリットを理解し、比較したうえでご自身に合う方法を選択するのがよいでしょう。矯正治療は、治療期間が長期となるため、後悔しない方法を選択することが大切です。
以下、舌側矯正のメリット・デメリットをご紹介します。
舌側矯正の4つのメリットは、以下のとおりです。
以下、それぞれ解説します。
舌側矯正の特徴として、審美性の高さがあげられます。舌側矯正は、矯正装置を歯の内側に装着するため見た目に影響がありません。
表側矯正の場合、歯の表面側に装置を装着するため、審美性が大きく損なわれます。また、マウスピース矯正も、アタッチメントとよばれる突起を歯の表面に接着する場合があり、アタッチメントが目立つと感じる方も少なくありません。
一方、舌側矯正は、のぞきこんだりしない限り、装置が見えることはほとんどないでしょう。人前に出る機会の多い接客業や営業の方、矯正していることを周囲に気づかれたくない方にとって、矯正装置が目立たない点は大きなメリットとなるでしょう。
ワイヤー矯正は強い矯正力があるため、大きな歯の乱れなど、あらゆる症例に対応できます。
表側矯正と比較すると対応できる症例は劣りますが、マウスピース矯正で難しいといわれた症例でも、舌側矯正なら対応できる場合があります。舌側矯正の実績が豊富な歯科医師であれば、ほとんどの症例に対応できるでしょう。
歯の表面が虫歯菌の出す酸によって溶けてしまうと虫歯になります。歯の表面にプラークが多く残ると、虫歯菌の量も増えるため、虫歯のリスクが高くなるでしょう。
一方、唾液には、歯の表面を修復する再石灰化作用や虫歯菌の出す酸を中和させる効果があります。矯正治療中は装置が歯の表面に付くため、磨き残しがでやすくなり、虫歯リスクが高くなる傾向にあります。
しかし、歯の裏側は多くの唾液に触れているため、表側矯正と比較して舌側矯正は虫歯になりにくいといえるでしょう。
歯列矯正しながらホワイトニングも行い、白い歯と美しい歯並びを同時に手に入れたいと考える方は少なくありません。舌側矯正であれば、矯正治療を行いながらホワイトニングが可能です。
注意点として、舌側矯正中にホワイトニングを行う場合は、歯科医院で行うオフィスホワイトニングのみ受けることができます。ご自宅で行うホームホワイトニングは、マウスピースを使用するため行うことができません。ホームホワイトニングを検討している方は、矯正治療後にホワイトニングするようにしましょう。
舌側矯正には多くのメリットがありますがデメリットもあります。舌側矯正の4つのデメリットは、以下のとおりです。
以下、それぞれ解説します。
舌側矯正は、高い技術力が必要となるため、対応できる歯科医師が少ないのが現状です。近所の歯科医院では取り扱っている可能性が低いため、取り扱いのある歯科医院をご自身で探す必要があります。
歯列矯正は治療期間も長期にわたるため、通院のしやすさなども考慮したうえで、舌側矯正にするか考える必要があるでしょう。
歯列矯正は保険適用外の自由診療が一般的であるため、費用は高額といえます。なかでも舌側矯正は、一人ひとりの歯の形状に合わせてオーダーメイドで矯正装置が作られます。そのため、既製品で行う表側矯正と比較して費用が高額となる場合が多いです。
舌側矯正は高度な技術も必要となるため、トータルで表側矯正の1.5〜2倍ほどの費用がかかるでしょう。
舌側矯正は舌側に大きな装置が入るため、滑舌に支障が出やすいデメリットがあります。舌の動きが制限されるため、装置に慣れるまでの間は発音しにくい音がある場合が多いです。
また、装置が舌にあたる刺激で舌に口内炎ができるリスクもあります。通常、1か月ほどで舌が装置に慣れるため、発音や口内炎などのトラブルは解消されるでしょう。
ワイヤー矯正は、マウスピース矯正と異なり矯正装置を外すことができません。そのため、食後に食べかすや汚れが残りやすい環境となりやすいです。
舌側矯正は直視しにくいため、表側矯正と比較してブラッシングしにくく、工夫が必要といえます。歯間ブラシやワンタフトブラシなど、補助清掃用具を積極的に利用してブラッシングしましょう。
