「お口のコンサルタント(当院の歯科医師)」による、生涯安心して健康な歯で暮らしていくためのマメ知識をご紹介いたします。
木更津きらら歯科では、インプラント治療において経験豊富な医師が在籍しております。日本口腔インプラント学会専門医、大学病院等でインプラント治療をはじめとする豊富な経験のある日本口腔外科学会専門医、日本口腔外科学会認定医、国際的なインプラント学会であるICOI(International Congress of Oral Implantologists)で認定された医師が、診療・施術にあたります。患者さまのお口の状態はおひとりおひとり異なります。当院で共有されている高度で常にアップデートされている知識と、豊富な経験は、患者さまにご安心いただき、自信をもって診療・治療にあたるための大きな強みとなっています。
木更津きらら歯科では、自院内で治療が可能な完全個室のオペ室を完備しています。いうまでもないことですが、衛生面、安全面、プライバシーに十分な配慮がされております。インプラント治療は、患者さまの身体と心にも負担のかかる外科手術を伴うものです。むし歯治療や定期検診でご来院いただいている、いつもの当院で対応させていただけることは、患者さまのご負担の軽減につながります。
大学病院で腫瘍などの異変や血管の情報を得るために行うコンピュータ断層撮影、CTスキャンをご存じの方は多いでしょう。その歯科版が歯科用CTです。顎の骨にチタン製の人工歯根を埋入するインプラント治療では、CTの精密な情報が不可欠です。歯科用CTでは、歯や顎の骨の厚みや骨密度、重なりあった血管、神経の位置までとらえ、3次元の立体画像でお口の中の状態を再現します。レントゲンだけでは確認できない歯の内部や位置関係も把握できるわけなんです。木更津きらら歯科では、撮影のために別途予約する必要はありません。必要な診断を迅速に行うことができます。
高精度手術用顕微鏡(マイクロスコープ)は眼科、心臓外科、脳外科などでは常識のように使われています。日本では2000年頃に歯科医療に導入され、歯科の診療・治療に革命的な変化を起こしたと言われていますが、導入している歯科クリニックはまだまだ多くありません。マイクロスコープは、肉眼や拡大鏡(ルーペ)を用いる場合と比較すると、患部を3倍から30倍程度にまで拡大し医師が目視で確認できる範囲が大きく広がります。インプラントを入れる位置を規定したり、歯肉の位置をコントロールするといった細かい作業を確実なものとし、適切なインプラント治療に貢献します。
木更津きらら歯科では、ノーベル・バイオケア社のソリューションを採用しています。スウェーデンに本社を置く同社は、世界で最多の実績をもつインプラント治療ソリューションを提供するメーカーです。ノーベル・バイオケア社のガイドソリューション、ガイディッドサージェリーによって、膨大な実績からつくられた標本を活用し、患者さまのお口の中や周囲の構造と人工歯などの状況を解析。それぞれの患者さまにふさわしい治療方法を導きだします。
インプラント治療とは、顎の骨にチタン製のねじ状の歯根を埋め込み、そのうえに人工歯を被せる治療法です。失った歯を補うため人工の歯を装着するわけです。第2の永久歯ともいわれ、患者さまがもともとお持ちだったご自身の歯に近い歯をとりもどすことができるのです。人工の歯根と顎の骨が結合され、天然の歯とほぼ同等の噛む力をとりもどすことができます。
失った歯を復元するには差し歯、ブリッジ、義歯(入れ歯)、インプラントといった方法が考えられますが、それぞれ、メリット・デメリットがあり、お口の状態によって選択肢がしぼられてゆきます。
残っている歯や根に人工歯を差し込む治療法です。歯の土台や根がしっかりしていればさし歯を装着することで歯の機能をある程度とりもどすことができます。
人工歯を支えるために、隣接する歯を削って土台とします。外科手術がないため患者さまのお体のご負担は少ないのですが、長い目で見ると土台となっている健康な歯に負担がかかってしまう点が心配です。歯や根そのものがない場合は、ブリッジは不可能です。
保険診療が可能で、とりはずして洗うというお手入れがわかりやすくお口の健康に関心をもっていただけるでしょう。しかしどうしても違和感や痛みが伴いがちな点は否めません。
こういった選択肢において、デメリットのほうが大きいと思われる場合には、インプラント治療を検討していただく価値があります。
インプラントは、骨と結合する特徴を持つ素材で作られた人工の歯根に、人工の歯を装着するというものです。自分の歯のようにしっかり噛むことができます。例えば「入れ歯」を使用する場合、どうしても違和感があり、食べ物が挟まってしまったりして噛む力がしっかり発揮できないというお悩みが起きてしまいます。インプラントはご自分の歯のように、噛むという強い力に耐えることができるのです。
入れ歯やさし歯、ブリッジを採用したとき、色味の不自然さや、口もとから入れ歯の金具が見えてしまうといったちょっとしたことから、少しづつ気持ちが暗くなってしまうということが起こるかもしれません。インプラントに使用する人工歯には、強度と美しさを兼ね備えたセラミックやジルコニアを採用します。口元から見える歯が自然な美しさをとりもどすことによって、おいしくいただき、朗らかな笑顔をとりもどすこともできるのです。
インプラントで補った歯は、ほかの歯に悪い影響を与えません。ブリッジや入れ歯の場合、隣の歯を削る必要があり、健康な歯に負担をかけてしまいます。インプラント治療は、欠損した1本の歯の部分だけ、独立した歯として治療することができるので、隣接する歯や口全体の歯並びに負担や悪影響を与えません。お口の中全体の歯列を少しでも健康に保つことを考えたとき、インプラントが最善の選択肢である場合があります。
歯の機能が十分に機能し、しっかり噛むことができるのは、食べることだけでなく脳にもよい影響があるのです。噛むことによって歯根膜の下にある血管が圧縮され、ポンプのように血液を脳に送り込みます。血液が送り込まれることで脳は刺激を受けるのです。認知症の専門医は、認知症予防としてよく噛むことを薦めています。失った歯をとりもどし、しっかり噛むことは、栄養摂取の面だけでなく、広い範囲でからだに影響を与えるのです。
デメリットについてもよく知る必要があります。インプラントは高度な外科手術を必要とするため、患者さまの全身の健康状態が考慮されなければなりません。妊娠中の方、服薬中の方はご相談ください。また抜歯や経過観察、インプラントが骨と結合するまでに2ヶ月~6か月ほど時間がかかることを考えると、保険診療の範囲で治療したときより通院回数も治療期間も長くなります。そして保険適用外のため、治療費がかさんでしまうということ。治療後のメインテナンスも必要です。おからだに人工的なパーツを装着するわけですから、簡単にというわけにはいきません。患者さまと医師が協力して乗り越えていきましょう。
顎が成長過程のうちに矯正治療を始めるにはよい点があります。正しい顎の成長をうながし、大人になってできあがった顎の形を変えようとするよりずっと負担が少なくて済みます。歯列が整えば、将来にわたって抜歯をしなければならなくなる可能性が低くなります。正しい咬み合わせが実現できていれば、食べること、よく噛むことがうまくできるようになり、全身の健康にもよい影響を与えます。矯正が必要なら早めに治療することがお子さまへの贈り物なんです。
子どもの歯並びは将来的な歯並びにも影響をおよぼします。また全身の健康にも関わってきます。乱れた歯並びを放置しておくことによる悪影響について知っていただきたいと思います。
矯正の検討が必要な歯並びについて詳しくは こちら
乱れた歯並びは歯ブラシの毛先が届きにくく、むし歯や歯周病にかかりやすくなるのです。子どものむし歯とあなどってはいけません。一度むし歯になった歯はもとにはもどりません。若いうちに自分の歯を失ったり、入れ歯やインプラントなど人工の歯の助けを借りなければならなくなる可能性があります。また進行すれば顎の骨を損なう歯周病も、子供だから無縁ということはないのです。
お口のまわりの筋肉や顎の発育がアンバランスだったり、歯の位置が異常だったすると、発音に支障をきたすことがあります。空気がもれたり、舌が正常な位置におさまらないといったことが起こる可能性があります。たくさんお話できないと、心にも影響が出てくるかもしれません。
歯並びは顎の骨や関節とつながっています。乱れた歯並びは顎の関節に負担がかかってしまいます。顎関節症は、顎の関節や顎を動かす筋肉が痛んで、大きく口を開けられなくなる症状を言います。
顎の関節に負担がかかる状態が慢性的に続くと、首の筋肉が緊張し、慢性的な肩こりや頭痛の原因となる場合があります。集中力を損ない、勉強などの生活にも悪い影響がでてきてしまいます。
人と違った歯並びはコンプレックスの原因になることがあります。自分の見た目にストレスを感じてしまうと、自分を表現することに消極的になってしまいかねません。
子どもの頃の歯並びは、将来の健康や心にも関係があります。ご心配なことがあったら、ぜひ医師に相談してください。
実はお子さまの歯並びの悪くなる原因は、もともとの先天的な問題のほかに、「癖・生活習慣」によるものが7割程度を占めています。子どもの歯列矯正には、癖を治し歯列を整える方法と、顎の発育を矯正する方法があります。
弱い力であっても歯に継続的に力がかかっていると、歯は動いていきます。頬杖や、舌で前歯を押したり、舌を突き出したり指しゃぶりいった癖が、歯を動かしていくのです。子どもの歯並びは大人より簡単に動いていきます。逆に、癖を改めれば歯並びが整うことも、大人よりは容易です。歯並びを悪くする癖を改善する方法が、口腔筋機能療法(MFT)です。
口腔筋機能療法(MFT)では、さまざまなトレーニングがあり、お子さまのお口の状態に応じてお口の体操のプログラムを作成します。1日2分ほどのトレーニングを毎日コツコツ続けてください。2年ほどで筋力が鍛えられ歯並びが整ってくることが多いようです。お子さまにも保護者の方にも根気のいる作業ですが、ごいっしょにがんばりましょう。歯科医院では月に1度ほど、15分ほどのトレーニングを行います。
歯並びの乱れの原因になりやすい癖をなおし、お口の周りの筋肉を整え、永久歯が生え並ぶ土台を作るサポートをするのが機能的マウスピース型矯正装置です。歯並びだけでなく、歯列の土台となる筋肉のバランスをバランスよく整えることが目的です。先天的な歯並びの特徴があっても、永久歯の生えるスペースをあけるなどの対処をしておくことで、きれいな歯並びへと導いていきます。口元が引き締まる、治療終了後の後戻りのリスクが低いことが特徴です。
機能的マウスピース矯正装置「プレオルソ」は症例にあわせたいくつかのタイプ、サイズがあり、あたためてフォームを調整します。日中の1時間と、就寝するときに装着します。学校ではつける必要はありません。およそ1年ごとに新しいマウスピースに交換します。
乳歯と永久歯が混在している時期の矯正は、将来の大人の歯並びの土台を整えることが目的です。歯の大きさに対して、顎の骨が小さくて歯並びが凸凹になっている場合には、土台分の発育を適切に導く床矯正(しょうきょうせい)を選択します。顎の発育を、永久歯の歯列が適切に並ぶように、段階的に歯列の幅を広げていいきます。顎の発育を導くために、マウスピースの幅を少しづつ広げていきます。
床矯正の装置は、とりはずすことができます。その特徴にはメリットもデメリットもあります。
装置をとりはずすことができるのが一番の特徴です。ブラケットやワイヤーをとりつける矯正方法より、歯みがきが容易でむし歯のリスクが低くなります。磨き残しがなく、むし歯にならないというのは、将来のことを考えても本当に重要なんですよ。また食事の際にとりはずせるので、食事のメニューが限定する必要がないのも、成長期のお子さまにとっては大切なことですね。
装置をとりはずせるという特徴は、デメリットの面もあります。頻繁に矯正装置を外していると、治療期間が長引くかもしれません。顎の成長にはお口のまわりの筋肉の癖・習慣が関係しています。そのため、治療が終了し、装置を取り外すと後戻りする可能性はあります。
床矯正は、永久歯と乳歯が混在している時期、前歯4本が永久歯に生えそろっている時期に始めることができます。一般的には、5~7歳までのお子さまに適しています。歯のすべてが永久歯へと生え変わっている時期には難しいかもしれません。お子さまの矯正にはメリットが多数ありますが、治療にとりかかれる時期が限定されるのです。前もって検討し、タイミングを計る必要があります。ぜひ早いうちに、医師にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インビザライン矯正は目立たず、取り外しもできるため多くの方に人気です。
しかし、インビザラインで歯茎が下がると聞いて治療をためらっている方も少なくありません。「インビザライン矯正をすると歯茎が下がるの?」「歯茎を下げないための対策はあるの?」と思う方もいるでしょう。
本記事では、インビザライン矯正で歯茎が下がる原因やリスク、下がったときの対策、下がらないための予防法について解説します。インビザライン矯正を希望している方や、実際に治療中の方は、ぜひ最後までお読みください。
インビザライン矯正をしていなくても、歯茎が下がることがあります。まずは、歯茎が下がる主な原因を4つ見ていきましょう。
歯周病が悪化すると、歯茎や歯を支えている歯槽骨などの歯周組織が破壊されて骨が溶けるので、歯茎が下がって見えます。
しかし、歯周病が進行している途中は、歯茎が腫れているので歯茎が下がっていることに気づかないことも多いです。歯周病の治療が進み症状が落ち着いてくると、歯茎の腫れがおさまって引き締まるため、歯茎が下がっていることに気づくでしょう。
間違った口腔ケアは、歯茎が下がる原因になります。
例えば、ブラッシングの力が強すぎると、歯茎が下がるリスクが高いでしょう。歯茎はとても繊細な組織なので、強い力で磨くと傷ついたり、潰瘍ができたりします。
食いしばりや歯ぎしりの癖があると、一部分の歯や歯茎、歯槽骨に負担がかかります。日常的に食いしばりや歯ぎしりをしている場合、過度の力がかかって歯茎が退縮します。
舌の横や頬の内側に、白っぽい跡や歯の跡がついている方は、食いしばりや歯ぎしりをしている可能性があるでしょう。また、歯の境目にある歯茎が白っぽくなったり盛り上がったりしている場合も、歯茎に負担がかかっていることが考えられます。
年齢の経過とともに、歯茎が下がる人が増加する傾向があります。30代から歯茎が下がる傾向が見られ、40代で歯茎が下がったと感じる方は少なくありません。
ある程度歯茎が下がるのは仕方がありませんが、ブラッシングの力が強かったり、食いしばりの癖があったり、歯周病を患っていたりすると、急激に歯肉が下がるリスクがあるでしょう。
「歯茎が下がったらどんな問題があるの?」と思う方もいるでしょう。歯茎が下がった状態を放置していると、いくつかのリスクがあります。
歯茎が下がったことに気づいた場合は、歯科医院で処置したほうが良いでしょう。本項目では、歯茎が下がるリスクについて解説します。
歯茎が下がると、審美性が低下します。健康的な歯や歯茎の場合、歯と歯茎のバランスが良く綺麗に見えます。また歯と歯茎の境目のラインが丸く、アーチを描いたような形をしています。
歯茎が下がると歯根(歯の根の部分)が出てくるため、歯が長くなったように見えるでしょう。また、歯と歯茎のアーチがなくなり、尖ったように見えることも少なくありません。
特に、1本の歯の歯茎だけが下がっていると、歯と歯茎のラインが整わず、審美性が低下したと感じるでしょう。
歯茎が下がると、知覚過敏のリスクが高くなります。知覚過敏とは、歯が水に触れたり、食べたり、歯磨きをしたりするときに痛みを感じる症状です。歯茎が下がったことで、歯根が露出したために起こります。
歯根は、本来なら歯茎や骨に埋まっているため、エナメル質とは異なり刺激に弱いです。少しの刺激に反応して痛みを感じます。
痛みがあると、食事やブラッシングの際にストレスを感じるでしょう。
歯茎が下がって歯根が露出した状態だと、虫歯になるリスクも高くなるでしょう。上記でも触れた通り、歯根はエナメル質と違い刺激に弱く柔らかいため、虫歯になりやすいのです。
また、歯が長くなって形が変わったり、知覚過敏でブラッシングができなかったりすると、プラークが付着したままになります。