舌側矯正にかかる費用はどれくらいなのか気になっている方も多いでしょう。以下、舌側矯正とほかの矯正法の費用相場をまとめます。
<種類別 矯正装置の費用相場>
矯正方法 | 費用相場 |
---|---|
表側矯正 | 50〜100万円 |
舌側矯正 | 100〜150万円 |
ハーフリンガル矯正 | 80〜120万円 |
マウスピース矯正 | 30〜120万円 |
舌側矯正は100〜150万円と、ほかの治療法と比較して費用相場は高額です。歯科医院によって治療費は異なるため、複数の歯科医院を受診し、納得のいく歯科医院で治療を受けましょう。
舌側矯正がほかの矯正法と比較して高額となるのには理由があります。舌側矯正の費用が高額となる3つの理由は、以下のとおりです。
以下、それぞれ解説します。
先述したとおり、舌側矯正は専門性が高く、技術力も必要な治療法です。歯の裏側に装置を取り付けるため、装置同士の距離が近く、裏側で目視しにくい部分でもあります。
定期的に行う調整も、装置同士が密接しているため繊細な作業といえます。そのため、歯科医師は高い技術力と経験が必要です。ほかの治療法と比較して専門性の高い治療を受けるため、治療費が高額となるのです。
舌側矯正は、ほかの矯正方法と比較して処置時間が長くなります。治療開始時は、オーダーメイドの装置を歯の裏側にひとつずつ装着する必要があり、厳密に装着しなくてはいけません。
また、装置が裏側にあるため、定期的なワイヤー調整の際やトラブルで装置が脱離した際も、表側矯正と比較して処置に時間がかかるでしょう。処置時間が長くなるほど、歯科医師が診れる患者さまの数が少なくなるため、その分治療費が高額となるのです。
舌側矯正は、表側矯正と異なり既製の装置を使用できません。歯型を採取して一人ひとりの歯の形に合わせたオーダーメイドの矯正装置を作製します。オーダーメイドで装置を作製する必要があるため、治療費が高額となるのです。
舌側矯正の費用を少しでもおさえられないかと考えている方も少なくないでしょう。舌側矯正の費用を安くする2つの方法は、以下のとおりです。
以下、それぞれ解説します。
歯列矯正は、保険適用外の自由診療が一般的です。そのため、料金形態は歯科医院によって異なります。
治療費をまとめて支払うトータルフィー制度を設けている歯科医院でない場合、ワイヤー調整やトラブルが起きた際の治療費は、その都度支払わなくてはいけません。そのため、歯科医師の指示を守らず治療計画どおりに歯が動かないと、治療期間が長くなり、結果的に治療費が高くなるのです。
また、虫歯や歯周病などに罹患すると、矯正治療を一時中断して治療を行う必要があります。日頃から口腔ケアをしっかり行うなど、治療期間が長引かないように努力することが大切です。
医療費控除は、1年間に支払った医療費が10万円以上の場合、申請を行えば納めた所得税の一部が戻ってくる制度です。矯正治療も医療費控除の対象となりますが、条件があるので注意しましょう。
大人の場合、歯並びや噛み合わせが原因で食事や発音などに支障が生じ、歯列矯正による機能の回復が必要と診断された場合が医療費控除の対象となります。審美目的の場合は、医療費控除の対象となりません。ご自身が医療費控除の対象となるのか気になる方は、歯科医師に相談するとよいでしょう。
舌側矯正は、ワイヤー矯正のひとつで、歯の裏側に矯正装置をつけて歯並びを整えていく治療法です。歯の裏側に装置が付くため、目立ちにくく審美性が高い特徴があります。
しかし、歯科医師の高い技術力が求められ、オーダーメイドで装置を作製する必要があるため、治療費は高額となる傾向にあります。
舌側矯正の治療費を少しでもおさえるためには、歯科医師の指示に従い治療期間が長引かないようにしましょう。また、症例によっては医療費控除の対象となるため、ご自身が対象か気になる方は、歯科医師に相談するとよいでしょう。
舌側矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
「インビザラインを始めたいけれど、どのくらいの治療費が必要なんだろう」「金銭面の不安を軽減するために、保険や医療費控除の対象になるか知りたい」などと悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
結論として、インビザラインは保険が適用されないため、10割を自費で支払う必要があります。
しかし、症例によっては医療費控除の対象となるため、制度を活用し、負担を軽減しながら治療が可能です。また、インビザラインには「目立たない」「痛みが少ない」などのワイヤー矯正にはないメリットがあります。
この記事では、インビザラインの値段、医療費控除やメリット・デメリットなどについても解説しています。インビザライン治療を前向きに検討するために、ぜひ最後までお読みください。
インビザラインとは、マウスピース型の矯正方法のひとつです。1999年に治療が提供されて以降、100か国以上で利用され、1,400万人を超える方がインビザラインで治療しています。
インビザラインは、マウスピースを1日20〜22時間以上装着する必要がありますが、透明で目立ちにくく、自分で取り外しできるのが特徴です。1〜2週間ごとにマウスピースを交換し、少しずつ歯並びを整えていきます。こどもから大人まで、あらゆる年齢に対応可能な治療法です。
インビザラインには、以下の4つのメリットがあります。
以下にひとつずつ解説していきます。
インビザラインは、厚さが約0.5mmの薄いマウスピースです。色も透明なため、装着時にほとんど目立ちません。
ワイヤー矯正の金属製のブラケットとワイヤーの見た目が気になる方にとっても、治療のハードルが低いのがメリットです。
インビザラインは、自分で取り外しができるため、簡単にお手入れができるメリットがあります。ワイヤーや装置がないため歯垢などの汚れがたまりにくく、お手入れのストレスが軽減できます。
インビザラインは、マウスピースを外したあとに、歯ブラシなどを使い優しくブラッシングし、水洗いをしましょう。専用の洗浄剤を用いるとスッキリと汚れを落とせます。
インビザラインは、ワイヤー矯正に比べて痛みが少ないのが特徴です。
ワイヤー矯正は歯全体をワイヤーで繋ぎ、全体を一気に動かすため、痛みが生じやすい傾向があります。インビザラインは、少しずつ段階的に歯を動かしていくため、痛みが分散し軽減されます。ワイヤー矯正のように鎮痛剤が必要なほどの痛みは生じない場合が多いでしょう。
インビザラインでは、治療開始から完了までの歯の動きを3Dシミュレーションで確認できます。
歯並びの完成予想図を3D画像で視覚的に確認できるため、治療のイメージを歯科医師と共有することが可能です。イメージのすり合わせを行い、納得してからマウスピース作成に進めるため、矯正治療に対する不安を軽減できます。
インビザラインには、以下の2つのデメリットがあります。
以下にひとつずつ解説していきます。
医療技術の進歩により適応症例が増えたインビザラインですが、治療対象外となる歯並びもあります。
インビザラインは、歯を大きく動かしたり並行移動したりする動きが苦手なため、ガタガタした歯並びである叢生や出っ歯、受け口などの症状が重度の場合は治療が難しいのです。これらの歯並びは抜歯が必要な場合が多く、歯の移動距離が長くなるため、インビザラインでの治療が困難といえます。
また、進行した歯周病では歯を支える骨が溶けている場合があるため、治療の対象外です。
インプラント治療をしている場合についても、顎の骨に土台となるネジを埋め込んでいるため、歯を動かすことができず、インビザラインでは治療できません。
インビザラインは、装置を自分で取り外しできるため、こまめな自己管理が必要です。
インビザラインは、マウスピースを1日20〜22時間装着し、1〜2週間ごとに新しいマウスピースに交換する必要があります。食事の前にマウスピースを取り外し、食後に忘れずに装着しましょう。マウスピースの装着や交換を忘れると歯が計画通りに動かなくなるため、治療期間が長くなります。