インビザライン矯正だけでなく、矯正治療中に歯茎が下がる方もいます。矯正治療では歯槽骨にあえて負担をかけ、骨の吸収と再生を誘導しながら歯を動かします。
そのため、もともと歯茎が薄い方は特に、歯茎が下がる可能性があるのです。下の前歯の歯茎は特に薄いので、歯茎が下がりやすい部分だといえるでしょう。
とはいえ、矯正治療をする方全員の歯茎が下がるわけではありません。インビザライン矯正中に歯茎が下がらない方もいます。
上記の項目でも触れた通り、インビザライン矯正をするすべての人の歯茎が下がるわけではありません。インビザライン矯正に歯肉が対応できない場合のほかに、インビザラインの使い方や口腔ケアが原因となって歯茎が下がることがあります。
インビザライン矯正中に歯茎が下がる主な原因は、次の3つです。
マウスピースが合っていないのに無理やり使用し続けると、歯茎が下がる原因になります。インビザライン矯正は、1週間〜2週間に一度のペースでマウスピースを交換しながら治療を進めます。
インビザラインの交換は自己責任で行う必要がありますが、交換日を守らなかったり、順番を間違えて装着したりすると歯に負担がかかるでしょう。また、マウスピースが合わずに装置が歯茎に強くあたったり、矯正力が強すぎたりすると歯茎が下がる原因になります。
正しい矯正力で歯を動かすためには、歯科医師の指示を守って交換することが重要です。
インビザライン矯正中に正しい口腔ケアができていないと、歯周病になるリスクが高くなり歯茎が下がります。インビザライン矯正中の口腔ケアの方法は、矯正前とほぼ変わりません。
しかし、マウスピースを装着していることで唾液の抗菌作用や自浄作用が働かなくなります。そのため、歯周病になりやすいといえるでしょう。
ブラッシング圧に気をつけながら、正しく口腔ケアをすることが重要です。
指示通りにマウスピースを装着できていない場合、歯茎が下がりやすくなります。例えば、装着時間を守っていない、きちんと装着できていないなどが挙げられます。
この場合、治療計画通りに歯が動きません。正しく歯が動いていない状態で新しいマウスピースへ移行すると、歯茎や骨に大きな負荷がかかって歯茎が下がるのです。
インビザライン矯正中に歯茎が下がったと感じたときには、すぐに歯科医師へ相談しましょう。歯茎の状態をチェックし、歯茎が下がった原因を特定します。状況に合わせて、マウスピースの微調整、ブラッシング指導、歯周病の治療などの対処をします。
適切な処置をしないままインビザライン矯正を続けると、矯正計画が大幅に崩れるため危険です。また、歯周病の進行を無視して治療を進めると、歯を失うリスクもあるでしょう。
歯茎が大きく下がった場合は元に戻らないので、移植手術をして歯茎の形を整えるなどの方法で対応します。
「インビザライン矯正中に歯茎が下がらないために自分で注意できることはある?」と考える方も少なくないでしょう。本項目では、インビザライン矯正中に歯茎が下がるリスクを抑える対策について解説します。
矯正治療中は、調整日に忘れずに受診しましょう。歯の動き方やマウスピースを見て、治療計画を微調整します。
マウスピースの矯正力が強すぎたり、装置がきちんと合っていなかったりするようなトラブルがあった場合も、適切に対応してもらえます。大きな問題が起こるのを防ぎ、スムーズに治療を進められるでしょう。
マウスピースを正しく装着することも重要です。インビザライン矯正の場合、マウスピースを1日20時間以上装着しなければなりません。
また、奥歯から指で押しながら装着します。必要ならチューイーという道具を使って、しっかりと歯にフィットさせましょう。
正しく装着できているか不安な場合は、遠慮なく歯科医師や歯科衛生士に相談してください。正しい装着方法を身につけられるまで指導してくれます。
インビザライン矯正中も、正しい口腔ケアを欠かさずに行ってください。特に、ブラッシングの力には気をつけましょう。
歯ブラシの硬さはやわらかめ、もしくは普通を選び、鉛筆の持ち方で小さく動かしてください。グーの形で握るように歯ブラシを持って大きく動かすと、力が入りやすいため避けたほうが良いでしょう。
下の歯や奥歯の歯と歯茎の境目は、特にブラッシングが難しいです。タフトブラシを併用すると効果的でしょう。
歯並びや歯の形にあった口腔ケアの方法は、歯科衛生士から指導してもらえます。遠慮せずに何度でも確認してください。
今回は、インビザラインの矯正中に歯茎が下がる原因や対策について解説しました。インビザラインの矯正中は、あえて骨に圧力をかけて歯を移動させるため、歯茎にも負担がかかり下がることがあります。
歯磨きの力が強すぎたり、マウスピースを正しく装着していなかったりする場合も、歯茎に過剰な力がかかって下がるリスクが高いでしょう。
歯茎が下がるのを防ぐために、正しく口腔ケアをし、装置の装着方法を守ってください。また、受診日を守ることで、トラブルが起こった場合でも早急に発見して対処できます。
インビザライン矯正は自己管理をしながら進めていきますが、歯科医師も歯科衛生士も全力でサポートします。不安なことがあればお気軽に相談してください。
インビザラインを検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インプラントは見た目が自然で、しっかりケアを行うことで長く使用できることから、魅力的な治療法といえます。
インプラントを検討中の方のなかには「金属アレルギーだとインプラントは受けられないの?」という疑問をおもちの方がいるのではないでしょうか。
今回は、金属アレルギーでもインプラント治療は受けられるのか解説します。
金属アレルギーの方がインプラント治療を受けるときの注意点や、金属アレルギーの症状がでたときの対応策についても解説しますので、インプラント治療を検討しているけれど金属アレルギーが心配という方は、ぜひ参考にしてください。
まずはインプラントとはどのような治療法なのか確認しましょう。
インプラントとは、失った歯を補う治療法の一つです。インプラントは、大きく分けて以下の3つのパーツから成り立っています。
インプラントでは、まず歯茎を切開して顎の骨に歯の根っこの代わりとなるインプラント体を埋め込みます。その上にインプラント体と人工歯をつなぐ連結パーツであるアバットメントと天然の歯の代わりとなる人工歯を取り付けるという治療方法です。
インプラント体を顎の骨に埋め込むことで、歯の土台ができるので、天然の歯のようにしっかりと噛めるようになります。
金属アレルギーの方でもインプラント治療を受けられます。その理由は、インプラントに使用される金属のチタンは、アレルギーを起こしにくいといわれているためです。
チタンは生体親和性が高いため、体内で使用するペースメーカーや人工関節、体に触れるアクセサリーなどにも使用されています。
ただし、アレルギー反応が必ずしも起こらないというわけではありません。チタンアレルギーの方の場合にはアレルギーの症状が現れることがあります。また、チタンのほかに金属が混ざっているインプラントを入れることでアレルギーの症状が現れることもあるでしょう。
チタンがインプラントに使用される理由には、以下のようなものがあります。
それぞれ詳しく解説します。
チタンはほかの金属と比べて、アレルギーが起こりにくいといわれています。
一般的な金属は唾液や汗に触れることで成分が溶け出し、金属イオンになります。金属イオンが体内のタンパク質と結合し、体内でアレルゲンとなることでアレルギー反応を引き起こすというメカニズムです。
しかし、チタンは空気に触れると、酸化皮膜と呼ばれる膜を作り出すため、唾液などの体液に触れても、チタンの成分が流れることを防げます。そのため、チタンの純度が高ければ高いほどアレルギーを発症するリスクが低くなるのです。
チタンには、骨に結合しやすいという特徴もあります。
金属アレルギーを防ぐためには、そもそもインプラント体に金属を使用しなければいいのではないかと感じる方もいるかもしれません。
しかし、チタンは骨と結合しやすく、インプラントに適した素材といえるのです。骨と結合しにくい素材を使用すると、いずれ顎の骨からインプラントが抜け落ちることになりかねません。
インプラント体と顎の骨がしっかり結合して一体化することで、咀嚼した時にインプラントがグラグラすることなく、天然の歯のような噛み心地を再現できるのです。
インプラントによる金属アレルギーの症状には、以下のようなものがあります。
それぞれ詳しく解説します。
インプラントの金属が原因で起こるアレルギー反応として、口内や口周りの炎症があります。これを口腔扁平苔癬(こうくうへんぺいたいせん)と呼び、舌や歯茎、唇などの粘膜に白いレース状の腫れができることがあるのです。
食べ物を口にしたときにしみたり、痛みを伴ったりすることがあります。
金属アレルギーの症状が現れるのは、金属が触れた部分やその周辺だけとは限りません。口内に入れたインプラントの金属が少しずつ溶け出して体内に吸収され、金属から離れた部分にもアレルギー症状が現れることもあるのです。
代表的な病名には掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)が挙げられます。最初は水ぶくれのようなものができ、膿をもったブツブツとした膿疱に変化することが特徴です。
膿疱は治まったり、悪くなったりを繰り返すこともあるのでアレルギーを起こしていることになかなか気づかないケースもあります。特に、手のひらや足の裏に症状があらわれることが多く、かゆみを伴うこともあるでしょう。膝や脛に皮疹がでることもあります。
金属アレルギーの方がインプラント治療を受ける時は、以下の点に注意してください。
それぞれ詳しく解説します。
金属アレルギーの方は、インプラント治療を行う際のカウンセリングで必ず金属アレルギーであることを歯科医師に伝えてください。アレルギーが起こる可能性がある金属の使用を避けるためです。
アレルギー検査のためにはパッチテストを行うことが多いです。パッチテストをしてチタンに対するアレルギー反応があれば、入れ歯やブリッジなどといったほかの治療方法を検討する必要があるでしょう。
チタンに対するアレルギー反応が見られなければ、安心してインプラント治療を受けられます。
インプラント体だけではなく、人工歯を選ぶ際も金属アレルギーを起こしにくいものを選ぶようにしましょう。
インプラントの人工歯には、以下のような素材があります。
セラミックやジルコニア、ハイブリッドセラミックには金属が含まれていないので、金属アレルギーの方でも安心して使用できます。
ただし、メタルボンドの内側には金属が使用されています。また、金属の被せ物は全体的に金属でできています。そのため、強度は高いですが、金属アレルギーの方は避けたほうがよいでしょう。
このように、インプラント体だけでなく、人工歯部分の素材も考慮する必要があるのです。
金属アレルギーの方はチタンの純度の高いインプラントを選択するとよいでしょう。
インプラントのメーカーによってチタンの純度は異なり、純チタン製のインプラントと、ほかの金属を混ぜて作られたチタン合金のインプラントがあります。チタン以外の金属が多く含まれていると、その分アレルギー反応が出る可能性が高くなります。
歯科医院によって取り扱っているインプラントは異なるので、歯科医師に相談してなるべくチタンの純度の高いインプラントを選ぶのがいいでしょう。
インプラント治療後に金属アレルギーの症状があらわれたら、なるべく早く歯科医院を受診してください。アレルギーが起こっている原因を探り、対処する必要があるためです。
インプラントが原因でアレルギー症状が現れている場合には、原因となるインプラントを取り除かない限り、再びアレルギー反応を起こす恐れがあります。かゆみや痛みなどの症状がひどければ、薬を服用し症状を抑えながら、原因となるインプラントを取り除きます。
インプラントを除去した後は、金属を使用しない入れ歯やブリッジなどの治療法を検討します。
金属アレルギーの方でもインプラント治療は受けられます。インプラントにはアレルギー反応が起こりにくいチタンと呼ばれる金属が使用されているためです。
チタンは生体親和性が高く、人工関節などのほかの治療にも使われている素材ですが、それでもアレルギーが起こる可能性はゼロではありません。
金属アレルギーのある方は、インプラント治療前に必ずその旨を担当の歯科医師に伝えてください。
インプラント治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インビザライン矯正中に虫歯ができたら、どのように対処すれば良いのでしょうか。「治療をやめなければならないのでは?」「虫歯を放置するの?」など、不安に思う方が多いでしょう。
この記事では、インビザライン矯正中に虫歯ができる原因と、見つかった場合の対処法について詳しく解説します。
インビザライン矯正を始める前に虫歯がないかを確認し、もし虫歯が見つかった場合はその治療を先に行う必要があります。インビザライン矯正中に、虫歯を治療して歯の形が変わってしまうと、マウスピースがうまくフィットしなくなる可能性があるからです。
基本的に、虫歯がある場合はその治療を完了させてからインビザライン矯正を開始します。
では、インビザライン矯正中に虫歯ができた場合は、どのような対処が必要なのでしょうか。実際の対処法は、以下の3つです。
インビザライン矯正中に虫歯が見つかった場合、矯正が終わりに近づいているのであれば応急処置をして矯正治療を先に完了させることがあります。応急処置は、虫歯の進行を遅らせるための一時的な対策です。
応急処置だけでは虫歯は治らないため、インビザライン矯正が終わったらできるだけ早く本格的な虫歯治療を始めなければなりません。
虫歯が歯の形を大きく変えない小さなものであれば、インビザライン矯正を続けながら同時に治療することができます。虫歯治療の際はマウスピースを一時的に外さなければなりませんが、終わった後はマウスピースをすぐにまた装着してインビザライン矯正を進めます。
虫歯が見つかったからといって、インビザライン矯正のスケジュールが大きく狂うわけではないので安心してください。
インビザライン矯正をしている最中に虫歯が重症化した場合、矯正治療を中断してまずは虫歯の治療に集中することが重要です。特に、虫歯が悪化しているなど、緊急で抜歯が必要な場合にはインビザライン矯正を一旦中止することが一般的です。
インビザライン矯正を一時的に中断すると、歯並びが元に戻ってしまうかもしれません。矯正中の歯は不安定なので、マウスピースを装着していないと後戻りすることがあるのです。
しかし、虫歯が原因で歯を失うリスクを避けるためには、やむを得ないと言えるでしょう。
マウスピースを装着しているあいだは、そうでない場合と比べて虫歯になりやすいです。その理由について解説します。
インビザライン矯正では、マウスピースを1日に20~22時間以上つける必要があります。マウスピースはとても薄くわずか0.5mmですが、上下の歯に装着すると合計で1mmの厚みになります。
このため、マウスピースをつけていると唇が閉じにくくなり、口の中が乾燥することがあります。口内が乾燥すると、歯に付着した食べかすなどの汚れが留まり、通常の歯磨きだけでは落としきれなくなるのです。
インビザライン矯正中は、特に口腔ケアに注意し定期的にクリーニングに通うことが大切です。
インビザライン矯正で使うマウスピースは、いつでも取り外すことができます。
しかし、歯を動かすための小さなパーツであるアタッチメントは、歯にしっかりと接着されていて取り外しできません。アタッチメントは、マウスピースと歯を密着させるために使用されます。
アタッチメントの周辺は汚れが溜まりやすくなるため、注意しなければなりません。アタッチメントは小さな突起物のような形をしているため、食べかすやプラークが引っかかりやすく、歯磨きでしっかりと除去しなければ虫歯のリスクが高まります。
インビザライン矯正では、マウスピースを長時間装着します。そのため、口内の唾液の循環が悪くなります。
唾液は、口の中を清潔に保つ重要な役割を担っています。唾液には自浄作用と殺菌作用があり、これによって虫歯の発生を防ぎ、食べ物の残りかすなどの汚れを洗い流しているのです。
マウスピースを装着していると唾液の循環が悪くなり、これらの効果が十分に発揮されなくなります。
インビザライン矯正中に虫歯ができると、矯正治療を中断しなければならない可能性があります。矯正の中断は治療期間の延長にもつながるため、日常ケアをしっかり行い虫歯を予防することが大切です。
歯磨きをするとき、ただ歯ブラシを使うだけではなく、歯間ブラシとデンタルフロスを使用することもとても重要です。歯ブラシだけでは届かない歯と歯の間の汚れを効果的に取り除くことが可能です。
歯間ブラシは、歯に対して垂直に持ちゆっくりと汚れをかき出すように使います。デンタルフロスは歯と歯の間の狭いスペースに挿入し、歯の表面に沿って擦りつけてプラークや食べかすを取り除きます。
ただし、どちらの道具もどのように使うかがとても重要です。間違った使い方をしてしまうと、歯や歯茎を傷つけることもあるため注意が必要です。
歯間ブラシやデンタルフロスの正しい使用方法や適切なサイズの選び方については、歯科医院で相談するとよいでしょう。
虫歯は、私たちが食べた後に口内に残った食べかすが原因で、歯垢の中のバクテリアが酸を作り出すことから始まります。この酸が歯の表面のミネラルを溶かす現象を脱灰と言います。
脱灰が起きても、唾液が持つミネラルが歯の表面に戻ることで、虫歯の進行を防ぐことができます。これを再石灰化と言い、私たちの口の中では脱灰と再石灰化が常に繰り返されています。
脱灰が優位になると虫歯になりやすいので、再石灰化を促すフッ素の使用が有効でしょう。フッ素は歯磨き粉に含まれており、高濃度フッ素が配合されたものも販売されています。
ただし、6歳未満のこどもにはフッ素の濃度が1,000ppm以下の歯磨き剤を使うことが推奨されています。使用に不安がある場合は、歯科医院で相談すると良いでしょう。
インビザライン矯正中に特に気をつけたいのは、飲食時のマウスピースの取り扱いです。マウスピースを外さずにそのまま飲み物を飲む人も多いでしょう。
マウスピースを装着したままジュースなどの甘い飲料を飲むと、歯とマウスピースの間に飲み物が入り込み、歯が砂糖水に浸されるため虫歯を引き起こしやすくなります。水以外の飲み物を飲む際は、マウスピースを外す習慣をつけましょう。
インビザライン矯正中は、マウスピースが唾液の流れを妨げるため口の中が普段より乾燥しやすくなります。口が乾くと細菌が活発になり、虫歯のリスクが増えます。
マウスピースを装着している間は、こまめに水分を取ることが大切です。
ただし、水分補給をするときは、ジュースやスポーツドリンクなどの糖分が含まれている飲料は避けましょう。水や無糖のお茶を選んでください。先ほど説明したとおり、糖分を含む飲料は虫歯の原因となる砂糖を口内に残すため、虫歯を引き起こすことがあります。
マウスピースは、取り外した際に洗浄することが推奨されています。歯磨きで歯をきれいにしていても、マウスピースの溝に溜まった細菌が繁殖すると虫歯になるリスクが高まるからです。
洗うときは、指や手で優しくこするか、柔らかい歯ブラシで汚れを取り除きましょう。週に一度は専用の洗浄剤を使ってマウスピースをつけ置き洗いすることで、マウスピースをより清潔に保つことができます。
ただし、歯磨き粉はマウスピースに傷をつける可能性があるので使用しないでください。また、熱いお湯で洗うとマウスピースが変形する可能性があるため、水またはぬるま湯を使いましょう。
インビザライン矯正を始める前には、虫歯がないかを確認します。必要があれば治療を優先し、改善されてからインビザライン矯正を始めます。
また、矯正中に虫歯が見つかった場合は、状況に応じて応急処置や治療を行い、最悪の場合は矯正を中断することも考えられます。
インビザライン矯正中は、通常よりも虫歯になりやすい状況なので予防が非常に重要です。飲食時にはマウスピースを外し、流水で洗浄してから装着しましょう。
歯磨きの際は、歯間ブラシやデンタルフロスも併用してください。歯の隅々まで清掃することで、虫歯のリスクを減らすことができます。
口腔ケアの方法に不安がある場合は、歯科医院で相談してみてください。
インビザライン矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
お口のトラブルに対処するために、正確な検査はとても重要です。患者さまのお口の中は、歯の生え方、むし歯の治療痕、あごの骨の状態や神経や血管の走行など、おひとりおひとり異なります。またお口の中の問題は、治療後もきちんと管理しないと再発することもあります。似た症例といっても、トラブルの原因や、治療の進め方、リスク、注意して管理していかなければならない点も、個々の患者さまによって異なってくるわけなんです。
検査でわかることは、その患者さまのお口の中の特徴です。歯科医師は検査結果から治療をどのように進めていくかという作戦、治療計画を立て、患者さまと共有します。
正確な検査と診断に基づいた治療計画は、長期的に歯の健康を維持することにつながります。そのためにも、精密な検査はとても大切なんです。
では、お口の中の状態をあきらかにする検査にはどんな方法があるでしょうか。歯科でお口の状態を診断する方法として、レントゲンと歯科用CTがあります。矯正専門の精密なスキャナーなどもありますがここではレントゲンと歯科用CTについてご説明します。
デジタルレントゲンは2次元の平面画像で鮮明に歯や歯の根の状態を映し出すものです。レントゲンは一方向からの撮影となるため、重なっている部分を確認できないことがあります。症状によって、問題なくお口の状態が確認できるのならレントゲンを選択します。
歯科用CTはさまざまな角度からお口の中を撮影し、立体的に再現します。3次元の立体画像のため、歯や顎の骨の状態、血管、神経などの位置をとらえることができます。
お口の働きは、歯、神経、筋肉、骨や関節が複雑に作用して成り立っています。平面的な情報だけではなく、骨の厚みや骨密度まで確認することができ、レントゲンに比べて精密な検査、診断ができるようになります。レントゲンでは見えなかった歯の内部や位置関係も把握できるわけなんです。
CTとはComputed Tomography、コンピュータ断層撮影のこと。大学病院にある全身をスキャンする医科CTでは腫瘍などの異変や血管の情報といった詳細な体の中の情報を得ることができ、診断に貢献しています。
歯科用CTは、歯科医療用に改良され、歯科の領域の頭頸部に特化されたCTスキャナーです。歯や顎の周囲の骨や神経、血管などを立体的に撮影します。まだ一般の歯科クリニックで導入しているところは少ないのですが、木更津きらら歯科なら大学病院まで出向かなくても、必要に応じてその場でCTを行うことができます。
顎お口の中や頭頚部の、顎の骨や歯といった硬組織を立体的にとらえる三次元画像で診断できます。レントゲンでは重なって見えなかった部分や、顎の内部構造、鼻の空洞や骨の厚さ・密度まで手に取るようにわかるんです。
木更津きらら歯科では歯科用CTスキャナーを導入しています。いつものかかりつけ医にCTスキャナーがあるメリットを考えてみてください。大学病院や総合病院で予約して受けなければならなかった検査を、その場で必要に応じて行うことができるのです。医師の診断のスピードが格段に速くなり、迅速に治療計画のプランニングを行うことができます。治療にとりかかる時間を短縮でき、患者さまのご負担も軽くなります。
歯科用CTの撮影は、医科のCTと比べると短時間ですみます。歯科用CTによる被爆線量は、X線を照射する部位が口腔周囲に限られることからも、医科用CTの10分の1程度です。また、歯科用CTの場合は撮影の際に横たわる必要がありません。座ったまま、あるいは立った状態で撮影することができます。
当院の歯科用CTによる被ばく量は「0.006ミリシーベルト」程度。私たちが普段、生活をしていて自然に被ばくしている放射線の量と比較してみましょう。
普通に生活をしていても、自然界から受け取る放射線はあります。これはその地域によって大きく異なり、ブラジルのガラバリ市街地の「10.0ミリシーベルト」が自然放射線の多い地域として知られています。世界平均では2.4ミリシーベルト。東京とアメリカを飛行機で移動した際に受ける放射線量は0.19ミリシーベルトです。医科用CTによる「0.006ミリシーベルト」の被爆線量は、ごく少ないものだと言うことができます。
お口の中を立体的に写し取った画像をご覧いただくことは、患者様にご自身のお口の中の状態を正確に理解していただく手助けになります。治療のポイントとなる点はどこか、どこにリスクがあるのか、治療の目標となるところを医師と共有して治療にあたりましょう。
歯科用CTでは座ったまま、10秒ほどで撮影が可能です。医科用のCTスキャンのように横たわる必要はありません。
根管治療は、神経まで進行したむし歯の治療です。歯の根っこの神経の通っている管を掃除して神経を取り除き空になった管に薬をつめて被せものをし、歯の機能を維持するというものです。歯科用CTで撮影した画像診断で、歯の根の状態が立体的に詳細に明らかにし、治療のゴールを正確に見据えることができます。
歯周病は歯ぐきや歯肉という“歯を支える組織(歯周組織)”が破壊される病気です。炎症が拡大すると、歯周ポケットが深くなって、歯槽骨まで達します。歯科CTでは骨の破壊の程度などをより正確に判断することができます。骨の状態から歯の寿命を読み取り、歯の機能を維持できるような治療を検討することができます。
親知らずが横向きに生えていたり歯ぐきの中に隠れている場合、歯磨きが行き届かず汚れがたまり、腫れて痛くなったり虫歯や歯周病の原因となったりします。隣の歯にも悪い影響があり口臭の原因ともなるため早めに抜歯した方がよいことが多いのです。親知らずの抜歯をする場合、注意が必要なの親知らずが神経の近くある場合です。神経を傷つけないような施術を行う必要があります。歯科用CTを活用することで、親不知の生え方やや神経の位置が確認できるので、より安全に抜歯をすることが可能です。
顎関節症は顎の関節の周辺に起こるトラブルです。顎の関節の周辺で筋肉が固くなったり捻挫のような状態になっていたり、関節の円盤がずれてしまって口の動きに支障がでたりします。顎関節に関する疾患には、歯科用CTによる画像診断が大変有効です。
歯科用CTによる精密な画像診断は、顎の骨にチタン製の人工歯根を埋入するインプラント治療で必要不可欠です。インプラントを安全に埋入するには、顎の骨の厚みや密度といった骨の状態や、神経や血管の位置を把握することが必要です。神経や血管を傷つける事故を防がなければなりません。しかし、レントゲンだけでこれらを全て把握することは困難です。インプラント治療では、CT撮影は治療の安全性・確実性を高めることはもちろん、患者様の治療の負担を軽減することにもつながるでしょう。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インプラント治療は、快適さと自然な見た目で高い評価を受けています。
しかし、インプラントを装着した後は何もしなくていいわけではありません。長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。メンテナンスの重要性や内容について理解しておくことが大切です。
ここでは、インプラントを健康に保ち、長く使い続けるためのメンテナンスの内容や頻度について解説します。
まずは、インプラントのメンテナンスを受けないとどうなるのか確認しましょう。
インプラントを埋入した部分には神経がないため、問題が起きてもすぐに気づけない可能性があります。たとえば、定期的なお手入れを怠ると歯垢や歯石が溜まり、細菌による感染症を引き起こす可能性があります。
インプラントだけでなく、周囲の歯や歯茎の虫歯・歯周病につながるかもしれません。インプラントの周りを清潔に保つためには丁寧なケアとメンテナンスが大切です。
また、定期的にメンテナンスを受けていれば、問題が小さいうちに対処できるでしょう。問題を早期に発見して改善するために、メンテナンスは重要なのです。
インプラントが虫歯になることはありませんが、インプラント周囲炎には注意しないといけません。インプラント周囲炎とは、インプラントの周りの組織が細菌に感染し、炎症を起こす病気です。
初期段階では歯茎が腫れたり出血したりすることがあります。症状が進むと、インプラントを支える骨が徐々に失われ、最悪の場合インプラントが脱落するかもしれません。
天然歯に比べてインプラントは細菌に対する防御力が低いため、一度感染すると症状が急速に進行する傾向があります。
進行するまで自覚症状が現れないため、問題が深刻になって初めて気づくことが多いです。歯科医院で定期的にメンテナンスを受けていれば、インプラント周囲炎を予防・早期治療できます
インプラントには保証が付いているのが一般的です。インプラントに何か問題が生じた場合に、無償、もしくは一部負担で新しいものに交換できるというものです。
保証期間はメーカーによって異なりますが、通常は5年から10年です。この期間内に意図的な損傷以外でインプラントに不具合が生じた場合、費用の負担を抑えて対応してもらえます。
ただし、保証の条件として、定期的なメンテナンスを受けていることを挙げる医院が多いです。メンテナンスを怠っていると、保証の対象外となるかもしれません。
予期せぬトラブルに備えて、定期的なメンテナンスを受けておきましょう。
インプラントを装着した後、特にトラブルが起こっていなくても定期的なメンテナンスが欠かせません。メンテナンス内容は歯科医院によって異なりますが、一般的なものは以下のとおりです。
定期的なメンテナンスと日常的なケアを徹底することで、インプラントを安全に長く使い続けることができます。
インプラントだけでなく、口内全体の衛生状態を保つことがインプラントを長く使うためには欠かせません。
インプラントがしっかりと固定されているか、歯茎に炎症がないかをチェックし、歯と歯茎の間の歯周ポケットの深さを測定します。また、噛み合わせが正しいかどうかも確認し、歯石の有無や、人工歯とインプラント体の間に問題がないかも検査します。
インプラントが埋め込まれた骨に炎症がないか、骨がしっかりとインプラントを支えているかなどを確認します。他の天然歯に虫歯がないか、歯石がたまっていないかもチェックします。
上の奥歯にインプラントをした場合、近くにある上顎洞に問題がないかもレントゲンで確認します。
日々のブラッシングはインプラントを長持ちさせるうえで必要不可欠です。
ただし、正しい磨き方は人によって異なります。磨き残しが生じやすい部位を特定し、それに合わせたブラッシング方法や清掃器具の使用方法を指導します。
正しい歯磨きの手順、歯間ブラシやデンタルフロスの使い方を教えてもらいましょう。磨き残しのある場所を見つけ出し、それを改善する方法も提案してもらえます。自宅でのケアに役立つ製品の選び方もアドバイスしてくれるでしょう。
ブラッシングは、インプラントだけでなく天然歯を健康に保つためにも重要です。自分の口内にあったブラッシング方法を身につけることで、口腔内を清潔に保てます。
どれだけ丁寧に歯磨きをしていても、家庭でのブラッシングでは取り除けない汚れもあります。メンテナンスの専門的なクリーニングで、取り除けなかった汚れをしっかり除去します。
汚れが残りやすい歯と歯の間、歯周ポケットの中など、ご自身では清掃しにくい部分もきれいにします。汚れがひどい場合は、人工歯を取り外して清掃することもあるでしょう。
インプラントのメンテナンスは、3ヶ月から半年に一度が目安です。メンテナンスを怠ると、インプラントの寿命が短くなることがわかっています。
メンテナンスは、長くインプラントを使用するために欠かせない術後のケアといえます。
インプラントの寿命を最大限に延ばすためには、定期的なメンテナンスを受けるだけではなく、日々の生活の中での使用方法に注意することも重要です。たとえば、硬い食べ物を避ける、正しい歯磨きを心がけるなど、インプラントに負担をかけないようにすることが大切です。
また、喫煙や過度の飲酒は避け、健康的な生活習慣を維持することも、口腔内の環境を良好に保つために役立ちます。
インプラントを長持ちさせるためには、喫煙を控えましょう。喫煙は、インプラントの骨との結合を弱め歯周病のリスクを高めることが知られています。喫煙により、インプラントの寿命が短くなるかもしれません。
口腔内を健康に保ち、インプラントを長く使うためには禁煙を検討してください。禁煙はインプラントだけでなく、全身の健康にも良い影響を与えます。
歯ぎしりは、人工歯やインプラントに大きな負担をかけます。インプラントの人工歯は天然歯よりも衝撃に敏感なので、歯ぎしりや食いしばりなどの過度な圧力をかける行為は改善しましょう。
歯ぎしりや食いしばりの癖が続くと、破損やインプラント周囲炎の原因となることがあります。このようなリスクを避けるためには、ナイトガードを使用すると良いでしょう。