また、マウスピースの洗浄を怠ると、虫歯や歯周病になり、矯正治療を中断するリスクがあります。マウスピースを取り外した際は、必ず歯ブラシなどを使って洗浄しましょう。自己管理がおろそかになると治療が計画通りに進まず、想定外の時間とお金がかかるため、こまめな自己管理を心がけてください。
インビザラインに必要な値段の目安は、以下のとおりです。
以下では、それぞれのプロセスにかかる値段について詳しく解説していきます。
インビザラインの初診料の相場は、0〜5,000円程度です。
初診では、矯正開始前に歯科医師が歯並びの状態をチェックし、インビザラインで治療可能かを判断します。そのうえでインビザライン治療の進め方や、おおよその治療期間、費用の見立て、メリット・デメリットなどについて説明があります。
初診はカウンセリングとして、治療に対する不安や疑問を解消する場でもあるため、歯科医師や歯科衛生士に聞きたいことをまとめておきましょう。実際に歯科医院を受診すると、歯科医院の雰囲気などを知ることもできます。
矯正治療は年単位での通院が必要なため、自分が納得し、安心して通える歯科医院を選びましょう。
初診後の精密検査の相場は、10,000〜50,000円です。
精密検査では、歯型を採取したり、口腔内をスキャンしたりします。これらの検査結果と診察での見立て、カウンセリング内容をもとに、具体的な治療方針が決定されていきます。インビザラインでは、CTスキャンで歯型を採取し、現在から治療終了までの歯並びのシミュレーションが可能です。
自分が理想とする歯並びを歯科医師と共有し、安心して治療に臨めることは、インビザラインのメリットといえるでしょう。
虫歯や歯周病の進行度により異なりますが、治療費用の目安はおおよそ数千円程度です。
初診や精密検査で虫歯や歯周病が発見された場合は、矯正治療を始める前に優先的に治療し、口腔内の環境を整えます。矯正治療による抜歯は保険が適用されないため、自費診療で1本5,000~10,000円程度必要になるでしょう。
マウスピースの作成にかかる値段の相場は、600,000~1,000,000円です。
歯科医院や症例によって、マウスピースの値段や作成する枚数が異なるため、矯正開始前に予算と合うかを確認しておきましょう。破損や紛失などのトラブル時などには、追加費用が必要な場合があるため、追加費用の有無についても確認しておくと安心です。
治療中の診察ごとにかかる値段の相場は、3,000~10,000円程度です。
診察費用や支払い方法も歯科医院によって異なり、診察ごとに支払う場合と治療開始時にまとめて支払う場合があります。矯正治療は長期的な通院が必要なため、診察費用が高額だと通院が負担になってしまうため、忘れずに事前に確認しておきましょう。
インビザラインでは、1~2か月に一度の通院が必要です。通院時に歯科医師の診察を受け、歯の動き方やアタッチメントの不具合の有無などを確認し、治療が順調に進んでいるか判断する必要があります。診察時には歯科衛生士が口腔内の状態を確認し、クリーニングをします。ふだんの歯磨きでは落としきれない歯石などを除去し、虫歯や歯周病を予防しながら、引き続き矯正治療を進めていきましょう。
リテーナー作成に必要な値段は、10,000~60,000円程度です。
矯正治療完了後には、リテーナーといわれる保定装置を装着する必要があります。インビザライン矯正により整った歯並びが、矯正前の状態に後戻りするのを防ぐためです。
リテーナーの破損・紛失時には追加費用が必要な場合があるため、取り外したときは必ずケースに入れて保管するよう心がけましょう。
保定期間中の診察に必要な値段は、3,000~5,000円程度です。
保定期間は個人差がありますが、一般的には矯正治療の期間と同程度が必要とされています。例として、2年間の矯正治療を行った方は、2年程度の保定期間が必要とされています。保定期間中は3か月~半年に一度程度の通院をして、後戻りなどの不具合がないか歯科医師に確認してもらいましょう。