歯ぎしりや食いしばりの習慣がある場合は、歯科医院で相談し適切な対策を講じましょう。
日常のケアの質を高めることも、インプラントを長持ちさせるために欠かせません。毛先が柔らかい歯ブラシを選び、インプラントと歯茎の境界を丁寧に磨くことが大切です。硬いブラシはインプラントを傷つける恐れがあるため、避けてください。
磨き残しを防ぐために、磨く順番を決めて計画的にブラッシングすると良いでしょう。インプラントの根元は汚れが溜まりやすいので、ワンタフトブラシを使って磨くと効果的です。
歯磨き粉は、研磨剤が含まれていないものを選びましょう。研磨剤はインプラントを傷つける可能性があります。フッ素入りの歯磨き粉はインプラントにも使用可能で、虫歯予防にも効果的です。
さらに、歯ブラシだけでは届かない歯と歯の間の汚れを取り除くために、歯間ブラシやデンタルフロスを使用しましょう。これらを使うことで、より多くの汚れを取り除けます。
インプラントは虫歯の心配がありませんが、定期的なメンテナンスが欠かせません。特に注意したいのはインプラント周囲炎です。
インプラントの周りの組織の炎症を放置すると、インプラントが安定しなくなるでしょう。最悪の場合、抜け落ちるかもしれません。
インプラント治療を受けた後は、メンテナンスを定期的に受けて口腔内の健康を守り、インプラントを長持ちさせましょう。
インプラント治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
口腔外科の守備範囲は広く、顎関節症・歯根嚢胞・顎 骨腫瘍・歯性上顎洞炎・粘液嚢胞・唾石症・ガマ腫などの診断および治療を行います。とくに親知らずの抜歯については、他院で治療を断られてしまうような難しい症例にも対応可能です。
「親知らず」の抜歯は、多くの方がご経験があるかもしれませんね。親知らずやその手前の歯がむし歯になっていたり、他の歯に悪影響を与えたり、口腔内を傷つける可能性がある生え方なら抜歯を考えましょう。親知らずがどう生えているのか、レントゲンで確認して判断します。
患者さまの口腔内の状態により、手術の方法も変わってきます。普通の歯を抜くのと同様にすぐ抜くことができる場合もありますが、歯の大部分が骨の中に埋まっていたり、歯と骨が癒着してたり、歯の根の形が複雑だったりすると高度な技術や経験が必要になってきます。
難しいケースでは抜歯の手術に 1~2時間かかる場合もありますが、当院では経験豊富な口腔外科学会専門医認定医により30分程度で手術を終えるケースが多く患者さまのご負担を軽くできます。他院で治療を断られてしまうような難しい症例でもご相談ください。
顎関節症は、耳の前あたりにある顎関節や顎を動かす筋肉が痛んだり、大きく口を開けられない、口の開け閉めで顎関節に音がするというものです。顎関節症の診断、治療は口腔外科が行います。
マウスピースの装着やストレッチ、タンパク質を咬筋に注射するボツリヌス治療などで改善を期待できるかもしれません。外科的な治療としては、炎症をおさえるために関節内部を洗浄する「関節腔内洗浄療法」や、関節の円板と骨の癒着をはがす「関節鏡手術」などが考えられます。
歯根嚢胞(しこんのうほう)は膿がたまった袋状のものです。むし歯が進行して歯の神経に感染し、歯の根の先端にまで及ぶと歯の根の周囲に炎症が起こります。それが歯根嚢胞のはじまりです。
初期はほとんど症状がありません。進行してくると、痛んだり、歯肉が腫れてきたり、小さなできもの(歯肉瘻孔)ができるといった症状が起こります。
歯の根っこの治療により治癒することがありますが、よくならない場合や、根っこの治療のために金属の土台をとりのぞくことが難しいときには、嚢胞を摘出する手術を行います。
歯根端切除術は、歯の根の先端の一部分だけを外科的に取り除くことで、歯を保存しながら症状の改善を図る治療法です。一般的には根が一つの歯(前歯、小臼歯)に対して行なわれます。
顎骨腫瘍は顎の骨にできる腫瘍で、良性、悪性、または歯原性、非歯原性とさまざまな種類があります。発育の遅いものを良性と分類します。悪性と分類される腫瘍は、いわゆる“がん”です。増殖のスピードが速く周囲を破壊していき、別の臓器に転移を起こします。口腔外科では腫瘍の切除と顎骨の再建術を行います。
上顎洞は鼻のまわり、頬の内側にある空洞のこと。鼻は大きく分けると、空気の通り道となる鼻腔と、鼻腔とつながる空洞である副鼻腔に分けられます。副鼻腔は上顎洞、前頭洞(ぜんとうどう)、篩骨洞(しこつどう)、蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)の4つに分かれています。上顎洞は、顎の上にある副鼻腔の一部です。
上顎洞に起こる炎症は、耳鼻科の領域の場合と、歯科の領域の場合があります。歯科用CTなどの精密な検査により、口腔内の原因を診断することが可能になってきました。口腔内に原因がある上顎洞の炎症を、歯性上顎洞炎(しせいじょうがくどうえん)といいます。歯性上顎洞炎の原因としては、むし歯や歯周病による感染、抜歯や根管治療、インプラント治療中に細菌感染をおこす場合などがあります。
お口の中の唾液を分泌する組織が傷ついて、唾液が正常に排出されず、管がつまって風船のようにふくれてしまったものが粘液嚢胞です。噛んでしまったりしてつぶれればつまっていた唾液が排出されしぼんで小さくなりますが、数日でまた大きくなってしまうようなら、外科手術で摘出したほうがよいでしょう。
下顎にある唾液腺、舌下腺から分泌される唾液がたまってできる粘液嚢胞をガマ腫といいます。治療法としては、嚢胞を切開して唾液の出口を作る開窓療法、特殊な薬を注入する方法が検討されます。再発を繰り返す場合、舌下腺を含めてガマ腫を摘出しなければならないこともあります。
唾石症とは、唾液腺の中や導管の中に石ができる病気です。尿管結石や胆石をイメージしていただくといいかもしれません。唾石症のほとんどは、唾液腺のうち顎の下にある顎下腺に発症します。石のせいで唾液が流れ出ることができず、食事中に顎の下が腫れたり、痛んだりします。
石が小さければ、自然に口の中に排出されるかもしれません。しかし、石が残っていれば症状を繰り返すことが考えられるので、手術で摘出することを検討しなければなりません。
お口の中ではこんなにいろんなことが起こるんだとびっくりしますよね。当院では、広くお口の中の疾患に対応いたします。口腔外科の領域は広く、顎や顔面にあらわれる様々な症状が対象となります。歯にまつわる病気のほか、事故による外傷、顎の変形症や唾液腺の疾患、粘膜に関するお悩みも含まれます。広範囲で高度な知識を持つ日本口腔外科学会専門医、認定医が診療にあたります。
これまでに大学病院含め様々な病院で口腔外科疾患やインプラント治療を中心に診療してまいりました。 治療に際しては、安全で確実性の高い治療法をご提案し、皆様の健康寿命、QOLの向上を目指して参ります。比較的難しいとされるような口腔外科手術、インプラント治療等についても対応可能ですので、お気軽に ご相談下さい。
木更津きらら歯科では、衛生面はもとより、プライバシーや安全面に配慮した完全個室のオペ室をご用意しております。ただでさえ身体と心の負担が大きい外科手術。難しい親知らずの抜歯、歯周外科治療なども、いつもの当院で対応いたしますので、患者さまのご負担が少なくてすみます。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インビザライン治療後に後戻りが起きないか、不安に思う方も多いのではないでしょうか。後戻りは、矯正治療後に誰にでも起こりうる現象です。
本記事では、インビザラインで後戻りが起こる原因や、後戻りした場合の対処法を解説します。インビザラインは後戻りしやすいのか不安を感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。
後戻りは、矯正治療で整えた歯並び・噛み合わせが元の状態に戻ってしまった状態を指します。 矯正治療後の歯は、あごの骨にしっかりと定着していないため不安定で動きやすい状態です。
インビザラインだけでなく、マウスピース矯正・ワイヤー矯正どの矯正方法で治療して矯正治療後は歯が動きやすいです。そのため、歯を動かす矯正期間が完了したら、歯を保定する保定期間に移行するのが一般的です。
保定期間は、歯の後戻りを防ぐために保定装置(リテーナー)を装着して、歯とあごの骨の定着を待ちます。保定装置を装着すると歯の移動を防ぐことができるため、整った歯並び・噛み合わせを維持することができるでしょう。
インビザラインをはじめとした矯正治療で後戻りが起こる原因を確認しましょう。
それぞれ解説します。
インビザラインで後戻りが起こるもっとも大きな原因は、保定が不十分なことです。上述したとおり、歯列矯正後は歯とあごの骨がしっかりと結合していないため、後戻りが起こりやすいです。
後戻りを防ぐためには、歯科医師の指示どおりに保定装置を装着するようにしましょう。保定期間は、矯正期間と同じくらいの期間は必要だといわれています。後戻りを防ぐためにも、1日の装着時間と保定期間はしっかりと守ることが大切です。
保定期間を守らず保定装置の装着を怠ると、矯正治療で整った歯並び・噛み合わせを維持することができなくなります。
後戻りを起こす原因として、日頃の習慣や癖も挙げられます。舌を前に出したり歯を舌で押したりする舌癖や、爪や唇を噛む癖、口呼吸、歯ぎしり、頬杖をつくなどの習慣や癖がある方は注意が必要です。
このような習慣や癖がある方は、歯に力が断続的にかかるため後戻りを助長させる可能性があります。舌癖がある方は、インビザライン治療中にトレーニングをおこなって改善する必要があるでしょう。
また、爪や唇を噛む癖、頬杖をつく癖などは普段から意識して改善できるよう努めることが大切です。重度の歯周病に罹患すると、後戻りする原因になります。歯周病は30代の8割が罹患しているといわれる身近な疾患です。歯周病に罹患すると、歯を支える骨や歯茎などの組織が炎症を起こします。
炎症が進むと、歯を支えるあごの骨が溶けてしまうため、歯が動揺し噛み合わせが悪くなる可能性があるでしょう。結果として、歯並びが悪くなり後戻りの原因になります。
インビザラインで治せる歯並びには限りがあり、骨格的な異常はなく歯の位置関係が悪いことによる不正咬合が適応症例です。骨格から治療する必要がある場合や、インビザラインでは治療できない症例にもかかわらず無理に治療すると、後戻りなどのトラブルにつながります。
例えば、抜歯が必要な症例にもかかわらず抜歯せずにインビザラインで無理に歯並び・噛み合わせを整えると、治療完了後に歪みが生じやすいため後戻りのリスクが高くなるでしょう。ご自身の歯並び・噛み合わせがインビザラインの適応であるのか診断してもらうことが大切です。
インビザラインで整えた歯並び・噛み合わせを後戻りから守るためには、日常生活で気を付けるべきことがあります。インビザラインで後戻りを防ぐために気を付ける点は、以下の3つです。
それぞれ解説します。
保定期間は、歯とあごの骨を定着させて後戻りを防ぐために必要な期間です。歯科医師に指示された1日の装着時間や保定期間は守るようにしましょう。
保定を怠ってしまうと後戻りのリスクが高くなります。保定装置は矯正期間と同じくらいの期間は必要とされており、2年前後おこなう場合が多いでしょう。
保定装置には、固定式と着脱式があります。着脱式の場合、矯正期間が終わった直後は食事やブラッシング以外は装着するよう指示されるケースが多いでしょう。ある程度期間が経って歯とあごの骨が固定されてきたら、就寝時のみなど装着時間を少なくしていきます。
着脱式は自己管理が必要なため、管理に自信がない方は固定式での保定を選択したほうがよいかもしれません。ご自身のライフスタイルに合った方法で保定期間を過ごしましょう。
舌癖や口呼吸、爪や唇を噛む、頬杖をつくなどの悪習癖がある方は、矯正期間中に改善するように努めましょう。悪習癖は後戻りの大きな原因です。一度にかかる力はわずかですが、断続的にかかるため矯正力と同じように歯を動かしてしまいます。
舌癖がある場合は、矯正治療中に正しい舌の位置や使い方を習得できるようにトレーニングをおこないます。爪や唇を噛む癖や頬杖をつく癖はご自身で意識することはもちろん、周囲の人にも協力してもらい改善できるように努めましょう。
インビザライン治療後も、歯科医院の定期メンテナンスに通って口の中の状態を確認してもらいましょう。定期メンテナンスでは、保定装置がしっかり使えているか、虫歯・歯周病の有無、後戻りが起きていないかなどを確認していきます。
特に、歯周病は歯を支えるあごの骨を溶かす病気です。罹患すると後戻りしやすい環境になるので、予防・早期治療が重要といえます。虫歯で歯を大きく削る必要がある場合、歯の形や大きさがわずかに変わるため歯並びに影響を与える可能性も少なくありません。
虫歯や歯周病の原因はプラークです。歯科医院の定期メンテナンスでは、適切なセルフケア方法の指導や虫歯・歯周病にかかりにくい口内環境に整えるための掃除などをおこないます。
些細な変化を逃さないためにも、歯科医院の定期メンテナンスに通って確認してもらうことが大切です。
後戻りが起こったと感じた場合は、速やかに歯科医院を受診して確認してもらうようにしましょう。無理に合わないリテーナーを使用したり、自己判断でリテーナーの使用を止めたりすると、後戻りを悪化させる原因になります。
後戻りが起きてしまった場合、後戻りの状態によって対処法が異なります。
後戻りが軽度と判断された場合、リテーナーを正しく装着することで改善する可能性があります。リテーナーが上手く入らない場合は、調整して対応するケースが多いでしょう。
リテーナーの装着時間や保定期間を守っていれば、後戻りするリスクは低いです。
後戻りが重度でリテーナーの装着では対応できない場合は、再治療を検討する必要があります。再治療をおこなう場合、通院の負担はもちろん追加で費用がかかる可能性が高いため、事前に確認しておきましょう。
後戻りの状態によっては、ワイヤー矯正の検討も必要になるケースがあります。
後戻りが起こってしまっても、軽度であるほど少ない負担で改善できます。後戻りの可能性がある場合は早めに確認してもらうことが大切です。
矯正治療が終わった後は、後戻りしやすい環境になります。そのため、インビザライン矯正後は後戻りを防ぐために保定装置を装着することが重要です。
悪習癖がある場合は、矯正治療中に改善できれば後戻りのリスクを軽減することが可能です。後戻りが起きてしまっても、軽度の場合は再度正しくリテーナーを装着することで改善できるかもしれません。
しかし、重度の後戻りになると再治療の必要があるため、通院や費用の負担が発生するでしょう。後戻りしているかもと感じたら、速やかに歯科医院に連絡して確認してもらってください。
インビザラインを検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
より天然歯に近い噛み心地を得られ、審美性に優れているインプラント治療ですが、1回の処置で治療が完了するわけではありません。インプラント治療中には、人工歯根とあごの骨を結合させるための待機期間があり、一時的に歯がない状態となるのです。
今回は、インプラント治療中の歯がない期間について解説します。
インプラント治療は、1回の手術ですべての治療が完了するわけではありません。人工歯根とあごの骨をしっかりと結合させる必要があるため、待機期間を設けます。この間は、一時的に歯がない状態になります。
具体的には、人工歯根を埋入する手術から上部構造を装着するまでの間は、歯がない状態です。期間としては2~6か月程度が目安でしょう。
ただし、インプラント体を埋め込むために必要な顎の骨が不足している場合や、インプラントを埋め込む本数が多い場合などは、歯がない期間が長くなるかもしれません。「日常生活に支障をきたすのでは」と不安に感じるかもしれませんが、歯がない期間は仮歯を使用します。
歯が全くない状態が数か月続くわけではないのでご安心ください。
どの段階で歯がない状態になるのかイメージがつかない方も多いのではないでしょうか。まずは、インプラント治療の流れについて確認しておきましょう。
治療を開始する前に、まずはカウンセリングで患者さまの悩みや治療に対する要望などを確認します。患者さまに合った治療を検討する重要なステップなので、疑問や不安などがあればカウンセリングで相談しましょう。