ワイヤー矯正は、顎変形症などの一部の病気治療を目的としている場合は保険が適用されます。
しかし、インビザラインは、いかなる症例でも保険は適用されません。インビザラインは、定められた保険適用の条件を満たしていないため、保険適用として算定できないのです。歯科医院によっては、治療費の分割支払いに対応している場合もあるため、自分に合った支払方法で治療を開始しましょう。
インビザラインは、症例によっては医療費控除の対象になります。対象となるのは、矯正が審美目的ではなく、噛み合わせなどの歯の機能の改善を目的としている場合です。自分では気づいていなくても、歯科医師が噛み合わせに問題があると判断している場合もあるため、まずは歯科医師に相談してみましょう。
医療費控除の対象となる費用は、インビザラインの検査費や抜歯・虫歯の治療費、矯正治療費、通院時の交通費(公共交通機関のみ)などです。確定申告時に領収書が必要な場合があるため、領収書は必ず保管しておいてください。
今回は、インビザラインの値段について解説しました。
インビザラインは審美性が高く、取り外しができて衛生的なため、ワイヤー矯正よりも治療への心理的ハードルが下がりやすいでしょう。保険は適用されませんが、医療費控除などの制度を活用すると、経済的な負担を軽減ができます。制度を上手に活用し、自己管理を徹底しながら、インビザラインできれいな歯並びを目指しましょう。
インビザラインを検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
ワイヤー矯正は、従来からある矯正方法で幅広い症例に対応可能です。
しかし「ワイヤー矯正は痛い」という声を聞いて、不安に思う方もいるでしょう。ワイヤー矯正はさまざまな原因で痛みを生じることがありますが、対処法を知ることで安心して治療を進められます。
今回は、ワイヤー矯正による痛みの原因や対処法を詳しくご紹介します。これからワイヤー矯正を受ける方やワイヤー矯正を検討している方はぜひ参考にしてください。
ワイヤー矯正とは、歯にブラケットとよばれる装置をつけて、装置にワイヤーを通すことで歯を動かす矯正方法です。
従来からある矯正方法なので豊富な治療実績や研究があり、幅広い症例に対応できます。ワイヤー矯正は歯を動かす力が強く、細かい調整も可能なため、一般的に難しいといわれる症例にも対応が可能です。
ワイヤー矯正は、装置を取り付ける場所によって、表側矯正、裏側矯正、ハーフリンガル矯正の大きく3つの種類に分かれます。
歯列の表側に装置をつける方法です。ほぼすべての歯並びに適応でき、ワイヤー矯正のなかでもっとも費用を安く抑えられます。装置が目立ちやすいことがデメリットですが、近年では透明や白の目立ちにくい装置も普及しています。
歯の裏側に装置を取り付ける方法です。装置がほとんど見えないため、矯正中の見た目が気になる方に人気があります。
しかし、裏側矯正は歯科医師の専門的な知識と高い技術を要するため、治療できる歯科医院が限られています。また、表側矯正に比べると治療可能な歯並びが限られているので注意が必要です。治療に高い技術が必要な分、表側矯正に比べて費用が高い傾向にあります。
目立つ上の歯は裏側に、目立ちにくい下の歯は表側に装置をつける方法です。下の歯を表側矯正にすることで、裏側矯正よりも費用を抑えられます。また、装置による口元の膨らみや話しにくさも軽減できるでしょう。
ワイヤー矯正には多くのメリットがある一方で、デメリットも存在します。
ワイヤー矯正のメリットは以下のとおりです。
ワイヤー矯正のデメリットは、以下のとおりです。
ワイヤー矯正は、歯を支える骨の吸収と再生の繰り返しを利用して歯を動かします。
歯の根は、歯槽骨という顎の骨によって支えられています。装置に通したワイヤーによって歯に力が加わると、進行方向の歯槽骨が溶けて、反対側では骨が作られるのです。ワイヤー矯正では、歯は1か月におよそ1mm動くとされています。