インプラント治療をおこなうにあたって、歯や歯ぐき、あごの骨の状態などを詳しく検査します。CTやレントゲン撮影などもおこない、患者さまに合った治療計画を立てていきます。
このとき、あごの骨の量が少なかったり十分な質が確保できなかったりする場合には、インプラント治療を行う前に骨を補うための骨造成を行う必要があります。
まず行うのが、インプラントの埋入手術です。インプラントを埋入する方法には、手術を1回行う1回法と2回行う2回法があります。手術の回数は顎の骨や口腔内の状態によって歯科医師が判断しますが、どちらも日帰りでの手術が可能です。
1回法とは、人工歯根(インプラント体)をあごの骨に埋入し、人工歯の土台となるアバットメントを人工歯根に装着したまま、歯ぐきを縫い合わせる方法です。このとき、アバットメントの上部は、歯ぐきの外に出た状態になります。
2回法では、1回目の手術でアバットメントの取り付けはおこないません。インプラント体のみを埋入し、歯ぐきで覆うように縫い合わせます。その後、2回目の手術で歯ぐきを再度切開して人工歯根にアバットメントを取り付けます。
1回法は手術の回数が少ないので患者さまの負担を抑えられますが、アバットメントが露出した状態になるため感染リスクが高く、口内の健康状態がよい人しか受けられません。2回法は受けられる方が多い方法ですが、手術による心身への負担は大きいでしょう。
どちらの方法にもメリット・デメリットがあるので、歯科医師と相談しながら決める必要があります。
インプラント埋入手術で縫い合わせた部分の抜糸を、術後2週間程度でおこないます。このとき、仮歯の調整を行い、待機期間中に日常生活に支障が出ないように準備します。
歯科医院によっては、抜糸当日に仮歯を装着できることもあります。
インプラント埋入後は、人工歯根があごの骨としっかり結合するまで待機期間に入ります。目安は2~6か月程度です。
待機期間中は歯がない状態ですが、仮歯を装着するため日常生活に支障はありません。待機期間中は基本的に受診する必要もありませんが、痛みや違和感などを覚える場合は歯科医院へ相談してください。
インプラント手術が2回法の場合は、アバットメントの取り付けをおこないます。1回目の手術の際に縫い合わせた歯ぐきを切開し、インプラント体が骨としっかり結合していることを確認してからアバットメントを装着します。
二次手術も日帰りで終了しますが、歯ぐきを切開するため歯ぐきの状態が整うまで1~2週間程度様子をみてから、次の工程に進みます。
アバットメントに装着する人工歯(上部構造)を作製するための型取りをおこないます。上部構造は、患者さまの歯の状態や噛み合わせに適合するようにつくられます。
型取りは、二次手術の際におこなうこともあります。
完成した人工歯をアバットメントに装着すれば、インプラント治療は完了です。
インプラント治療終了後は、定期的なメンテナンスや検診を受けながら良好な状態を維持していきます。特に、インプラント埋入後は、歯肉に炎症が起きてしまうインプラント周囲炎のリスクが高くなります。
重度になると人工歯根を支えている骨が溶けることもあるため、定期健診や日々のセルフケアがとても重要です。
先述しましたが、インプラント治療中の歯がない期間には、仮歯を装着するのが一般的です。仮歯を装着することは、審美性だけでなく、傷口の保護や発音を保つことにも繋がります。
ここでは、仮歯のおもな装着方法について解説します。
一般的には、インプラント手術によって埋入した人工歯根を利用して仮歯を装着します。この方法では、抜糸した当日に仮歯を装着できます。
インプラント体が安定していないうちは、隣接する天然歯を利用して仮歯を装着することもあります。装着には接着剤を使用するため、外れやすい点には注意が必要です。
インプラントの本数が多いケースでは、仮の入れ歯を作製して装着することもあります。
ただし、あくまでも仮の入れ歯であるため、審美性に欠けるなどのデメリットがあります。
仮歯は文字通り、上部構造を装着するまでの仮の歯です。天然歯やインプラントほどの強度はありません。
プラスチック製のものが多く衝撃に弱いため、仮歯を装着している期間は注意する点がいくつかあります。
先述しましたが、仮歯はプラスチック製のものが多く、強い力がかかると割れたり欠けたりしてしまいます。例えば、ナッツやせんべいなどの硬い物を噛んだり、歯を強く食いしばったりすることは避けたほうがよいでしょう。
そのほかには、歯磨きの際に歯ブラシで強く力を加えないように心がけることも大切です。
仮歯を装着している間は、おかゆや柔らかく煮たうどん、雑炊など、仮歯や傷口に負担がかからない食べ物を選ぶとよいでしょう。
仮歯を装着する際には接着剤を使用するのが一般的ですが、取り外すことが前提なので粘着力の低いものを使用します。そのため、歯にくっつきやすいキャラメルやガムなどを噛んだ場合、仮歯が外れることがあるため注意しましょう。
仮歯の部分に汚れが蓄積すると、手術によってできた傷口が細菌感染を起こしてしまうこともあります。仮歯に強い力をかけないように、優しく丁寧にブラッシングしましょう。
洗口液やフロス、歯間ブラシ、ワンタフトブラシなども使用して、口腔内を清潔に保つように心がけてください。
インプラント治療中に歯がない期間があるときくと、日常生活に支障が出るのではないかと不安に感じる方もいるでしょう。
しかし、インプラント治療中に歯がない期間には、仮歯を装着するのが一般的です。日常生活に大きく支障が出ることは基本的にないでしょう。
仮歯は衝撃に弱く外れやすいため、硬い食べ物や歯にくっつきやすいやすい食べ物は避けることが大切です。
できるだけ歯のない期間を短くしたい方は、抜糸当日に仮歯を装着できる歯科医院を選ぶのも方法のひとつです。インプラント治療の内容や治療中の日常生活について気になることがある方は、歯科医院へご相談ください。
インプラント治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インビザラインとは、世界で1,400万人の実績を誇る有名なマウスピース矯正です。透明で目立たず、取り外せるので食事や歯磨きに影響しないことから人気を集めています。
治療を検討していても、歯ぎしりでマウスピースが割れたらどうしようと不安に思っている方もいるのではないでしょうか。
今回は、歯ぎしりの原因や改善方法、歯ぎしりの癖がある方がインビザライン矯正を受ける場合の注意点について解説します。
歯ぎしりとはブラキシズム(bruxism)とも呼ばれ、睡眠中などの無意識下で上下の歯を強く噛み合わせたり、こすり合わせることをいいます。睡眠中に音を立てて歯をこすり合わせるイメージがあるかもしれませんが、日中に歯をぎゅっと噛むのも歯ぎしりです。
睡眠中の歯ぎしりは、口の中に問題がある場合や、昼間のストレスが原因の場合があります。日中の歯ぎしりは、ストレスや緊張が原因の場合だけでなく、癖でしていることもあるでしょう。
いずれにしても、睡眠中や無意識下で行っていることが多いので、自分では気づきにくいのが特徴です。自分が寝ている間に歯ぎしりをしていないか、一緒に暮らしている人に確認してみたり、日中も無意識に歯を噛んでいないか気にしてみてください。
歯ぎしりは、以下の3つに分類されます。
グラインディングは、上下の歯をギリギリとこすり合わせる動作です。睡眠中に行う方が多く、ギリギリと音が鳴ることが特徴でしょう。
一般的に歯ぎしりといわれて連想するのは、グラインディングが多いです。
上下の歯を強く噛み締める動作のことです。スポーツをしている時や重いものを持つとき、集中しているときに行う方が多いです。
一般的には、噛み締め、食いしばりと呼ばれます。
上下の歯をカチカチと噛み合わせる動作のことです。タッピングだけで強い力が加わることは少ないですが、他の歯ぎしりのきっかけになる傾向があります。
次に、歯ぎしりの原因を確認しましょう。
歯ぎしりが起こる一番の原因としてあげられるのが、ストレスです。精神的なものだけでなく、肉体的な疲れもストレスになります。日中に受けたストレスを解消するために、歯ぎしりをすることがあるのです。
噛み合わせや歯並びが悪いと、それが歯ぎしりを起こす原因になります。歯が強く当たる部分がある場合や、合わない被せ物が入っている場合、しっかり噛めないことからバランスを調整しようとして歯ぎしりを起こします。
眠りが浅いときに歯ぎしりは起こります。眠りが浅くなる原因としては、飲酒や喫煙が挙げられるでしょう。
お酒を飲むと眠くなる方も多いですが、この状態で入眠すると眠りが浅くなり、中途覚醒や歯ぎしりの原因になります。喫煙も覚醒作用があり浅い眠りになりやすいので、どちらも睡眠前は控えたほうがいいでしょう。
生活習慣が乱れると、自律神経も乱れます。交感神経と副交感神経がうまく切り替わることができず、休んでも体の疲れがとれなかったり、しっかり眠ることができなくなったりするでしょう。
ストレスを解消できないので、歯ぎしりを起こしやすくなります。
歯ぎしりをしていると、どのような影響があるのでしょうか。一つずつ確認しましょう。
歯ぎしりをしていると、上下の歯が噛み合う部分が削れます。歯の表面にはエナメル質という層があり、外部の刺激から歯の内部を守っています。
エナメル質が削られると、刺激が神経に伝わりやすくなり歯がしみたり痛みを感じたりするでしょう。歯が削られると噛み合わせが深くなり、さらに力が強くかかるようになります。
歯ぎしりによる負荷が原因で、歯が割れることもあります。歯の状態によっては割れた部分を修復できることもありますが、抜歯になるケースもあるでしょう。
噛む力によって歯の表面のエナメル質が削られると、中にある象牙質が露出します。飲食物の熱さや冷たさ、歯ブラシの刺激などが神経に伝わりやすくなるでしょう。
歯が削られていなくても、噛む力が持続的にかかっている影響で神経が過敏になり、知覚過敏の症状が現れることがあります。
歯周病は口の中の細菌が原因で起こる病気ですが、歯に過剰な力がかかると歯周病が悪化します。歯周病が進行すると、歯を支えている顎の骨が溶かされます。
歯を支えている骨が溶かされると、歯が動揺し始めて最終的には抜け落ちるでしょう。歯ぎしりによる過剰な力がかかることで、顎の骨への負荷が増えて歯周病が悪化します。
歯ぎしりによって歯にヒビが入ると、そこから細菌が入って虫歯になることがあります。少しでも段差や隙間が生じると、汚れやプラークが残って虫歯の原因になるのです。
歯ぎしりを日常的にしていると、顎関節にも負担がかかり続けます。そのため、痛みが出たり顎を動かすときに異音がなったり、顎関節症を引き起こすかもしれません。
また、噛むときに使う咬筋という筋肉が歯ぎしりによって過剰に使われていると、頭や肩の筋肉にも影響を及ぼします。歯ぎしりが原因で、肩こりや頭痛に悩まされる方も多いのです。
歯ぎしりをしていると、過去の治療で入れた詰め物・被せ物が割れたり外れたりすることもあります。日常的な使用なら問題ありませんが、詰め物や被せ物は過度な負荷に耐えられないのです。
歯ぎしりの癖があっても、程度によってはインビザライン矯正が可能です。
ただし、以下の点に注意して納得したうえで治療を始めましょう。
歯ぎしりをすると、マウスピースに負担がかかります。マウスピースは装着時の違和感を軽減するために、0.5mm程度と薄く作られています。
歯ぎしりによる過剰な負荷に耐えられず、割れることがあるので注意しましょう。
マウスピースが割れた場合、マウスピースを作り直さなければならないことがあります。この場合、追加の費用がかかるかもしれません。
割れが軽度であれば修理できることもありますが、作り直す場合は新しいマウスピースが届くまでに1ヶ月程度かかるでしょう。その間は治療が進まないので、治療期間が延びます。
どれだけ気をつけていても、マウスピースが割れることはあります。その場合、以下の点に注意してください。
できるだけ早めに、歯科医院に連絡して確認してもらいましょう。歯科医院を受診するまでの間、どのように対処すべきか指示を仰ぎましょう。
割れた部分を接着剤でくっつけたり、ヒビが入った部分の修復を行ったり、ご自身で修理しようとするのは絶対に避けてください。矯正用のマウスピースは、精密に作られています。
少しのズレが、歯並びに大きく影響を与える可能性があります。少しヒビが入っただけでも、歯科医院で修理してもらってください。
ヒビが入っても少しなら大丈夫だろうと、自分で判断して使い続けないようにしましょう。状態によっては、矯正治療に支障をきたして治療が長引く場合があります。
インビザラインのマウスピースに問題が起きた場合は、必ず歯科医院に相談してください。
インビザライン矯正を始めるなら、可能であれば歯ぎしりの癖を改善できたほうがよいでしょう。歯ぎしりを改善する方法は、以下のとおりです。
ストレスは、歯ぎしりの主な原因とされています。好きな音楽を聞く、映画を観る、運動をするなど、リラックスできる時間を設けましょう。
睡眠中の歯ぎしりは、寝具の硬さや枕の高さがあっていないことで起こるケースもあります。ご自身の体に合う寝具を用意し、自然な体勢で眠れるように環境を整えましょう。
寝る前にカフェインが入ったコーヒーを飲む、飲酒・喫煙をする、携帯を長くみてブルーライトを浴びるなどすると、睡眠の質が低下しやすいです。これらの行動も、就寝前は控えてください。
睡眠中の歯ぎしりを改善するのは難しいので、ナイトガードを装着しても良いでしょう。
噛み合わせが悪いことが歯ぎしりの原因の場合、噛み合わせを改善してもらうと良いかもしれません。ご自身では噛み合わせの良し悪しはわからないので、歯科医師に相談してみてください。
今回は、歯ぎしりがある方がインビザラインを受ける際の注意点や歯ぎしりの改善方法について解説しました。
歯ぎしりによってインビザラインのマウスピースが割れた場合、通常よりも費用や期間がかかるかもしれません。そういったリスクがあることを考慮し、インビザライン矯正を始めてください。
インビザライン矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
歯の神経のことを「歯髄(しずい)」と言います。「歯髄」は、歯の中核です。歯髄には神経だけでなく、たくさんの血管も通っています。歯髄の血管は、歯を形作る象牙質に栄養を送ったり、免疫細胞を作ったりする役割を担っています。
むし歯がC3 以上にまで進行し、この歯髄まで侵されている場合や、歯の根が病気になった場合には、神経を抜く治療、「根管治療」を選択しなければならないことがあります。根管治療は、歯の治療のうちでもとても大きな割合を占める治療なんです。
簡単に言うと、細菌に感染した歯や神経を徹底的に殺菌して除去し、清掃・消毒して、空になった管の部分に防腐剤を詰めて密閉するというものです。そうすることで、それ以上の感染をストップさせ、歯の機能を維持させるというものです。
むし歯治療で神経(歯髄)を抜いてしまうということは、栄養の供給がストップし、免疫機能が働かなくなることを意味します。歯は再生能力を失い、もろく、欠けたり折れたりといったことが起こりやすくなります。
ですから、そこまで進行してしまう前に、早く気づいて治療しましょう! 神経を抜かなければならなくなる前に治療できたらいいのですが・・・ でもそこまでむし歯が進行してしまったら、放置しておくのはもっとよくありません。
では、むし歯の菌に感染した神経、根管はどのような状態にあるのでしょうか。根の先に膿は溜まっている状態では、痛みが出ないこともあります。これを慢性期といいます。治療を始めて感染源を取り除くと激しい痛みや腫れが現われる場合があります。これを急性期といいます。
慢性期では、普段は痛くないが、体調が悪いようなときに鈍痛が生じます。疲れているときや発熱しているときに痛みが起こるのですね。また歯肉(しにく)を押したり、なにか咬んだときにと違和感を感じることがあります。走ったり階段を駆け降りたりしたときに、上の奥歯が痛むことはありませんか? 歯肉に小さな穴があり、膿が出ていませんか? 歯肉が腫れたり、潰れたりを繰り返していませんか? これは根管が感染したときの症状なんです。
急性期は、食べたり飲んだり、運動をしたりといった刺激がなくても、ズキズキと激しい痛みが起こる状態です。激しい痛みは、痛み止めが効かず、眠れないほどです。歯肉が腫れてきて、上の歯であれば目の下まで、下の歯であれば首のあたりまで腫れてきます。喉も腫れてくることがあります。微熱や倦怠感が現われることもあります。