矯正で歯に力を加え続けることで骨の吸収と再生が繰り返されて、歯が移動していきます。矯正中や矯正直後は、歯の周囲組織が安定しておらず歯が動きやすい状態なので、歯がもとの位置に戻る後戻りを起こしやすいです。後戻りを起こさないために、矯正後は保定する期間が必要になります。
ワイヤー矯正で感じる痛みの種類は、以下のとおりです。
歯が移動するときに痛みを感じる場合があります。
矯正治療では、歯の周りの骨の吸収と再生を利用して歯を移動させることを上述しました。骨が吸収されるとき、歯の根の周りは炎症反応を起こすため痛みが生じます。特に治療の初期は痛みを感じやすいです。ワイヤー交換後に強い痛みを感じる方もいます。
治療が進むと痛みは軽減し、ワイヤー交換後も違和感がある程度になる方が多いです。
ブラケットやワイヤーによって、口の中の粘膜や舌が傷ついたり、口内炎になり痛みが生じたりすることがあります。特に、治療を始めたばかりの頃は口の中に装置があることに慣れず、舌や粘膜が装置に擦れやすいです。歯が動くことでワイヤーが後方に飛び出し、頬に刺さることもあるでしょう。
装置に慣れると無意識に舌や粘膜が装置を避けるようになり、傷や口内炎ができる頻度が減るでしょう。
矯正中に歯の根で炎症が起きていると、噛むことで痛みが生じる場合があります。特に、ワイヤー交換後は歯が動いて敏感な状態なので、痛みを感じやすいです。
矯正中の清掃が不十分なことから、歯周病になって歯茎に痛みが出る場合があります。
ワイヤー矯正中は常に装置が歯についているため、歯磨きなどのケアがしにくい状態です。複雑な装置の間に食べ物が挟まりやすく、口の中が不潔になりやすいのです。特に、歯と歯茎の間に汚れが溜まると歯茎が炎症を起こし、痛みを生じるリスクがあります。
歯が動くことで生じる痛みは、調整後2~3日がピークで1週間ほどで落ち着くケースが多いです。歯の動きに伴う痛みは治療の初期ほど感じやすく、後半になるほど感じにくいとされています。
また、矯正器具が粘膜に当たることで生じる痛みも徐々に減ることが多いです。装置が口内にあることに慣れ、舌が自然に装置を避けるようになったり、歯並びが整うことで粘膜に当たりにくくなったりすることが理由と考えられます。
ワイヤー矯正によって痛みを感じる際の対処法は、以下のとおりです。
歯の移動に伴う痛みがある場合は、痛み止めを服用することが効果的です。使用の際は歯科医師に相談し、用法・容量を守りましょう。
装置が粘膜に当たる場合は、装置を調整してもらえないか歯科医院に相談しましょう。ワイヤーが刺さる場合は切る、位置を調整するなどを行うことで、痛みが改善する可能性があります。
ただし、治療計画や装置の状態によっては調整が難しい場合もあるため、必ず調整できるとは限りません。また、気になるからと自分で装置を調整するのは避けましょう。想定外に歯が動いてしまったり怪我をしたりする原因になります。
装置が粘膜に当たる場合は、矯正用ワックスで装置を覆うことも検討してください。矯正用ワックスは、歯科医院で使い方を詳しく教えてもらって使用しましょう。
ワイヤー交換後は歯が痛みに敏感になっているので、なるべく硬いものを避けて、柔らかいものや一口サイズのものを食べましょう。
ただし、栄養バランスの取れていない食事は歯の移動を遅らせる可能性があります。痛みが出にくく、バランスのよい食事を心がけてください。
矯正中は、歯ブラシ以外の口腔ケア用品も併用して口の中をきれいに保ちましょう。ワイヤー矯正の装置は複雑な形をしており、細かいすき間が多くあります。タフトブラシや歯間ブラシなどを併用して、細かいすき間の汚れも落としましょう。
ワイヤー矯正は、歯に力をかけて動かすため痛みを感じます。装置が口内を傷つけることで痛みが生じることもあるでしょう。食べ物を噛んだときに痛みを感じる方や、矯正装置があることで歯磨きが十分にできず、歯周病を発症することで痛みを感じる方もいます。痛みを感じた場合は、今回ご紹介した対処法を試してください。