むし歯が歯の奥深くまで進行し、神経(歯髄組織))までむし歯の原因菌に感染し、炎症がおさまらず回復しない場合は、もはや歯髄を保存することはできません。できる治療は、感染した歯髄をとりのぞき、歯髄組織が入っている管 (根管)をできるだけ無菌状態にして、封鎖してしまいます。これは細心の注意が必要な治療です。根管治療を行ったにもかかわらず、再び根管が感染してしまったり感染が残っていたりする場合もあるのです。その場合は再度、根管治療が必要となります。
症状は冷たいものや温かいものがしみる、じっとしていても鈍い痛みを感じることがあるなどです。
歯髄炎がさらに進行して、神経や血管などが入ってくる管(根尖孔)から、歯根の周囲の組織に細菌の感染が広がり、病巣が広がっている状態を、根尖性歯周炎といいます。
歯根の先端に炎症が起きて膿がたまってしまいます。歯を支える骨の部分、歯槽骨の内部に膿がたまり、破壊されて溶けていくため、激しい痛みが生じ、歯肉や顎が腫れたりします。この膿が、歯肉や皮膚ににできた穴から口の中に出てくることもあります。
むし歯を放置して根尖性歯周炎にまで進行することもありますが、むしろ一度根管治療を行った歯が、再度感染を起こし、根尖性歯周炎となるケースが多く見られます。
症状としては、「噛むと痛い」「歯ぐきから膿が出る」「たまに強い痛みがおそってくる」といったことがあげられます。
歯髄の組織や細胞が死んでしまい、冷たいものを飲んでも痛みを感じなくなります。この状態を「歯髄壊死」と言います。痛くなくなったからと安心してはいけません。歯の色も変わってきます。怪我や事故などの外傷により脱した歯が歯髄壊死となることもあります。
さらに放置を続けると、歯髄がおさめられている管に停滞する細菌によって、壊死した歯髄が腐敗してしまい、「歯髄壊疽(えそ)」の状態になります。強い腐敗臭や口臭がするよういになります。
根管治療、神経を抜く治療という治療法は、細菌に侵された部分を取り除き除菌して無菌状態にしたうえで、薬を詰め、封印することとお話しました。大切なことは、根管内にいる細菌をできるだけ消毒すること、新たに根管内に細菌を侵入させないことです。
歯の根は、人それぞれ形が違い、複雑な構造になっているため、細菌を完全に取り除くことは非常に困難です。根管治療はじっくり時間をかけて丁寧な処置を行う必要があります。
細菌を残した状態で詰め物や彼せ物をしてしまうと、根の中で細菌が増殖して症状が再発してしまうかもしれません。その場合には、抜歯・歯根端の切除など、外科的な処置が必要となります。再発を防ぐために、初回の根管治療で適切な治療を受ける事が重要です。
木更津きらら歯科では歯科用 高精度手術用顕微鏡 マイクロスコープ「Bright Vision」を導入しています。拡大された視野で治療することにより、より精密に感染源を除去することができます。だた顕微鏡を使用すると、いろいろわかりすぎて、通常の保険診療で想定されている状況にあてはめることができないほど、治療の範囲が広くなる傾向はあります。一部保険適用できるケースもございますので、必要に応じて、より高い精度での診療をご提供することが可能です。
根管治療は治療後が重要です。根管治療を施した歯がしっかり機能しているかどうか、再発していないかどうか、定期的に確認します。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インプラントは、歯を失った際の治療法の一つです。人工の歯根であるインプラント体を顎の骨に埋入して人工の歯を被せるので、安定感があってしっかり噛めるようになります。見た目も天然の歯のように自然に仕上がることが特徴でしょう。
しかし、インプラントがぐらついて、しっかり噛めなくなる方もいます。インプラントがぐらつく原因は何があるのでしょうか。
今回は、インプラントがぐらつく原因や、その際の対処法などを解説します。
インプラントは骨と結合しているため、特別な問題がない場合は、ぐらぐらしたり揺れたりはしません。インプラントがぐらつく原因は、以下のとおりです。
インプラント治療で重要なのは、人工歯根と顎の骨がしっかりと結合することです。そのために、骨の厚みを事前に測定し、厚みが足りない場合は骨の量を増やす骨造成を行うこともあります。
どのようなメーカーのインプラント体でも、骨との結合が進みやすいように作られていますが、それでも結合が不十分になることはあります。インプラントがしっかりと固定されないとぐらつくでしょう。
骨との結合が不十分になる原因は、インプラントの素材や患者さまの骨の健康状態、手術後の経過などがあげられます。インプラントと骨がしっかりと結合していないことが判明した場合、再治療が必要になるかもしれません。
インプラントは顎の骨に埋め込んでいるため、治療の際には顎の骨が十分あるかを確認します。顎の骨が足りなければ治療を断念することもあるでしょう。骨を増やす骨造成を行うこともあります。
骨を増やして治療を進めても、インプラント治療後に骨の吸収が進んでインプラントを保つことができなくなり、ぐらつくケースも存在します。
インプラント治療後に大きなリスクになるのがインプラント周囲炎です。インプラントは虫歯になりませんが、インプラントの周辺の組織が歯周病菌に感染することはあります。
インプラント周囲炎が進行すると、歯茎が痩せてやがてインプラントが抜け落ちます。インプラント周囲炎は通常の歯周病よりも進行が早く、初期段階はほとんど自覚症状がありません。
気がついた時には手遅れのケースもあります。インプラント周囲炎が進行したことで安定感がなくなり、インプラントがぐらつくことがあるのです。
インプラント体と人工の歯を結合しているパーツをアバットメントといいますが、これが緩んでいる場合、インプラントのぐらつきに繋がります。アバットメントの緩みの原因は、口腔内の炎症や強い歯ぎしりや食いしばりの癖などがあげられます。
人工の歯を接着剤で付けている場合は、接着剤が流れ出して接着力が弱くなり、インプラントの安定感が失われることがあります。このケースでは、インプラントに問題がなければ、接着し直せば改善されます。
費用と時間をかけて入れたインプラントを失わないために、インプラントがぐらついた際は以下の点に注意してください。
インプラントがどういう状態にあるか気になる方が多いかもしれませんが、不用意に触れないようにしましょう。また、できるだけインプラントの歯で噛まないようにしてください。
ぐらついているインプラントに負担がかかると、最悪の場合はインプラントが抜け落ちるかもしれません。
人工歯が外れた時に市販の接着剤などでつけようとする方もいますが、絶対にやめてください。つけようとした際に誤って人工の歯を飲みこむリスクがあります。
歯科医院で使用する接着剤は人体に悪影響のない安全なものですが、市販の接着剤はそうではありません。人工歯は噛み合わせを考慮してつけますが、ご自身で正しい噛み合わせに調整するのは難しいです。
また、市販の接着剤でつけた人工歯を外す際は、人工歯を壊すしかなくなることもあります。
インプラント周囲炎によってインプラント体がぐらついている場合、インプラント周囲炎はかなり進行しています。歯磨きをしっかり行っただけでは改善できませんが、これ以上進行しないように丁寧に行いましょう。
インプラントがぐらついている場合は、何らかのトラブルが起こっています。そのままにしていても回復することはありません。できるだけ早く歯科医院に行き、適切な治療を受けましょう。
腫れや違和感など、ぐらつく以外の異変があった時も、時間をおかずに歯科医院に相談してください。
インプラントがぐらつく原因は複数あります。そのため、原因ごとに対処法は異なります。
歯科医院で行われるインプラントがぐらついた際の対処法は、以下の通りです。
アバットメントが緩んでいてグラつく場合は、一度人工歯を外してアバットメントを締め直します。早めにゆるみに気づければ、インプラントを失うことはないでしょう。
接着剤でつけていた人工歯がグラつく場合は、人工歯をつけ直します。取れた場合でも、人工の歯を歯科医院に持参しましょう。インプラント体や人工歯に問題がなければ、そのままつけ直すことができます。
インプラント周囲炎によってインプラントがぐらついている場合は、治療を行います。初期の段階なら、一度人工歯を外してインプラント周辺を消毒して炎症を抑えます。
インプラント周囲炎が歯茎の内部まで進行している場合は、感染した歯肉の除去や失われた骨を人工骨で補うなどの処置が必要です。
インプラントを維持できないほどにインプラント周囲炎が進行している場合は、一度インプラントを除去したうえで骨造成を行い、再びインプラント治療を行う必要があります。
ただし、もう一度インプラントを埋入しても、同じようにインプラント周囲炎になる可能性が高いです。再治療を受けるかどうかも慎重に検討しましょう。
インプラントがぐらつく大きな原因は、インプラント周囲炎です。そのため、インプラント周囲炎にならないようにセルフケアに力を入れましょう。
通常の歯ブラシだけではなく、タフトブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスを使って細かい部分もしっかりと磨き、磨き残しを防いでください。
また、セルフケアと共に歯科医院の定期検診を欠かさないことも大切です。自分では気づきにくいインプラント周囲炎や、その他のインプラントのトラブルに早めに対処してもらえます。
人工の歯がとれた、アバットメントがゆるんでいるように感じるといった場合も、早めに歯科医院に行き対処してもらいましょう。こうしたトラブルでも、対処が早ければ早いほど大事に至らない可能性が高まります。
歯ぎしりや食いしばりが強いことでインプラントに大きな負荷をかけてしまうこともあります。自分では歯ぎしりや食いしばりに気づけないこともありますが、指摘された場合は就寝中はナイトガードを使用するのもよいでしょう。
インプラントは自分の歯の代わりとなるもので、第二の歯といっていいでしょう。不安定な状態にならないように気を配ってください。
インプラントを守るためには、まず自宅でのセルフケアをしっかりと行う必要があります。インプラントのケア方法がわからない場合は、歯科医師や歯科衛生士に質問して患者さまに合った方法を伝授してもらうとよいでしょう。
定期検診はインプラントの保証の条件になっていることも多いです。トラブルの早期発見・早期治療のためにも、欠かさないようにしてください。
インプラント治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
矯正治療をする際に、ワイヤー矯正にするかマウスピース矯正にするか悩む方は多いでしょう。最近は、目立ちにくく取り外しも可能なマウスピース矯正を望む人が増えており、ワイヤー矯正は、痛い・目立つなどのネガティブなイメージを持たれることがあります。
しかし、ワイヤー矯正にはマウスピース矯正にはないメリットが多くあるのです。
本記事では、ワイヤー矯正の種類や、メリット・デメリットについて解説します。どの矯正方法にするか悩んでいる方は、ぜひ最後までお読みください。
ワイヤー矯正は、マルチブラケットという小さな装置を歯に装着し、そこにワイヤーを通して歯を移動させる矯正方法です。昔から採用されている一般的な矯正治療なので、矯正治療と聞くとワイヤー矯正をイメージする方が多いでしょう。
ワイヤーを使って歯に一定の圧力をかけて、理想的な位置へと歯を動かします。ゴムを使って、より集中的に歯に力をかけることもあります。
ワイヤー矯正は、多くの矯正歯科医師が採用している治療方法です。
ワイヤー矯正には3つの種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。また、ワイヤー矯正に使用するマルチブラケット装置にも、さまざまな種類が存在します。
本項目では、ワイヤー矯正の種類や、マルチブラケット装置の種類についてまとめました。
まずは、ワイヤー矯正の種類をご紹介します。
表側矯正とは、マルチブラケットを歯の表側(頬側)に装着する治療法です。ワイヤー矯正の中で、最も多く採用されています。
他のワイヤー矯正の種類に比べると治療できる症例の幅が広く、費用も抑えられるメリットがあります。デメリットは、矯正装置が見えるため矯正していることが分かりやすいことです。
裏側矯正は、マルチブラケットを歯の裏側(舌側)に装着する治療法です。装置を歯の裏側に装着するため、装置が目立ちません。
しかし、表側矯正に比べると治療の難易度が上がるため、適応できる症例が限られます。歯科医師にも、より高いスキルが求められるでしょう。
また、表側矯正に比べると費用が高くなります。さらに、装置が舌側に付いているため、舌が傷ついたり発音しにくかったりすることが多いです。
ハーフリンガル矯正とは、表側矯正と裏側矯正を組み合わせた矯正方法です。上の歯は裏側矯正、下の歯は表側矯正を実施します。矯正装置が目立たず、費用を少しだけ抑えることが可能です。
しかし、表側矯正に比べると費用が高くなり、適応症例の幅も狭いというデメリットがあります。
使用するブラケットにもさまざまな種類が存在します。選ぶ種類によって、矯正装置をより目立ちにくくしたり、金属アレルギーを抑えたりできるでしょう。
ブラケットの種類は、下記の通りです。
メタルブラケットは金属でできており、より一般的に使用される装置です。目立ちやすく金属アレルギーの心配がありますが、最も費用が安いです。
プラスチックブラケットは、プラスチックでできており透明です。そのため、ほとんど目立ちません。他のブラケットに比べると安いので、費用を抑えて目立たない矯正がしたいと希望する人に選ばれています。
しかし、耐久性が低く変色しやすいというデメリットがあります。
ジルコニアでできたマルチブラケットは白く、目立ちません。人工ダイヤモンドとも呼ばれる強度の高い素材でできています。
変色しにくく汚れも付着しにくいため、矯正装置を清潔に保ちたい人にも選ばれています。費用が高額で、65万円〜100万円ほどかかることも珍しくありません。
セラミックも、ジルコニアと同様白く目立たない素材です。変色しにくく、汚れが付着しにくいメリットがあります。
ジルコニアに比べると強度が劣りますが、審美性が高いことから費用が高額になる傾向があります。費用相場は、65万円〜100万円です。
マルチブラケット装置に通すワイヤーにも種類があります。
メタルワイヤーは、最も一般的に使用されるワイヤーです。多くの場合、ニッケルチタンを使用します。矯正後期には、ステンレススチール製のワイヤーを使用することもあります。メタルワイヤーは強度がありますが、目立つことは避けられません。
ホワイトワイヤーは、名前のとおり白いワイヤーです。メタルワイヤーよりは目立ちにくいでしょう。メタルワイヤーに白い塗料でコーティングしたタイプと、ロジウムという白い金属で使ったタイプがあります。
ホワイトワイヤーはメタルワイヤーに比べて費用が高く、別途で10万円ほどかかることが多いです。
どの治療方法にもいえることですが、ワイヤー矯正にもデメリットがあります。デメリットについて正しく理解すれば、納得して治療を受けられるでしょう。デメリットに対策することも可能です。
ワイヤー矯正は、効率的に歯に力をかけて一度の調整で0.5mmほど動かします。そのため、マウスピース矯正に比べて痛みが出やすいです。特に痛みを感じやすいのは、ワイヤーの調整をしたときです。
一般的に、調整をした直後から4時間〜5時間ほどで痛みを感じ始め、2〜3日で痛みのピークを迎えます。噛むと痛みを強く感じるので、調整直後は硬い食べ物を控え、柔らかい物を選びましょう。
痛みがひどい場合は、痛み止めを飲むことも可能です。また、どうしても痛みが治らない場合は、歯科医師に相談して
ワイヤーの力を弱めてもらうこともできるでしょう。
ワイヤー矯正は、取り外しができない矯正装置を歯に装着するため、マウスピース矯正に比べて目立ちやすいでしょう。「仕事に支障が出る」「装置が見えるのが恥ずかしい」と感じ、矯正治療に踏み切れない人も珍しくありません。
裏側矯正を採用したり、セラミックやジルコニア製のマルチブラケット装置を使用したりすることで、目立ちにくくなるでしょう。その場合は費用が高額になるというデメリットがあります。
歯にマルチブラケットを装着しているため、口の中の粘膜や舌にあたって口内炎ができやすいこともデメリットです。特に、裏側矯正を採用している場合は、食事中や会話中に舌が装置にあたり口内炎ができやすいでしょう。
取り外しができない細かい装置を歯につけているため、歯磨きがしにくいというデメリットもあります。装置に食べ物のカスやプラークが溜まりやすいでしょう。
特に、キャラメルやチューイングキャンディーなど、粘着性のある食べ物は装置に引っ付きやすいです。虫歯や歯周病になるのを防ぐために、タフトブラシや歯間ブラシ、フロスなどの歯ブラシ以外のツールを使いこなし、歯磨きをする必要があります。
ワイヤー矯正はデメリットが注目されやすいですが、メリットもたくさんあります。今でも多くの歯科医院が信用し、採用している治療法です。
本項目では、ワイヤー矯正のメリットについてまとめました。
ワイヤー矯正は、マウスピース矯正に比べて治療できる症例の幅が広い点が大きなメリットでしょう。特に表側矯正は、他の矯正方法では不可能な重度の症例にも対応しています。
例えば、顎の骨の位置やバランスを調整する外科手術を行った後、ワイヤー矯正で歯を動かすことも可能です。軽度から重度まで幅広く対応しているため、安心して治療できるでしょう。
当初の計画通りに治療が進まないことも珍しくありません。細かな点を修正しつつ調整できるので、予定している位置に歯を動かしやすくなります。
ワイヤー治療では、一度の調整で歯を動かす距離が大きいため効率的に歯を動かせます。痛みが出やすいことはデメリットですが、効率的に歯を動かし治療を早く終えられるメリットもあるのです。
できるだけ正確に歯を動かして早く治療を終えたいと希望する方は、ワイヤー治療を選択することも多いです。
上述した通り、ワイヤー治療は細かな修正が可能で効率的に治療を進められます。そのため、満足できる歯並びや噛み合わせになりやすいメリットがあります。
治療をするにあたって、理想的な歯並びになりたいと希望するのは当然のことです。特に重度の歯列不正や、噛み合わせ・骨格が関係しているケースなどの難しい症例でも、納得できる歯並びになりやすいでしょう。
ワイヤー治療は、取り外しができない装置を装着して矯正治療を実施します。一度の調整で0.5mmと大きく歯を動かすので、矯正治療中に痛みが出ることがデメリットでしょう。口内炎ができたり、矯正装置が目立つので見た目を気にしたりする人も少なくありません。
しかし、効率的に歯を動かし細かな修正ができるため、しっかりと歯を矯正したい方や、納得できる歯並びになりたい方に選ばれています。口腔内の状況や歯並びの症例を考慮しながら、歯科医師と話し合って矯正方法を決めてください。
ワイヤー矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インビザライン矯正では、食事や歯磨きの時間を除いてほぼ一日中マウスピースを着用し続ける必要があります。マウスピースは着け続けていればよいわけではなく、適切にお手入れしなければなりません。
今回は、マウスピースを洗わないリスクや正しい洗い方、洗うときの注意点などを詳しく解説します。快適に治療を進めるためにも、ぜひ参考にしてみてください。
インビザラインで使用するマウスピースの洗浄を怠った場合、どのようなリスクが考えられるのでしょうか。ここでは、4つのリスクについて解説します。
インビザラインに使用するマウスピースを洗わずにいた場合、食べカスなどの汚れが溜まって細菌が繁殖します。不衛生なマウスピースを長時間に渡って装着していると、歯や歯ぐきが細菌で覆われた状態になるので、歯周病や虫歯のリスクが高くなります。
インビザラインのマウスピースには、食べカスなどの汚れや細菌が蓄積しやすいです。放っておくと食べカスが腐敗したり細菌が増殖したりして、嫌な臭いの原因になることも考えられます。
臭いが発生すると、食事や会話の際に不快感を覚えることもあるでしょう。
インビザラインの特徴のひとつとして、マウスピースが透明で目立ちにくい点が挙げられます。
しかし、洗浄せずに使い続けていると、マウスピースがくすんだり黄ばんだりすることがあります。変色や着色がみられると、不衛生な印象を与えてしまうかもしれません。
きれいな状態を維持するためにも、しっかりと洗浄することが大切です。
マウスピースの洗浄を怠ると、カビが生えてしまうことがあります。また、食べカスなどの異物が残った状態で使用し続けていると、部分的に圧力がかかって変形することも考えられるでしょう。
マウスピースが劣化して使えなくなれば、作り直す必要があります。作り直しによって治療期間が延びたり、追加で費用がかかったりすることもあるでしょう。
インビザラインで使用するマウスピースを清潔に使い続けるためには、どのように洗浄すればよいのでしょうか。ここからは、マウスピースの正しい洗い方について解説します。
まずは、マウスピースをゆっくりと丁寧に取り外します。奥歯から前歯に向かって、左右均等に少しずつ浮かせていきます。
片方だけを無理やり引っ張り上げるように取り外すと、マウスピースの変形や破損に繋がるため避けましょう。マウスピースを取り外しにくいと感じる方は、アライナーリムーバーという器具を使用するのも方法のひとつです。
基本的には、流水による洗浄で問題ありません。指や柔らかいブラシを使って優しく丁寧に汚れを洗い流しましょう。
インビザラインのマウスピースには凹凸があるため、小さめのブラシを使用すると細かい部分の汚れまで取り除けます。ゴシゴシと力を入れて洗うとマウスピースの表面が傷ついて、細菌が溜まりやすくなってしまうため注意してください。
また、熱いお湯で洗うのは厳禁です。熱湯の使用は変形の原因となるため、水がぬるま湯で洗浄しましょう。
汚れや臭いが気になる場合は、洗浄剤を使用しましょう。必ずマウスピース専用の洗浄剤を使用してください。
主な洗浄剤のタイプには、スプレータイプやつけ置きタイプがあります。スプレー剤は、取り外したマウスピースに直接スプレーして、柔らかいブラシで優しく磨いてからすすぎます。
つけ置きタイプは、水に洗浄剤を溶かして5~30分程度つけ置きします。長い時間つけたままにするとマウスピースが傷んでしまうことがあるため、必ず所定の時間を守りましょう。
使用方法は製品によって異なるので、取扱説明書などをよく読んで指示に従って使用してください。
洗浄剤を使用した後は、流水ですすぎます。洗浄剤の成分がマウスピースに残らないように、十分に洗い流しましょう。
洗浄剤の成分が残ったままにしておくと、インビザラインのマウスピースが変形したり人体の健康状態に影響が及んだりするリスクが考えられます。洗浄剤を使用する場合は、使用方法をよく読んで正しく使用してください。
丁寧にすすいだ後は、清潔なタオルやキッチンペーパーなどで水分を軽く拭き取ってから自然乾燥させます。タオルやペーパーで力を入れて拭くと、マウスピースが変形する恐れがあるため注意してください。
また、水が残ったままケースにしまうと細菌が繁殖する原因になるため避けましょう。フタを開けたケースの上にキッチンペーパーなどを敷いて、その上で乾かすとよいでしょう。
洗った後すぐに装着する場合は、乾燥させる必要はありません。
インビザラインのマウスピースは、必ず1日に1回はブラシで丁寧に洗浄するように心がけてください。例えば、比較的時間に余裕のある夕食後にブラシで洗浄するなど、洗うタイミングを決めて習慣にするとよいでしょう。
食事などでマウスピースを外すたびに水洗いすると、より衛生的です。洗浄剤については、毎日ではなく週1~2回程度、汚れや臭いが気になるときに使用しましょう。
インビザラインのマウスピースを洗うときには、いくつかの注意点があります。変形や破損を防ぐために、こちらもしっかりと確認しておきましょう。
マウスピースの汚れをしっかり落とすために、熱湯をかけたり煮沸消毒をしたいと考える方がいるかもしれません。
しかし、熱湯をかけたり煮沸消毒したりすることは、変形や破損につながるため絶対にやめましょう。ぬるま湯を使う場合は、40度以下の温度に設定してください。
熱湯と同様に、ドライヤーやヒーターなどの熱風を当てることも厳禁です。熱風を当てれば早く乾かせると思うかもしれませんが、こちらも変形や破損を招く恐れがあります。
乾燥させるときは、表面の水分を優しく拭き取ってから必ず自然乾燥させましょう。
インビザラインのマウスピースを強い力でゴシゴシと洗ったり硬いブラシで洗ったりすると、マウスピースに細かい傷がついてしまいます。傷ついて溝になった部分には、汚れが溜まりやすくなり菌の温床になるでしょう。
柔らかいブラシを用いて、優しく丁寧に磨くように心がけてください。
歯磨き粉には、研磨剤と呼ばれる成分が配合されていることが多いです。天然の歯であれば着色汚れの除去などに効果的ですが、マウスピースに使用した場合、表面を削って傷つけてしまいます。
先述のとおり、インビザラインのマウスピースに傷がつくと、汚れが溜まりやすくなります。歯周病や虫歯、口臭に繋がることも考えられるでしょう。
汚れをしっかりと取り除きたいときには、マウスピース専用の洗浄剤を使用してください。
マウスピースを毎日装着し続けていると、想像以上に汚れが蓄積されていきます。必ず、1日に1回はブラシで丁寧に磨きましょう。取り外すたびに流水で洗う習慣をつけると、マウスピースの清潔を保つことができ、劣化の防止にも役立ちます。
なお、つけ置きタイプの洗浄剤に長くつけ過ぎたり何度も洗いすぎたりすると、インビザラインのマウスピースを傷めてしまうことがあるため注意してください。適切な頻度や使用方法を守って、快適な使い心地を維持しましょう。
インビザラインのマウスピースを適切に洗うことは、装具の状態を維持するためだけでなく、歯周病や虫歯、口臭の防止にも役立ちます。インビザライン矯正では、治療が終了したあともリテーナーと呼ばれるマウスピース型の保定装置を使用します。
リテーナーも矯正治療で使用するマウスピースと同様に、清潔に保たなければなりません。整えた歯並びをよい状態で保つためにも、マウスピースの正しい洗浄方法を身につけることが大切です。
歯周病や虫歯を防いで、口腔内の健康状態を維持していきましょう。
インビザライン矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
「インプラントの被せ物が急に取れたらどうしたらいいの?」「インプラントの被せ物が外れる原因は?」といった疑問を持っている患者さまもいるでしょう。
今回は、インプラントの被せ物が外れたときに注意することや、対処法について解説します。インプラントの被せ物が取れるのを防ぐポイントも伝えますので、ぜひご覧ください。
インプラントの被せ物(人工歯)が取れる原因はいくつかあります。よくある原因は、以下のとおりです。
インプラントを接着剤で固定している場合、接着剤が古くなって被せ物が取れることがあります。接着剤が劣化して取れただけで、人工歯の破損などがない場合は再度接着できることもあるでしょう。
インプラントの被せ物をスクリュー(ネジ)で固定しているケースでは、ネジのゆるみで被せ物が取れる可能性があります。ネジで固定し直せば元に戻せるので、特別な処置は必要ないことが多いです。
歯ぎしりや食いしばりなどのクセがあると、インプラントの被せ物に負荷がかかって取れることがあります。これらのクセがある患者さまは、インプラントの被せ物を守るためにナイトガードを装着して眠ると良いでしょう。
ナイトガードは歯科医院で作製できるので、相談してみてください。
インプラントの被せ物は耐久性が高いですが、それでも10~15年ほどで寿命をむかえます。寿命をむかえると、取れたり破損したりするのです。
インプラントの被せ物が取れたときは、焦らずに対処しましょう。注意点は以下のとおりです。
インプラントの被せ物が外れたら、ジッパー付きのポリ袋などに入れて保存しましょう。ティッシュペーパーに包むとゴミと間違えて捨てる可能性があるので注意しましょう。
保存する容器はジッパー付き袋以外にも、旅行で使用する化粧品の詰替容器や、アクセサリー用の容器でも問題ありません。
インプラントの被せ物が取れたときは、仕事や勉強で忙しくても放置しないようにしましょう。そのまま放置すると、被せ物を紛失する可能性もあります。
インプラント部分以外の歯への負担が増えたり、ブラッシングがしにくくなって虫歯や歯周病になりやすくなったりと悪影響があります。
インプラントの被せ物が外れたとき、自力で戻そうとするのは避けてください。自力で戻そうとすると無理な力が加わって被せ物が変形したり、細菌に感染したりと悪影響がでる可能性があります。
また、瞬間接着剤など市販の接着剤は身体に使用していいものではありません。害を及ぼす可能性があるため、口内に使用するのは避けてください。
インプラントの被せ物が取れた場合の対処法は、以下のとおりです。
インプラントの被せ物が取れたらジッパー付きのポリ袋などに入れて失くさないようにしますが、その状態のままでは被せ物が変形する可能性があります。ジッパー付きポリ袋ごと硬い保存容器に入れるようにしましょう。
保存容器に入れた後は、落として変形しないように大切に扱ってください。
インプラントの被せ物が取れたら、できるだけ早くかかりつけの歯科医院へ連絡しましょう。連絡するときには、以下のポイントを伝えると適切な処置をスムーズにしてもらえます。
上記のように、インプラントや口内の状態を正確に伝えることが重要です。何らかの違和感を覚えた時はメモにとっておくなど、状況を伝えられるようにしておきましょう。
インプラント治療は自費診療ですので、インプラントの被せ物が取れた場合の治療費も保険が適用されません。
ただし、インプラント治療には保証を設けている歯科医院が多いです。数ヶ月から数年間の保証期間を設けているところが多く、保証期間内であれば無償で治療してもらえる可能性があります。詳しくは歯科医院に確認してみてください。
インプラントの被せ物が取れたときの状態によって治療費は異なりますが、およその値段は以下のとおりです。
インプラントの被せ物が取れても、そのまま着け直せるケースでは再装着の料金だけで済みます。再装着の料金は歯科医院によって異なりますが、500~5,000円ほどでしょう。
取れたインプラントの被せ物を失くすと、被せ物を作り直す必要があります。被せ物の料金は最初にかかった金額と同じくらいかかるケースが多いでしょう。
インプラントの被せ物は決して安価なものではありませんので、紛失しないように注意してください。
インプラントの被せ物が壊れたケースでは、失くしたケースと同じように作り直す必要があります。被せ物が取れたときは、壊れないように頑丈なケースで保管するようにしてください。
インプラントの被せ物が取れると細菌に感染しやすくなるなど、悪影響があります。被せ物が取れるのを防ぐポイントは、以下のとおりです。
定期的に通院して、ネジが緩んでいないか確認してもらいましょう。インプラントを接着剤で固定している場合でも、古くなった接着剤を外して着け直すこともできます。
定期的に口内を診てもらうと、虫歯や歯周病ができても早期発見・早期治療にも繋げられます。大きな問題に発展する前に対応できるので、定期検診は欠かさないようにしてください。
歯ぎしりや食いしばりのクセがある患者さまは、できるだけやめるように意識してください。インプラントの被せ物に負荷がかかりすぎると、割れて取れる原因になります。
日中はやめるように意識できても、寝ているときは難しいのでナイトガードを使用すると良いでしょう。
インプラントの被せ物が取れる前に、不具合にすぐ気付けるように丁寧にケアを行いましょう。歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスを使ってセルフケアを徹底してください。
インプラントの周辺にプラークや歯石が溜まった状態では、被せ物がグラついていても気づけない可能性があるためです。丁寧なセルフケアをおこなうと、虫歯や歯周病の予防にも繋がります。
インプラントの被せ物が取れたら、自力でなんとかしようとせず歯科医院を受診しましょう。ご自身で付け直すと、細菌感染や被せ物の破損に繋がる可能性があります。
取れた被せ物は失くしたり割れたりしないように大切に保存して、できるだけ早く歯科医院に相談してください。相談するときには、取れたときの状況や口内の状態などを細かく伝えるとスムーズに対処してもらえます。
しかし、被せ物が取れてから慌てて対処するよりも、定期的に通院して取れる前に対処してもらうのが理想です。定期検診を受けるとプロのケアで歯石を取ってもらえたり、虫歯や歯周病のチェックを受けることができたりとメリットがたくさんあります。