ワイヤー矯正は、特に治療の初期段階で痛みが出やすいです。治療が進むと違和感がある程度になる方が多いので、不安に思わずに治療に臨みましょう。ワイヤー矯正は歯が動くスピードが速く、幅広い症例にも対応できるメリットの多い治療です。ワイヤー矯正の痛みを完全になくすことは難しいですが、対処法はあるので安心してください。
矯正方法はそれぞれにメリットとデメリットがあります。事前に歯科医師とよく相談して、自分に適した治療方法を選択しましょう。
ワイヤー矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インビザラインを始めとした矯正治療では、治療前に親知らずの抜歯が必要となるケースがあります。「抜歯」と聞くとネガティブなイメージがあるので、できるだけ抜きたくないと考える方も多くいらっしゃると思います。
しかし、邪魔となる親知らずを放置することで、インビザライン矯正で整った歯並びが後戻りすることや噛み合わせに悪影響を与えることがあるかもしれません。
本記事では、インビザライン矯正で親知らずを抜くケースについて解説します。親知らずを抜くメリット・デメリット、抜かなくても済むケースについても解説しているので、インビザライン矯正を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
親知らずとは、20歳前後くらいに生えてくる、前から数えて8番目の歯のことです。大人になってから生えてくることから「親知らず」という名前がついています。親知らずの生え方については個人差があり、上下左右4本とも生えている方もいれば、1本しかない、中途半端に半分だけ頭を出している、1本も生えていない方など、さまざまです。
インビザライン矯正における親知らずの抜歯は、親知らずがどのように生えているかによって異なります。ほかの歯と同じようにまっすぐ生えていて、上下の歯がきれいに噛みあっている場合は抜歯しなくても問題ないことがほとんどです。
ただし、奥の方に生えている親知らずは磨きづらいため、7番目と親知らずの間が虫歯になりやすいので注意が必要です。
また、以下の生え方をしている親知らずは、抜歯が必要となる可能性が高くなります。
ただでさえ虫歯になりやすい親知らずが斜めや横向けに生えていると、虫歯や歯周病になるリスクが高いといえるでしょう。
親知らずが虫歯になっても抜歯すればよいですが、磨き残しができやすいことで、7番目の歯が虫歯になることや歯周ポケットが深くなることがあるかもしれません。また、親知らずが歯茎の中に埋まっているケースでは虫歯になることはありませんが、7番目の歯を圧迫して鈍痛がでたり顎の骨を溶かす原因になったりすることがあります。このように、ほかの歯の虫歯や歯周病の原因となるような生え方をしている親知らずは、抜歯するのが望ましいでしょう。
以下、インビザライン矯正で親知らずを抜くケースについて解説します。
親知らずがまっすぐに生えているものの、上下の歯がきれいに噛み合っていないケースは抜歯する必要があります。
インビザライン矯正は、歯並びだけでなく噛み合わせも整える治療法です。噛みあっていない親知らずは治療の悪影響となることが多いため、インビザラインで矯正治療を始める前に抜歯するのがよいでしょう。
斜めや横向きに生えているケースや横向きの親知らずが歯茎の中に埋まっているケースなどは、親知らずがまっすぐに生えていないことで、ほかの歯を圧迫することがあります。
親知らずを放置してインビザライン矯正を始めても、歯の動きが鈍くなってしまったり、あとで歯が動いてしまったりする可能性があるため、抜歯するのがよいでしょう。
親知らずによる痛みや腫れは、歯磨きが不十分であることや歯が圧迫されることによって起こります。痛みや腫れが出ている場合、薬や親知らずの周りをきれいにすることで一時的に痛みや腫れが治まりますが、何度も繰り返すことがほとんどです。
根本的な解決のためには、原因となる親知らずを抜いてしまうのがよいでしょう。インビザラインの矯正中に親知らずによる痛みや腫れが出た場合、インビザラインの治療を中断して対処することもあります。インビザライン矯正を始める前から痛みや腫れが出ているなら、インビザライン矯正をうまくすすめるためにも、治療する前に抜歯するのがよいでしょう。
親知らずは歯磨きがしづらいため、ほかの歯よりも虫歯になるリスクが高いです。
親知らずは器具が届きにくいため虫歯治療がしにくく、虫歯治療をしてもまた虫歯になる可能性が高いことから、親知らずが虫歯になっている場合は抜歯するのがよいでしょう。
次に、インビザライン矯正で親知らずを抜くメリット・デメリットについて解説します。
インビザライン矯正で親知らずを抜くメリットは、以下の3点です。
最も後ろにある親知らずを抜くことで、後方にスペースができ、効率的にインビザライン矯正をすすめられます。歯を後方に動かしやすいだけでなく、親知らずがほかの歯を押してしまうリスクもないため、インビザライン矯正後の噛み合わせや歯並びが変わる心配や後戻りする心配はありません。
また、磨き残しができづらいため、虫歯や歯周病の予防だけでなく、口臭の予防にも効果があるでしょう。
インビザライン矯正で親知らずを抜くデメリットは、以下の3点です。
親知らずの抜歯は、麻酔を伴う外科手術です。まっすぐに生えているケースは比較的簡単に抜けることが多いですが、斜めや横向けに生えているケースでは、身体的にも精神的にも負担がかかります。
特に、歯茎の中に埋まっているケースでは、歯茎を切る・歯の周りの骨を削る必要があることから、大がかりな処置が必要です。そのため、抜歯後1週間程度は、顔が大きく腫れることや痛むこともあるでしょう。痛みのピークは抜歯後2~3日で徐々に治まっていくことがほとんどです。症状が出ている間は、やわらかいものを食べる、飲酒しないなど、なるべく安静に過ごすのがよいでしょう。
また、親知らずの生えている場所によっては、顔の神経をつかさどる下歯槽管(かしそうかん)を傷つけてしまうことがあります。抜歯後に顔や舌にしびれが残るリスクがあるため、親知らずの生えている位置によっては一般の歯科医院での抜歯が難しく、総合病院を紹介されることがあります。より安全に抜歯するために、設備の整った総合病院で抜歯するのがよいでしょう。
次に、インビザライン矯正で親知らずを抜かずに済むケースを解説します。
インビザライン矯正をするにあたって、奥歯を後方に動かす必要がある場合、親知らずが矯正の悪影響となるので抜歯が必要です。
しかし、まっすぐに生えていて上下の歯が噛みあっている、親知らずが邪魔とならないケースでは抜歯しなくてもかまいません。
IPRとは、歯と歯の間を少しだけ削り、矯正のために必要なすき間を作る処置のことです。「歯を削る」と聞くと虫歯治療のイメージがあるかもしれませんが、IPRでは表層にあるエナメル質を研磨するようなイメージです。そのため、歯を削る量はわずかであり、歯がしみることや痛むことはないでしょう。
IPRは、インビザラインを始めとした矯正治療でよく行われる処置です。IPRで対応できるケースであれば親知らずを抜かなくてもかまいません。
親知らずの成長が不十分で根っこの部分ができていない場合は、抜歯せずに様子をみることがほとんどです。
根っこの部分ができていない場合は、抜歯せずにインビザライン矯正をすすめ、親知らずが成長したときに抜歯することになるでしょう。
インビザライン矯正で親知らずの抜歯が必要なケースは、親知らずがまっすぐに生えていないことで虫歯や歯周病の原因になっている場合やほかの歯を圧迫している場合です。まっすぐに生えているケースでも、上下の歯が噛みあっていないケースやインビザライン矯正の邪魔となるケースでも抜歯した方がよいでしょう。
親知らずを抜くことによって、効率的にインビザライン矯正をすすめられるだけでなく、ほかの歯が虫歯や歯周病になることを予防できるでしょう。親知らずの抜歯が必要となるかどうかは、歯科医師による診察や検査が必要です。
インビザライン矯正での親知らずの抜歯を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。