ぜひ、定期検診でインプラントの状態や口内の状態を確認してもらいましょう。
インプラント治療を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
むし歯は、歯の成分が溶け出して穴があいてしまう病気です。お口の中のミュータンス菌という細菌が、糖質と結びつくと酸をつくります。その酸が歯の表面のエナメル質をとかして穴をあけてしまうというものです。
生まれたばかりの赤ちゃんにむし歯の原因となるミュータンス菌はいません。お母さんや周りの人から、唾液を通してミュータンス菌がうつってしまうのです。むし歯は感染症なのです。
むし歯は、歯の表面に穴があいただけでは痛みを感じません。歯の内側の象牙まで質に進行すると冷たいものがしみるようになり、神経まで進むと激しい痛みを感じるようになります。神経が破壊される段階まで進行すると、歯を抜かなければならなくなります。
むし歯が歯の表面に限られる段階なら、削らす再石灰化を促すことを考えます。むし歯が大きくなると歯を削り、詰め物やかぶせものをかぶせる治療が必要になります。むし歯がさらに進行して歯の神経(歯髄:しずい)にまで到達すると、神経を抜かなくてはなりません(抜髄:ばつずい)。神経を抜いた場合、多くは土台をたててかぶせものをすることになります。これがいわゆる差し歯です。
お口の中は、「脱灰」と「再石灰化」を繰り返しています。口の中にいる細菌が酸を出して歯を溶かす現象が「脱灰」、酸性に傾いたお口の中が唾液の働きで中和され、、溶け出したカルシウムやリンを歯の表面に戻す働きが「再石灰化」です。
初期のむし歯は、歯科医院で再石灰化に有効な薬剤を塗布する治療を行い、お口の中に糖質を残さないセルフケアを徹底することで修復できる場合があるんです。この段階で治療できたら歯のためには一番いいのです。
セルフケアを怠り、お口の中に糖質が残っている状態が続くと脱灰がすすみます。表面のエナメル質に見てわかるような穴があいてしまうでしょう。また鏡で見てわからない歯の裏側や歯と歯の間に穴があいてしまったら自分では気づくことができません。この状態になると、再石灰化を期待することはできません。むし歯の部分を削り取り、その部分に合成樹脂を詰める治療を行います。
かけてしまった部分を修復したり、初期の虫歯を少しだけけずって詰め物をするような治療で最も多く使用されるのは、コンポジットレジンというプラスチックの素材です。紫外線照射によって固まるので、型どりをする必要がないため、多くの場合、1回の治療で終了します。多数のカラーを調整することで自然な仕上がりに近い美しさを求めることもできます。コンポジットレジンを使用して修復する治療法をコンポジットレジン充填と言います。
審美性を求めて、欠けている個所を整える治療を自由診療で行うこともあります。
むし歯の穴が、直接つめものをすることができないくらい大きくなってしまったら、型をとって歯の模型を作製し、この模型を使って金属やセラミックなどの技工物を作り、歯の穴を修復します。
インレーとは、臼歯(奥歯)の削った歯の空洞に詰める修復物です。保険適用の範囲内では、金属の素材を使用します。審美性を求める場合には、自由診療でセラミックスなどのインレーを選択することもできます。
歯を削った後にクラウンと呼ばれる人工歯を被せます。歯全体を覆う場合と、歯の一部を覆う場合があります。保険診療では、銀歯と呼ばれる金属製のクラウンを使用することが多いのですが、自由診療では、美しく体に優しいセラミックスや体に優しいゴールドのクラウンを選択することもできます。
むし歯の範囲が歯の神経(歯髄:しずい)まで到達してしまうと、神経を抜かなくてはなりません。専門的には、歯髄を除去(抜髄)するという言い方をします。
できればそこまでになってしまうまでに治療できたらいいのですが・・・
というのは、神経を取り除いた歯は、健康な歯よりどうしても弱くなり、むし歯の再発もしやすいのです。
歯髄には、脳に刺激を伝える神経だけではなく、栄養や酸素を送り込む毛細血管も存在しています。歯髄が取り除かれるということは、栄養や酸素が供給されなくなるということです。歯の色が悪くなり強度も失われていきます。むし歯も再発しやすく、神経がないため痛みなどの自覚症がなく悪化しやすいのです。
神経を抜かなければならないほど進行してしまったら、空洞になった管をきれいに掃除して、細菌がはいらないように薬をつめます。歯髄の入っていた穴がきれいに掃除されたら、そこに金属やレジンで土台をつくり、その土台の上にかぶせ物をします。一般的に「差し歯にする」と表現される治療です。歯を抜くことなく、自分の歯を利用してかぶせ物をするわけです。
この神経を抜いた空洞に細菌がはいりこむと、膿がたまり、さらに腫れや痛みを引き起こします。最初は痛みなどの自覚症状がないため、レントゲンでなければ発見できません。こうなると、単に「歯に穴があいたむし歯」という段階を超えてしまいます。
どうか、そうなる前に歯医者に行きましょう!
歯を残したまま治療が可能なのは、軽度〜中等度のむし歯まで。重度のむし歯では、歯を支えている骨が溶け、歯を支えられなくなっています。こうなると抜歯するしかありません。
抜歯をしないで放置すれば、口腔内にもさまざまな悪影響を与えてしまいます。細菌感染が広がり多くの歯を失ってしまう可能性があります。そうなるとさらに治療の難易度が上がり、選択肢も少なくなっていきます。抜かないことで身体的負担や治療期間、費用が増加するリスクが生じてしまうのです。
歯を失った状態をそのままに放置していると、咬み合わせに異常が生じ、ものが食べにくいだけでなく姿勢や、めまいや耳鳴りといった全身の健康にも問題が起きてきます。がんばって最後まで治療しましょう。
失った歯の両隣の歯を支台とし、クラウンを橋のように渡して欠損部分を補う治療法です。違和感は少ないのですが、両隣の歯を削らなくてはならないため、両隣の歯の負担が大きくなるため、長い目で見ると心配もあります。歯科定期検診を欠かさず受診してください。
部分義歯は、人工床に人工の歯をとりつけ、留め具で両隣の歯に固定するものです。保険診療で作製できる点がメリットです。不便さもあり、噛む力が20~30%ほどに減ってしまいます。「クラスプ」と呼ばれる留め具は歯ぐきや歯に負担になります。自由診療では、ばねのない部分義歯を作製することも可能です。
顎の骨にチタン製のねじ状の歯根を埋め込み、そのうえに人工歯を被せる治療法です。チタンは骨と結合する性質を持っており、比較的体に負担をかけません。埋め込まれた人工歯根は顎の骨にしっかり固定されるので、自分の歯のように違和感を覚えず咀嚼することができるようになります。
こんにちは。千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」です。
インビザラインはマウスピースを交換しながら段階的に歯を動かしていく治療なので、何枚目から歯並びに変化が現れるのか気になっている方もいるのではないでしょうか。「インビザラインで歯の動きに変化が現れないときはどうしたらいい?」「インビザライン矯正をスムーズに進めるにはどうすればいいの?」など疑問をお持ちの方もいるでしょう。
インビザラインで歯の動きを実感できるタイミングは人によって異なりますが、おおよそのタイミングを知っておくと安心して治療を進められます。
今回は、インイザラインで歯の動きに変化が現れるタイミングや、変化が見られないときに考えられること、インビザライン矯正をスムーズに進めるためのポイントについて解説します。インビザラインで治療中の方はぜひ参考にしてください。
インビザラインとは、マウスピース型の矯正装置を用いて歯並びを整える治療法です。インビザラインのマウスピースは透明で目立ちにくく、従来のワイヤー矯正のように治療中の見た目が気になりません。
また、自分で取り外しができるため、普段通りに食事や歯磨きができます。マウスピースを交換しながら少しずつ歯を動かしていくため、装着時の痛みや違和感が少ないのも特徴です。
治療開始前のシミュレーションでは歯の動きを確認できるため、安心して治療を進められるでしょう。
インビザライン矯正で使用するマウスピースの枚数は、症例によって異なります。軽度な歯列不正であれば枚数は少なく、重度の歯列不正では多くなります。
症例ごとのおおよその枚数は、以下の通りです。
ただし、上記はあくまで治療がスムーズに進んだ場合の枚数です。計画通りに歯が動かないケースでは治療計画の修正が必要となり、追加のマウスピースが必要になるでしょう。
インビザラインでは、治療を始めてすぐに効果を実感することはできません。インビザラインのマウスピースは1枚で約0.25mmずつ歯を動かすため、4枚使用すると約1mm歯が動くことになります。
そのため、マウスピースを4枚使用した頃から歯の動きに変化が現れることが多いでしょう。
ただし、実際の動きには個人差があり、症例によっては歯が動いていても変化を感じにくいこともあります。
インビザラインは自分でマウスピースを交換しながら治療を進めるため、自己管理が治療効果を大きく左右します。自己管理が不十分な場合、歯並びの変化を感じられないことがあるのです。
歯の動きに変化が現れないときに考えられることは、以下の4つです。
それぞれくわしく解説します。
マウスピースの装着時間を守れていないと、歯の動きに変化が現れない可能性が高いです。インビザラインはマウスピースを装着することで歯並びを整える治療法なので、装着時間を守らないと十分な矯正効果が得られません。
マウスピースを装着していない状態では歯に適切な力を加えられず、歯並びの変化を実感できないでしょう。
インビザライン矯正では、マウスピースを1日20~22時間以上装着しなければなりません。装着を忘れたり何度も外したりすると、装着時間が不足して計画通りに歯が動かないため注意が必要です。
歯並びが矯正前の状態に戻る後戻りが起きることもあるため、装着時間はしっかりと守りましょう。
インビザラインでは、マウスピースを一定期間ごとに交換して段階的に歯を動かします。交換時期を誤ると計画通りに歯が動かず、変化を実感できない可能性が高まります。
医師に指示された交換時期にマウスピースを交換することが大切です。
インビザラインでは事前にシミュレーションを行い、歯の動きを確認して治療計画を作成します。
しかし、治療計画に何らかの問題がある場合、歯の動きに変化がみられないことがあるのです。マウスピース矯正で治療できる症例と治療が難しい症例があるため、正確な診断と適切な治療計画が非常に重要です。マウスピースを正しく装着しているにもかかわらず歯の動きに変化が現れないときは、治療計画の確認をお願いしてみましょう。
インビザラインでは、矯正力をコントロールするためにアタッチメントという補助装置を使用することがあります。アタッチメントは歯の表面に接着して使用しますが、硬いものを噛んだときなどに脱落することがあるのです。
アタッチメントはマウスピースと歯をフィットさせ、効率よく歯を動かすために必要なものです。アタッチメントが脱落すると歯がスムーズに動かず、治療の効果を実感できない可能性があります。
アタッチメントが脱落したときは早めに歯科医院に相談しましょう。
歯の動きを実感するためには、スムーズに治療を進めることが大切です。インビザライン矯正をスムーズに進めるためのポイントは、以下の4つです。
それぞれくわしく解説します。
インビザライン矯正で歯を動かすためには、1日20~22時間以上マウスピースを装着する必要があります。また、歯科医師の指示通りの交換時期に、自分で新しいマウスピースに交換しなければなりません。
マウスピースの装着時間・交換時期を守らないとスムーズに治療が進まず、治療期間が延長になる可能性があります。計画通りに治療を進めるために、歯科医師の指示に従ってマウスピースを正しく装着することが大切です。
インビザライン矯正を効果的に進めるためには、歯科医師の指示を守ることが非常に重要です。
たとえば、矯正治療では歯の移動を助けるためにゴムかけを行うことがあります。インビザラインでもゴムかけを行うことがありますが、ゴムをかける位置は歯並びや噛み合わせの状態によって異なるため、指示通りに行わないといけません。
インビザライン矯正では、マウスピースの交換時期や定期検診の時期について歯科医師から指示を受けることがあります。治療をスムーズに進めるために、歯科医師からの指示はしっかり守りましょう。
矯正治療をスムーズに進めるためには、虫歯や歯周病の予防が非常に大切です。インビザライン矯正中に虫歯や歯周病になると、矯正を中断して治療を優先しなければならないためです。
インビザラインのマウスピースは取り外しができるため、矯正装置に邪魔されずに普段通りに歯磨きができます。しっかりとケアができていれば虫歯や歯周病のリスクは低くなりますが、ケアが不十分になると虫歯や歯周病のリスクは高まります。
虫歯や歯周病で大きく歯を削ったり歯を失ったりすると、詰め物・被せ物の治療や義歯の作成が必要となり、マウスピースが合わなくなることもあるため注意が必要です。マウスピースの作り直しが必要になると、治療期間が長引くでしょう。
インビザライン矯正をスムーズに進めるためには、歯科医院の定期検診が非常に重要です。定期検診では、歯の動きや虫歯・歯周病などのトラブルの有無をチェックしてもらえます。
また、歯科医院の歯のクリーニングでは、自宅では落としきれない汚れを除去してもらえます。虫歯・歯周病を効果的に予防できるでしょう。
歯科医師の診察を定期的に受けることで、治療計画と実際の歯の動きにズレが生じても早期に対処が可能です。矯正治療を計画通りに進めるために、歯科医院の定期検診を受けましょう。
インビザライン矯正ではマウスピースを交換しながら段階的に歯を動かしていくため、治療を開始してすぐに変化は現れません。インビザライン矯正で歯の動きに変化が現れるのは、4枚目のマウスピースを使用した頃です。
歯並びの変化を実感するためには、歯科医師の指示を守り正しくマウスピースを装着することや、虫歯・歯周病の予防、歯科医院の定期検診が非常に重要です。
歯の動きに変化が現れないときは、マウスピースの装着時間や交換時期を守れているか、アタッチメントが脱落していないかを確認してみてください。アタッチメントに問題がなく、装着時間や交換時期も守れている場合は、治療計画に問題がある可能性もあるため、歯科医院に相談してみましょう。
インビザライン矯正を検討されている方は、千葉県木更津市にある歯医者「木更津きらら歯科」にお気軽にご相談ください。
レーザー光線は、波長の種類によって様々な用途があります。レーザープリンター、レーザーポインター、バーコードリーダーといった身近なものから、腰痛の治療に使われるものもあります。
歯科で使用するレーザーは、一つの波長の光を集めることでさらに強いエネルギーを発するものです。レーザーには様々な波長があり、医療用レーザーも波長によって照射した組織の反応が大きく異なります。医師はそれぞれの波長の特性を理解し、レーザー機器の持っている長所を生かして治療にあたっているのです。
木更津きらら歯科では、炭酸ガスレーザーを導入しています。歯医者の治療で患者さまの負担になるような痛みが抑えられ、ほとんど伴わないほどです。
炭酸ガスレーザーの光は、ほとんどが細胞の水分に吸収され、ピンポイントで浅く削ること、深く掘ること、切開することができます。電気メスを使用した場合のような熱による障害が少なく、また金属メスを使用したときよりも出血が少なくて治りが早いのが特徴です。
炭酸ガスレーザーにはこんな特徴があります。
お口にできた口内炎の治療もレーザー治療の対象となります。舌やお口の中を噛んでしまったときの傷や、入れ歯などがずれたときの傷の回復を促進する効果があります。
歯肉にメラニン色素が沈着して黒や紫っぽい色になることがあります。歯肉の表面にレーザーを照射し、ピンク色の歯肉をとりもどす手助けができます。麻酔の必要はなく、痛みもほとんどありません。
炭酸ガスレーザーは止血作用と殺菌効果があります。親知らずの抜歯などの外科処置に適しています。歯肉を切開する必要がある場合、炭酸ガスレーザーを用いた外科手術なら、早期の術後回復が期待でき、痛みが少なく鎮痛剤の使用を抑えることもできます。
歯の磨きすぎや、歯肉がさがってしまうことで歯の根元が露出し、冷たいものが沁みたりするのが近く過敏です。レーザー光には歯の神経を沈静化する作用があり、知覚過敏の治療に用いることもあります。